名古屋から始まり、盛岡、筑波、大宮へ。いずれも日帰り出張で、帰れば問い合わせメールの山。必死にこなしつつ昨日と一昨日の夜は忘年会。我ながらよく壊れずに乗り切ったと思う。あさってからは第二弾のハードスケジュールが待っている。どうかこのまま年末を無事迎えられますように…。

来年4月からの部門統合の準備は着々と進んでいる。全国4ヵ所のサポートセンターが統合し、本社部門に組み込まれるようだ。その説明会が今度の月曜日に一斉に実施される。札幌、東京、大阪、福岡が東京に一本化されるという事は、東京以外の男性社員はともかく、女性社員にとっては一大事である。特に所帯を持っている女性は移動もままならないだろう。東京に行ってまでいたくはない、という独身女性社員もいる。

結局は割り増しの退職金等が提示され、退職していく事になるだろう。幸い彼女らは薬剤師がほとんどなので、第二の道に困る事は少ない。しかし、知識を習得し経験を積んで一人前の職能を身につけたにもかかわらず、組織統合という名のリストラが理由で長年慣れ親しんだ職場を去らなくてはならないのは、到底納得のいく話ではないはずだ。彼女達の落胆とあたら有能な人材の流出に心が締め付けられる。

合併を繰り返し巨大グローバルカンパニーとなっても、足元ではこんな事が何度も繰り返されてきた。

またさびしい冬の始まりである。

今週もなんとか乗り切れそうな感じだ。昨日までの忘年会3連チャンをこなし、いささか肝臓がくたびれてはいるものの、今日の休日が救いとなった。

3連チャン目の昨日はPOOBの忘年会。新メンバーの参加も期待されたが、我々の年代はちょっとムリするとすぐ壊れてしまう。結局新メンバーの参加もおあずけとなり、前回とおんなじようなメンバーで始まった。

日本酒と焼酎飲み放題コースだったが、誰も焼酎には見向きもせず久保田、黒龍、浦霞、麒麟山、高清水といった選べる5種類の冷酒を空けていく。最初からビールの乾杯すら無く、あっという間にモトが取れる4杯が終わる。3時間の持ち時間なのだが、もはや何杯飲んだかわからなくなり、ツブれる前に時間を残してお目当てのカラオケボックスに移動した。

ところが最近のカラオケボックスはなぜか混んでいる。この日も40分待ちと言われたが、OYAJIたちはひるまない。ダラダラとしゃべりつつその時を待った。あとはお決まりの60年代から80年代までの歌謡曲、フォークのオンパレード。気が付けば終電はなし。またタクでの午前様となった。

これじゃ体にいいわきゃないよ〜。

日曜日に起こったスマトラ沖地震の死亡者が、今朝現在で6万人に達しようとしている。そのほとんどが津波によるものだそうだが、無防備なのは日本だけじゃなかったようだ。穏やかな生活が、楽しい旅行が一瞬にして悲劇になってしまった思いは筆舌に尽くし難いものがある。新潟中越地方にも雪が積もってきた。殺人事件の犯人もどこかに潜んだままだ。東京も今朝から雪が降っている。

さて、本日で我々の業務も仕事納めである。思えば現場に遠かった本社勤務の時は、とっくに有休を使って年末休暇に突入していた。だが現場サイドでは当然規定通りのスケジュールとなる。相手が営業社員であり、得意先だからである。案の定、本社は昨日あたりからすでにほとんど人がいない。あなた達の給料は、最後の日まで懸命に働いて外貨を稼いでいる現場から出ているのですよ!

ともあれ今年も短かった。1日、1週間、1ヶ月、1年の過ぎるのが、年齢を重ねるたびに短く感じると言う人は多い。それは生きてきた時間が分母にあって、その中での単位時間が分子となるからだという説がある。10歳の子供にとっての1年は生きてきた年数の10分の1を占めるが、50歳の人のそれは50分の1となり、それがあっという間に過ぎるという感覚を生む理由だそうだ。なかなか言い得て妙だと思うが。

でも、振り返れば1年という時間は確かに過ぎていて、公的にも私的にもいろいろな出来事があったのは間違いない。来年も大きな変化がある事は確実だ。決してあわてず驚かずに受け止め、決して立ちすくんだりひるむことなく、決して後ろを振り返らずに前へ進んで行くしかない。まるでお化け屋敷のように。