くりす
「ハリーポッターと賢者の石」。原作を1巻の途中まで読んだところで映画を観に行きました。

内容は、ダイジェスト版という感じでした。それも結構説明不足のところが多かったので、原作を知らない人はちょっとついていけないんじゃないかなあというところが多数。人物の造詣もそれだけ浅くなっていたのがイマイチでした。子供向け映画だからそれでもいいのかしら。

本は読む気はないけれど流行りものだからどんなものか知っておきたいという人が見るには向いているかもしれません。でも、原作を読んだ人が観ると不満の方が大きいんじゃないかと思います。映像化、という意味ではかなり原作のイメージに近く作ってあるんですけどね。

ちなみにこれのPS版のゲーム(アクションアドベンチャー)を買ったのですが、こちらの方はゲームとして普通の出来で、映画を観た人ならより楽しめる作りになっていました。

ビジュアルが映画のものを使用しているので、同じ建物が映画の中と同じ位置にあったりして、メディアミックスの強みをうまく活かしていると思いました。

ちなみにわたしはアクションが苦手なので、ほとんどヒビキに助けてもらっていますけど、普通にクリアできるレベルだと思います。謎解き要素もいろいろあるので、そういうのが好きな人で映画を観た人にはお勧めです。
5年前につけていた紙の日記を読みなおす機会があって、その文章のあまりの迫力に驚かされました。

今の気の抜けた文章との違いはなんなのだろう、と考えてみましたが、やはり置かれた環境のシビアさの違いが一番であろうという結論に達しました。食べるものにも事欠いていたあの頃と比べると、今はとても恵まれた状況にありますから。

あともうひとつ。当時は、正しいと思えるものがひとつしか見えていなくて、わたしはわき目もふらずそれに向かってただひたすら突き進んでいたのでした。

今は、何が正しいのかわかりません。多様な正しさがあるのだということを知ってしまったわたしは、何を言うにも歯切れが悪くなり、無難なことしか書けなくなりました。

過去の自分は愚かだと思います。けれど、狡くなった今の自分よりは、当時の自分の方が、人間的な魅力にはあふれていると思います。

私は、聡くなるのと引き換えに、何かを永久に失ってしまったのかもしれません。けれど、もう元には戻れない。

大人になるというのはこういうことなんだなあと、改めて思ったことでした。
2002-01-04(Fri)

大っぴらに

Lycos登録日記でハリポタネタを書いているのをつらつら読んでいて、同人ジャンルにハリーポッターものがあることを初めて知りました。

お約束の×マークを使ったやおいカップリングもあるらしいです。しかも結構盛況なジャンルらしいです。

最近の腐女子の皆さまってばほんっとに何でもネタにしちゃうんですねえ。ピカチュウのエロ同人誌を取り締まった任天堂の気持ちがちょっとわかったような気がしました。

多分原作者はそういうの見たらあまりいい気持ちはしないんじゃないかと思います。特に、元が子供向けのおとぎ話だし。そういうのはあまり大っぴらにやらないほうがいいんじゃないかとおせっかいながら思ってしまいました。

二次創作物全てを否定するわけじゃないですけど、たまたま見かけた日記が「出版社も今の同人界パワーは軽視できないだろうから大っぴらにやってても平気でしょ」というような書き方をしてたので。

いやあ、原作のイメージを著しく損ねるようなものは、取り締まられかねないと思いますけど。というか、原作を本当に愛してるのなら、作者が悲しみそうなことは大っぴらにはやらないようにしようとか思わないのだろか、と思うのですが。自分もモノを作ってるんだから、そういう感覚は特に分かってもいいような気がするのですが、人それぞれ、なんでしょうかねえ。

まあ最近はジャンプコミックの中に明らかに腐女子の煩悩を刺激することを狙って作ってるげなのとかあったりしますけどね。そういう「暗黙の了解」があるならともかく、ハリポタって特に海外作品だったりしますし、意志の疎通が難しそうならとりあえず「裏モノ」として流通させとくのが無難だと思うんですが。

ハリポタオンリーイベントとかが大盛況な風景をバックに、BBCのレポーターが「日本はハリーポッターを改変してチャイルドポルノとして大々的に扱っている」とかいうレポートを流している図をちょっと想像してしまいました。
2002-01-05(Sat)

国際デビュー?

なんと、BURGERMANIAが国際デビューしてしまうかもしれません。

COMPUTERBILD-SPIELEというPC雑誌の編集者から、雑誌と付属のCD-ROMへの掲載依頼メール(英文)が届いたのでした。

OKなら向こうが同意書をFAXしてきて、こっちがそれに必要事項を記入して返送するみたいです。国際電話FAX!実は外資系勤務のくせに経験したことがないのでした。(メールで済んじゃうし…)

家のFAXでちゃんと受信できるのかどうかがまず不安です。そういうわけで、もしMS-WORD形式で同意書がメール添付できるのならそれを送ってくれとメールすることにしました。

ただ、FAXで無事受信できるか、メール受信ができたとしても次はこちらから送信しなければいけません。国際電話なんてかけたことないです。ちゃんとかかるのか?

とりあえず、どきどきしながら返事を待つ私なのでした。もう週末なので、向こうからの返事は月曜以降になるかもしれませんけどね。
2002-01-07(Mon)

今年の抱負

今年の抱負:預金額を年収分まで増やすこと。

今年は大きな買い物の予定はないので多分そんなに切り詰めなくても大丈夫だと思うのですが、よく考えたらボーナス相当分+月々4万円ずつを預金しなければならないので、そんなに余裕があるわけでもないかも。

去年立てた預金計画のエクセルシートが出てきました。
主な出費リストと手取額から目標預金額を決めていたのですが、比較してみたら去年1年間の達成率はたった60%でした。
去年は業務上やむを得ずノートパソコンを買ったり、また引越しをしたりしていたのである程度は仕方ないっちゃ仕方がないのですが、その分を差し引いても85%。あとの15%はどこに消えたんだろう……。

今年はもう少し気を引き締めて頑張ろうと思います。
2002-01-09(Wed)

続・国際デビュー?

FAXでうまく受信できないかもしれないからMS-WORDファイルを送ってくれという英語は無事通じたらしく、無事agreement formが送られてきました。

プリントアウトして必要事項を書きこもうとしたのですが、いきなり初っ端で迷うわたし。

Herewith I give you the permission to
□use exclusively
□use
the pc-game "Burger Mania" for publication within the CD-ROM of the magazine COMPUTERBILD-SPIELE.

とあって、use exclusivelyかuseのどちらかを選択しなければならなかったのでした。

exclusively……独占的な掲載……つまりこの雑誌だけに掲載ってこと?でも、それって他の会社の他の雑誌には許可してませんっていうこと?それともこの会社の出す他の雑誌に勝手に載せたりしないでねって言ってるの?

よくわからないけど他の会社の雑誌には既に掲載許可を出してるし、別にここの会社の別の雑誌に載っても問題はないのでexclusivelyじゃない方にチェックしとくことにしたのでした。

どうやらFAXも無事送信できたみたいなので、問題がなければこれで掲載されると思います。でもさすがに掲載紙は送ってもらえないような気がするので、それが残念と言えば残念ですね。
コメントありがとうございます。use exclusivelyを選ばなくて正解だったんですね。よかったー。

掲載紙を送ってもらえないかどうかは一応FAXの到着確認かたがた問い合わせてみる予定です。もし送ってもらえないようでしたらよろしくお願いします。

しかしそちらも大変なようですね。けどわたしの方も昨日突然直属の上司が「会社の意向で」今月で退社する旨の発表があって戦々恐々としています。うちも部署ごとなくなってしまうのかも?

今担当しているサービスを続けられるのであればあれば頭がどうなってもついてくつもりで腹は括っていますけれど。お互い頑張りましょう。
Flashに感染するウィルス登場だそうです。

Tresure HunterはFlashファイルをローカルにダウンロードさせる形式だから、サイト上で注意を促した方がいいかもしれないなあ。今のところ感染ファイルと同じフォルダにあるswfファイルにしか波及しないようだから、普通に解凍したら専用フォルダを切る設定になってるトレハンの場合、感染する可能性は低いと思いますけどね。

とりあえずパッチが出たら配布ファイルに当ててバージョンを上げなければ……。先日Flash5を通販で申し込んだので、この際機能追加して正式版リリースにするという手もあるかも。でも、そんな時間、どこにあるんだ?
2002-01-10(Thu)

RE:今日のメモ

「羊ページ」で書かれている分類自体には異論はないのですが、分類の名称については若干違和感を感じます。

対象が内に向いているか外に向いているかの違いだと思うのです。前者は自身が満足すれば他人にどう見られようと構わないというスタンスで、後者は他人からの評価をより重視するというスタンスです。その意味で自己完結というのは適切な気がするのですが、自己顕示というよりは外交重視型とか開放型とかいう名称の方が適切ではないでしょうか。(わたしの言語センスが乏しいのでこれもあまりぱりっとしない言い方ですが)

「それはただの気分さ」を読んで思ったこと。

「今サイトを作ろうとしている人は初めから質の高いテキストを書こうという意志が希薄なのではないかと思われる」というのは、上山さん自身おっしゃっているようにそれだけwebサイトを作ることが一般化してきていることの表れだと思います。

ただ、世の中には狙って作っているものよりも肩の力の抜けたものを見たいという需要も存在するのは確かだと思いますし、そういうものが簡単に見れるのはある種webの醍醐味だとわたしは思うので、この「玉石混合」の状態をむしろわたしは好ましいものとして捉えています。

というか、ニュース系だろうがネタ系だろうが日々のつぶやき系だろうがメンタル系だろうが読む人の求めるものが得られればいいのであって、そのうちのどのジャンルの質が優れているとか、あるいは同じジャンルの中でも優劣がどうとかいうのは本来読み手にはさして関係のないことなのではないでしょうか。

……と、ここまで書いたところで、自分の好きなサイトが「一般的にも」評価されていないと不安になったり不快になったりする人も存在するということに思い当たりました。

作者の方にも自己完結型と他人の評価重視型がいるのと同様に、視聴者側にも両方いるということですよね。

世間全体で見るとどうも後者の方が多いようなイメージがあります。webという文化が一般的になってくると、作者・視聴者とも後者の比率が上がってくるのは必至なのでしょう。

わたしは……個人的には自分の書きたいものを書き、読みたいものを読むだけです。ただ、仕事ではそういうわけにはいかないので、後者をターゲットにどうやって「流行組」に入るか、試行錯誤しているところです。

そういう必要が出てくるまでは、正直言って「価値判断を他者に依存する人たち」の存在をどことなく低く見ているところがありました。けれど、実際にそういう人たちがメインの顧客になってきたら、そうも言ってられなくなるわけで。

昔と違って少し引いて見られるようになったのは、そのせいなんでしょうね。
2002-01-13(Sun)

シュレック

わたしも偶然シュレックを今日観に行ったのですが、ラストについてはよんひゃんさんとはちょっと違う感想を持ちました。

そこまでの流れでも、外見でなくて中身に惚れていったという描き方がされてあったので、最後の選択もそれを改めて宣言するという意味合いがあったんじゃないかと捉えたのです。ただ、そこで「外見に惚れたんじゃないよ」と言ってしまうのは言われた方としては複雑です。そこまで配慮した上での「美しいよ」という言葉であったのではないかと、そしてそういう配慮ができるからこそ彼は素晴らしいのではないかと、わたしは思ったのでした。

もちろん、わざわざそっちにならなくても……と思ったことも確かですが、恐らく元のままであったら「所詮は美しさが至上なのね」という感想をわたしは持ったと思います。