ひろひろ
2012-05-06(日) 20:44

片恋

ATARU case03

今回は前回2回と演出が違うとのことですが、カメラワークも違うんだなぁ。1,2回の方と比べると画面がガチャガチャはしていないけれど、もうそのガチャガチャに慣れちゃったので、ちょっと物足りない気もする。
OP
今回のシャボン玉の中は割りと普通。有明港、水死体、陥没痕…もう一個あったのかな?
中居正広、のあとに映し出されるのは、チョコザイ君を表すというかキーワードになるものなのかな。KEEP OUTのテープ、トマトケチャップ、テグー、白い百合、鑑識の番号札。今回は栗山千明ちゃんのあとに出てくる文字があまりにも早すぎて、スローで見てもわかんないのが多かった。
事件現場
なにこの土ワイ……!と思った人はきっとたくさんいたでしょう。二時間ドラマの一番の見せ場である崖からスタートするなんて! 二時間ドラマ好きの心をここで既に鷲掴み(笑)。
不思議だったのは、事件性があるかどうか、という時点で警視庁捜査一課が出張るものなの? そういうのはまず所轄じゃないの? と思うのですが、その辺は沢主任が「うちに声がかかったってことは殺しか?」と言ってたので、まったく考慮されてないわけではなさそうだからいいや。
警察物は好きですが、警察の仕事に詳しいわけではないので、鑑識の出て行き方とかはよくわからない。鑑識も所轄があるんじゃねーの、とか思うんだけどどうだろう。あと、所轄刑事が少ないよなーとか思う。事件性の微妙さの割に捜査一課の人数と較べて、ですが。
とはいえ、これはATARUの話であって警察の話じゃないのよね。うん。
病院にて
弟君が来ちゃいましたが、チョコザイの家族(保護者的立場)として、なのかな。舞子が警察として動いているのか、保護者として動いているのかでちょっと違ってくるんでしょうが、診療室に弟君も入ってくるというのがとても違和感。医大生だからって関係ないよなーとか思う。
でも昼食の時間をチェックするために弟君の腕時計を見たりとか、ホットドック食べるときにいろいろ世話を焼いてもらってるのが可愛いのでそっちにすっかり目を奪われました。なんなんだ、何でこんなに可愛いんだよこのアラフォーが!きぃー!今日もすっかりしっかり中居バカ。
あんまり関係ないけど気になるのは、チョコザイがホットドッグを食べてる待合室の後ろの方の椅子で頭を抱え込んでる人です。周りに誰がいるわけでもなさそうなんだけど何やってんだろう、あの人。
そして電話をしている舞子とチョコザイを交互に見比べて、どうすればいいんだよ俺、な顔をしつつ、ちゃんとチョコザイの面倒を見てやる弟君も可愛い。
舞子ちゃんのことと蛯名家のこと
第2話まではあまり思わなかったんだけど、第3話では舞子ちゃんの空気読めなさっぷりがぶっちゃけうざい。お母さんの自殺の件で蛯名家全員ちょっと病んでるのかな、と思わされる部分がありますが、この空気読めなさもそういうところなんだろうか。とりあえず黙れ、とときどき口を手で押さえたくなる感じ。
舞子がいろいろと考えて、思って、動いていることはわかるけれど、舞子は自分の思いばかりで周りの思いを考えていないように見えるのです。というか、捨て山の犯罪被害者の家族のことを考えているけれど、その家族が千差万別でそれぞれ思いは違っていて、つまり舞子の考えとまったく違うことがある、ということを考えていないように見えるのです。考えていないというか、それすら想像できていないというか。第1話でその辺は思い知ったと思うんだけども。
空気読めないっていうのは、最初の家族に対する事情聴取とか、被害者の広告代理店での「浮気?」って大きな声で言っちゃうところとか。
舞子の突っ込みと諦めないところが、事件であることを掘り返したのは確かですが、それを突っつきまわされる関係者の身にはまったくなってないよなーと思うのです。被害者がいい人であれ悪い人であれ、不倫をしているような人であれ誠実な人であれ、被害者を直接知っていたら亡くなったと聞いていろいろと考えることはあるんですよね。警察から知らされた人、ニュースで知っている人の死を知った人、それぞれにいろいろと。本当にまったく事件性のない場合でも、人によってはまったく関係ない人からいろいろと言われることが不快だと思うんですよね。
これは事故ではなく事件だったけれど、そこに至るまでの自分の言動が周囲にどんな思いをもたらしているか、まったく考えていない。舞子は刑事で仕事でいろいろと見てきているうえに、自分自身の経験からもそれを知っているはずなのに、その辺の配慮がまったくないように見える。
それすらも、もしかしたら伏線のひとつかもしれないですけど。
しかしやっぱりお父さん怪しいよなー。チョコザイがいなくなって、舞子に責められたからってあんなふうに泣くとは。
それに沢主任がバツイチって知ってるとは。……バツイチだったのか、沢さん。
あとは食卓。遺体の写真とか解剖所見とか拡げてますが、誰も止めないってやっぱり蛯名家病んでるよね。気持ち悪いという以前に、食事の時間に食卓に余計なものを広げるな、とか子供の頃はよく言われたものです。お母さんいないことの影響がこういうところにもある、という表現の一つなのかな。
沢・渥見・犬飼
沢・渥見、沢・犬飼は話している部分が映ってますが、渥見・犬飼が何を話しているのか気になるわ……!
あと、3人で何を話してるのか、とかね。どんな感じなのか見てみたい。あの飲み屋で隣のテーブルについて、耳ダンボにしてたい(笑)。
お約束
今回はいろいろと1話・2話で使われたお約束がなかったですね。
「アップデートしました」とか、瀬文と当麻とか、離婚に揺れる老夫婦とか。
一番違和感があったのが、チョコザイが事件のことを考えているとき、いろいろと物事を拾い上げていくところの表現。今までみたいにシャボン玉の中から外を見ているような表現がなかったことも。
シャボン玉を使った表現は、チョコザイが周りの人たちと同じものを違うように見ている、伝える際にも見えない壁がある、というのをうまいこと表してると思うので、ぜひ見せてほしいな。水の中から見ているような感じもいいんだけど、シャボン玉の方が周囲と隔てる膜があるっていう象徴としてもわかりやすいと思う。
あと、瀬文と当麻とか、老夫婦とかは自己満足の部分なのかもしれないのでともかくとして、「アップデートしました」はぜひ今後も毎回出してほしいです。チョコザイがちょっとずつ変わって(もしかしたら成長して)いることの表現としていいと思うのですよ。
事件のこと
今回は小ネタがコレまでと較べてかなり少なかったので、事件のことを書いてみましょう。
ミステリの常として、死亡推定時刻というのはとても大事。胃の内容物で死亡推定時刻を計るというのが個人的にいい感じ。あと生活反応とか良いですねっ!
胃の内容物やヨコエビで死亡推定時刻が誤認されていたってのもミステリ好きの心を擽られますね。最初は事件性がないと思われてたからあまり詳しくは調べられていなかったので、これは鑑識がどうこう言うようなものではないんですよね。
それにしても犯人が息子だったとは。キャストを見ててっきり高橋ひとみが犯人だと思ってたので、騙されたー!って思いました。謎解きのドラマって、たいていキャストで犯人がわかるじゃないですか。だから推理なんて全然せずに見ていたので余計に。
息子が犯人ってわかった時点で、高橋ひとみの無駄遣い、と思ってたのですが、そのあと息子を殴るシーンで高橋ひとみの本気が出てましたね。あのねっとりとしたちょっと気持ち悪い感じがたまらんかった。いいわー。
高橋愛ちゃんは……うん、演技下手やな、と。私あんまりうまい下手はわかんないですけど、その私でも、イマイチやな、と思いました……。あと、関係ないけどお通夜にしちゃ化粧濃いよね。何でこういうキャラなんやろ。パールのピアスも気になりました。イヤリングならともかく、一粒でもピアスってこういう時つけなくない?
それにしても、ここまで三つの事件はどれもこれも歪な家族関係がキーになってましたね。そしてすべて捨てヤマと思われてたのが実は殺人事件。これはずっと続くのかな。だとしたら、舞子のお母さんの自殺もやっぱり事件で、かつ歪な家族関係がキーなのかな、と。
石川・チョコザイ
広告代理店にチョコザイが行っちゃった時、石川に怒鳴られてるチョコザイの可愛いことと言ったら!
最初から怖がってるふうではあったけど、舞子の後ろに隠れるところとか可愛かったわー。
渥見とチョコザイとか、犬飼とチョコザイとか見たくなりました。犬飼とは、今後は見れるのかな、もしかして。
シンクロナイズドスイミング刑事
ちょ、ノーズクリップ……!(笑) あれは舞子が銭形平次好きだから?(携帯の着信音、銭形平次ですよね?)
二つ目のノーズクリップを胸元から出したのも、銭形平次の小銭を出すところからですよね?
も、「アキレス腱が……!」てのがツボに入って、声を出して笑いましたよ。でももうちょっと長くてもいいのにー。もうちょっと、このあとのストーリーにわかりやすく絡むような決め台詞を喋ってほしかったわ。
沢・舞子・チョコザイ
今回は事件現場が離れてたからか、あまりこの3人のやりとりがなくて物足りなかったです。この3人いいよね。3人でいるときの独特の空気感が好き。
でも3人でチョコザイの部屋にいるとき、チョコザイがクッションに座ってるのを見て、おお、これはもしかしたらアップデートされたのかも、と思いました。前回は沢さんが座ってたのを、チョコザイが引っ張って取り上げてたりとかしてたよね。
あと、ちょっと話しはずれるけど、チョコザイの部屋に少しずつ物が増えてるのはいいな。少しずつあそこがチョコザイの「家」になっていってるんですよね。花を飾るだけではなく。
ラリー
ちょっとラリー、白スーツにサングラスはやめてー! ステレオタイプの悪い人みたい。似合うけど。沢主任にすぐに監視をつけるってのも怖いですよね。そしてそれがすぐに実行されるのも怖いですよね。
それにしても、空港の映像を抜くのにアメリカ大使館から電波出しちゃうとか、やっぱりラリーはわざとやってるようにしか見えない。最初にアタルを一人にしてしまったときのように。
次回予告のラリーは「日本での演習」みたいな意味深なことゆーてましたけども、やっぱりわざとかな。
あとは、ラリーを見たときのアタルの表情が気になります。嫌だと思ってるのか、バツが悪いみたいな感じなのかがアレだけじゃちょっとわからないけど。
その他
最後にチョコザイを送り出すタクシーの向こう側、マリコーポから出てくる佐藤蛾次郎みたいな人はなんでしょうか?
沢主任がアメリカ大使館から発信される電波を調べてって頼んでた彼女も。
あと、クイズの選択肢考えたの誰だー!? 正解はともかく、ケーキ屋華麗なる一族でいいやん、と思ったのはツートップファンとしてしかたがないと思う。