くりす
1998-07-21(Tue)

秘密のWeb日記

 「Web日記」をいろいろ見ていて思うのは、配偶者なり恋人なりに対して非公式な形で書かれている日記が多いという事。うちはそもそもダーリンの前で書く事も多いし、ダーリンが1番の読者で、毎日感想を言ってくれるし、アドバイスに従って誤解を生みそうな部分などを後で書き直したりする事もあるぐらいなので、秘密にしているのは不思議だなあと思います。

 私の場合、匿名サイトにしているとはいえ、この日記サイトの事は友人はほとんどその存在を知っています。そもそもなぜ匿名にしたかというと、元々書いていた実名日記サイトがストーカーに狙われるようになったから。

 全国各地に散らばっている友人達に近況を知ってもらう為に書き始めた日記だったので、できれば続けて欲しいというありがたいお言葉もいただき、独立した匿名サイトとしてオープン。開始時には当時主に読んでもらっていた友人達にそれを通知しています。

 ですから、このサイトにおける匿名性というのは私自身を直接知らない人たちにとっての匿名性であって、書いている内容も実名の頃とほとんど変わらないのです。(実名でも過激な事は書いておりました、はい)

 日記というのは本来パーソナルなものですから、身近な人には内緒にするというのは本来の主旨に近いものなのかもしれません。考えてみれば私も、「WWWって何ぞや」という両親に対しては、これを読まない事を大前提にして書いているような気がします。私の場合、ダーリンも友人もネットをやっているというのが大きな違いなのかもしれません。

 でも、私にとって両親というのは見解に大きく隔たりがある、「理解してもらえなくても構わない存在」。パートナーに対して日記を非公開にしている人全てが相手の存在をこのように見なしているとも考え難い事です。

 男女の間は、互いに秘密があった方が長続きするとも言います。Web日記に書いている部分がその秘密にあたる部分で、読者はその配偶者も知らない秘密を作者と共有できるから面白いのかも。

 とすると、むしろダーリンとの間に秘密がなんにもなくて、昔付き合っていた男の話まで全て開けっぴろげにしちゃっている私の方がデリカシーがないのかもしれませんね。