くりす
思うところがあったので久しぶりに書いてみます。

「暗幕」日記:リンクに関する作法と日記サイトの交流方法

これは元の麻弥さんのところを読んでも思ったのですが、「リンク元を知りたかったら、解析つければ良いだけのことなのに」というのは、技術的に暴論だと思います。

自分でCGIを設置することが技術的にできないという人がまず相当数います。
CGIが設置できるサーバースペースを持っていないという人もいます。

自分では設置できないのでレンタルの無料のアクセス解析サービスを借りようとすると、そういうのは大抵引き換えに広告バナーが出ることになりますが、無料レンタルHPサービスや日記サービスの利用規約では他社の広告バナーを掲載することを禁じているものはめずらしくないです。

さらに、レンタル日記利用者の中にはそもそも設置のためのタグをコピー&ペーストすることすらできない人も少なくありません。そういう人たちにとってはFTPの知識もタグの知識がなくても利用できるというのがそのサービスを利用している理由のひとつだからです。そして、こういうサービスに登録されている多数の日記を見ている限り、そういう人たちはもはやけして少数派ではないんです。

「アクセス解析のつけかたぐらい勉強するべきだ」とはもはや言いきれないところまで来ていると思います。各種無料レンタルサービスにセットでアクセス解析がついてくるぐらいまでならないと、「リンク元はアクセス解析を見たらわかるもの」という認識にはならないのではないでしょうか。
「リンクの連絡が基本的なマナー」という流儀は、同人・創作系サイトからきている印象があります。

ネット上に公開している情報を「万人が共有できるリソース」として認識してするのではなく、個人の作品発表の場として考える人たちにとっては、自分の作品が無断でリンクされることを好まないようです。

「作品」という意識を持っていると、自分の作品への評価に対してよりセンシティブになるのでしょうね。紹介のされ方が、例えばジャンルが本来のものとは違うように見えるだけでも「自分の作品が誤解を受ける」というように思うようですし。

自分の作品の紹介は可能な限りコントロールしたいという気持ちはわからなくもないです。伝えたいものがあって作るのですから、自分の狙った通りのメッセージを相手に渡したいわけです。

それがきちんと伝わらないことがあるのは目にする人が増えれば増えるほどどうしようもないことなのですが(力量があればある程度カバーはできますがそれでも完璧を期すのはどだい無理です)、そういう理想を願う気持ちは理解できます。

また、敢えて多くの鑑賞者を望まず、むしろ少数の自分と同じ感覚を共有できる人だけに鑑賞して欲しいという意図で、無差別なリンクを嫌がるというのもあるでしょうね。

それこそそれならアクセス制限をかければいいのですが、アクセス制限というのも先程のアクセス解析と同様で簡単にかけられるものではないです。自分の他のページからリンクを張らずメールのみでURLを教える形にしていたとしても、どこかからリンクされたらサーチエンジンのロボットがそのリンクを辿ってきてしまいます。

故に、アクセスコントロールが容易に・一般的になってきたら「無断リンクはいや」という風潮も薄れてくるのではないかと思われます。

こういうアンケート結果が出たのは、webが初心者にも広まってきたけれど、初心者ではまだネットツールを使いこなせないという過渡期の象徴なのではないでしょうか。
「暗幕」日記:lycosは(アクセス解析機能は)どうなんでしょう?

Lycosだと最新20件分のリファラーリストが見れます。また、麻弥さんの記事関連で行くと、指定したユーザーにだけ公開するアクセスコントロールも可能です。

他のレンタル日記だと、確かMEMORIZEが有料でアクセス解析とアクセスコントロール(パスワード制)を提供していますね。最大手のGeocities・さるさる日記はどちらも不可。Tripodはアクセス解析は最新10件分、特定のユーザーにのみ公開するアクセスコントロール可。iswebはアクセス解析可・コントロール不可。hoopsはどちらも不可、てところですかねえ。

iswebのアクセス解析対応は去年の12月なので、今後そういう流れになっていくとは思いますが、やはりまだまだこれからだと思います。
2002-03-26(Tue)

わたしができること

KOKOROの風景:ここで続ける - くりすさんへ

わたしも、リンクする前にはかならず連絡を、という新しい「常識」を良しとしているわけじゃないです。ただ、現状ではアクセス解析がまだそこまで身近なものではないので仕方がないかなと思っているということです。

代わりにわたしができること・しようとしていることは、互いにリンクしてコミュニケーションをとることを前提としたサービスを提案して、実現可能な状態で流れ自体を作るということです。

前のトピックにも書きましたけど、今は過渡期だと思うのです。流れはこれからも変わりうるはずです。それを、「勉強してどうにかしろ」というのではなく、環境を用意してあげて誘導したい。

わたしが考えているのはそういうことです。
2002-03-28(Thu)

補足

で反応あり。

わたしの場合カスタマーサポートもしている関係上、かなり初心者の方(でも問い合わせメールを送るぐらいのスキルはある)を日常的に相手にしてるので「常識レベル」の感覚が違うところがあるかもしれません。

また、サービス提供者の立場からしても、パイを拡大するためには特に勉強しなくても簡単にできる・わかるようなサービスにしていく必要があると思っているというのもあります。

「自分でお勉強してくれる」のが当たり前になってくれればそれはそれで楽なのですけど。理想は、敷居は低いけど、使いこんでいくうちに勝手にお勉強になっていくという感じのサービスかな。
2002-03-28(Thu)

検索キーワード

この日記にくる検索キーワードで一番多いのは「KERA!」です。google検索すると先頭に出てきます。「KERA!」というのは、ゴスロリ系を中心としたストリートファッション雑誌(のはず)ですが、当然この日記は何の関係もありません。

公式サイトがあればここでリンクしたげれば親切なんだと思いますが、今のところないみたいです。無関係なのに飛んでくる方に申し訳ないので、こうやって「無関係」という文章を張ってみることで、要約文にて判断できるようにしてみようという計画なのですが、うまくいくでしょうか?

他の最近の面白いリファラーといえば、相手の気を引くというキーワード検索でいらしてた方がいたようです。

意中の方の気を引く方法をお探しだったのでしょうか?
「狡い手を使って相手の気を引こうとした話」をお探しだったのでしょうか?

相手が気をとられている間に犯罪行為をするために検索していたのではないことを祈ります。
こちらのサイト(サイト名は念念さんかな?)にてコメントがついていたようなのでご紹介(3/27分)。

こちらは創作・同人系サイトのルールから入ったらしく、創作・同人系のサイトのネチケットの基本とされているサイトの紹介もありました。(3/28分)

創作・同人系の中でこういうローカルルールが遵守されるのは構わないのですけれど、できればネチケット紹介のところに「これは創作・同人系サイトの中での一般的なネチケットです。他のジャンルではまた異なる場合があります」というような文章があればいいのに、と思いました。

逆に、テキストサイト系の推奨ルールをまとめたサイトってないんですかねえ。固定URLの最新ページとログページを作ろうだとか、ログページはなるべく日付もしくはトピック毎にアンカーを打つようにしてリンクで言及するときはログページの方にリンクしようだとか、引用部分は引用とはっきりわかるようにしようだとか、アンテナに捕捉されやすいようにLast modifiedをMETAタグで埋め込もうだとか、アンテナに捕捉されてる場合は更新時刻はwwwcでなくそちらで知ってもらうように読者に呼びかけようだとか。

アンテナ系ではよく議論されている内容ですけど、実はまとまったページってないのかなとふと思いました。もしご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えてください。