くりす
2000-07-10(Mon)

Re:テキスト

 ウェブ日記と、小説やエッセイの違いかあ。

 どうだろ。人によって面白さのツボが違うってのは、ウェブ日記でもエッセイ・小説でも変わらない気がする。自分が読む気になれるエッセイ・小説ってやっぱ一部だし。主観を除いた新聞記事のような、万人に等しくアピールするようなテキストってのは、「面白く」はないじゃん。ウェブ日記に関わらず、ある程度の指向性があるから「面白さ」を感じるのではないかと思うけれど。

 ただ、ウェブ日記全体を読む価値なしと切って捨てる人ってのはいるけど、小説やエッセイ全体を切って捨てる人はあまりいないような気はする。その違いはなんなんだろうね。日記文学というジャンルは昔からあったよね。ウェブ日記を読まない人ってのは日記文学自体も読む価値なしと判断してるんだろうか。

 ウェブ日記でも、読み手を意識するようになったら、結局エッセイとの境目ってのは限りなく曖昧になってくるもんだと思う。「ちゃろん日記(仮)」のような、計算しつくされたエンターテイメント日記なんか、まさにその象徴ではないかと思うけれど、どうだろう。

 昔、「ウェブ日記を読む面白さは雑誌の投稿欄を読む面白さに似ている」と言ったことがあるよね。この考え方は今でも変わっていない。その頃はウェブ日記と小説・エッセイの違いは、作者と読者の距離の違いだと思ってたんだけど、ウェブ上で個人が発表しているエッセイや小説をウェブ日記がどれほど違うのかと言われると、実はあまり違わない気がするな。少なくとも私はそういう感覚で読んでる。そこはちょっとはるかと違うかもしれない。