先週の土曜、木曜、金曜と、ここのところ頻繁に学校をサボっていることが親にバレた。サボった理由は大したことじゃない。夜明けまでオンラインゲームに興じていて眠かったから、とか、電車を寝過ごしてしまい、面倒くさくなったから、とか、なんとなく行きたくなかっただけ、ということである。
 さすがに留年生としてケアされているのか、担任から心配する電話がかかってきてしまったのだ。私が出たわけではないので内容は推測だが、おそらく私を励ましてやるように、という内容であろう。両親は、特に厳しく私を叱ったりしなかった。

 何故私は学校に行きたくないのか。
 一つには、クラスメイトの問題がある。うちは2年〜3年はクラス替えがなく、既にクラスとしての雰囲気が完成してしまっている。そこで私は異端である。
 嫌なヤツというのはすぐ目に付くもので、私にかなりの部分好意的でない人間が既にいる。私は運動が不得手なので、体育で特に嫌な思いをすることになる。勿論、昨年までだって嫌なやつはいたが、同時に或る程度は仲の良い連中もいた。ところが、今年は嫌な奴とその他しかいないのである。
 もう一つは、一度受けた授業を受け直すのはかなりかったるい、というのがある。これは説明の必要はあるまい。

 自分で見返してみて、まったくガキくさい我侭な理由である。グッとこらえてこそ大人であるが、残念ながら、私はそれほど人間が出来ていない。それどころか、私の交際範囲の中で、最も駄目な人間であると常々思っていたほどだ。
 そんな自分に甘い駄目人間である私だが、最低限人様に迷惑が及ぶようなことはしないよう努めてきたつもりだった。だが、私は親や担任を心配させ、せっかく出して貰っている学費を無駄遣いしている。益々駄目な人間だ。
 ま、自虐したり開き直ったりしたところで、なんの解決にもならないが。(そもそも解決しようという気があるのか疑わしい)

 私は一体何をしているんだろう?と思うと、ダイヤより固い私の涙腺さえ緩んでくるようだ。まったく、図太さがウリの人間の癖して、なんて弱い精神なんだろう。
 自殺こそが、最も安直で馬鹿馬鹿しい選択肢だろう。誰しも青春期には考えるものらしいし。ほんとに馬鹿馬鹿しい。生憎私は死ぬのは恐いので自殺はできない。
 いっそ本物の馬鹿になってしまえば楽かとは思うが、それも思うに任せない。大体からしてこれも馬鹿らしい。
 まったく、なんて青臭い悩みなんだろう。部屋の隅でウジウジ考えるのに相応しい内容だ。そして、以前青臭かった人たちがこれを見てどう思うかを考えると、益々馬鹿らしい。彼らは大概自分の傷みを忘れている。なんて言ってみても、「うんうん、私もそういう風に考えてたよ」なんて言われるのがこれまた馬鹿らしい。

 ああ、くそ。もう訳が分からない。多用してみたが馬鹿らしいってなんだろう・・・。
1998-06-20(土)

 以前どこかにも書いたが、私は異性に恋をした、という経験がない。無論、同性ならあるという意味ではない(ぉ。
 まぁ、まだ子供とも言える年齢だし、そのことそのものをさして気にしているわけではないが、右を向いても左を見ても、恋愛要素のない物語は存在しないと言っていい。それほど人間にとって普遍的な事を私は経験したことがないのだ。
 恋とはなんなのだろう?淋しさの埋め合わせを求めること?自分の居場所を作ること?自分を受け止めてもらうこと?何かが違うような気がする。多分そんな一元的なことではないのだろうが、実際に恋をした人達に聞いたところで、おそらく私にはわからないであろう。

 というように、すぐ頭で考えてしまうのが私の悪い所である。
 理屈つけたってしょうがないことはわかってる。だけど、世間は常にそういうことを煽ってるし、私の親しい友人は幸せそうな恋人持ちが多いし、私だって人並みに異性に興味あるし、ああ、もう何がなんだか。
 ようはね、淋しいのである。ほら、語り口もなんか変だし。
 別に両親から愛を受けずに育ったとか、家庭内不和が激しいとか、友情を知らず孤独に育ったとかいうわけではないから、多分多くの人が抱えるものなんだと思う。だけど、それとは関係なく私は淋しいし、しかも、そんなこと言えんでしょう、友人に。
 私の方ではその人のことを大事な友人だと思っていても、先方もそうであるとは限らない(むしろ、そうしたことの方が多いのでは?)し、その点が大丈夫だったとしても、そんな事を言い出したら、苦笑しながら返答につまる相手の顔が目に浮かぶよう。
 これは、私が友人を信用していないということだろうか。これが、相手との距離感を計れない、ということなんだろうか。それとも、月並みなところで裏切られるのが恐いから?そんな性格になるようなきっかけの記憶はないのだが・・・。

 ともかく、家族は何か違う、友人にはすがりつけないで、頼るもののない(頼ろうとしない?)わーす君であった。
 こんな私にも、いずれ恋をする時が来るのだろうか、などと自嘲の笑みが浮かんでしまうね。いーんだよ、自虐的なこといっていじけてみたいだけなんだから。
 通信ではお馴染みの(笑)であるが、文章を書く上で、かなりずるい表現であると思う。
 どんな固い文章であっても、ひとたび(笑)がつくだけで、激しくお笑いな文章になってしまう。例えば、こうだ。


 秀吉の後を継いで天下人となったのは、徳川家康である(笑)。家康は、今川氏に従属する三河の小大名からおこり(逝)、織田氏や豊臣氏と提携して(ぉ、自らは東海に地盤を固めた(爆笑)。


 と、こうして適当に散りばめるだけで、真面目な歴史の教科書が、なにやらえも言われぬ怪しい文章と化してしまった。
 あまりこうした記号に頼っていると、いい文章は書けないかもしれない。