多くのファンを失望させた黒歴史 逆転裁判4から6年、汚名を返上するために成歩堂が再び法廷に立つ!
的な感じで6年ぶりのナンバリング新作。間に逆転検事が2作出ているけど、裁判名義では実に6年ぶり。シリーズ生みの親のタクシューは関わってない(同時期に開発していたレイトンVS逆転裁判の方を作っていたので)けど、主人公が王泥喜から成歩堂に戻ったのでそれなりに期待はしていた、のだが…。
結論から言うと、駄作ではないし4は越えてると思うけど、1~3には遠く及ばない。まず成歩堂が主人公ですよーと前面に押し出しているのに、実際に遊んでみると彼を操作出来るのは全5話中3話だけ(DLCは成歩堂だけど)。2話は王泥喜、3話は心音が法廷に立つ。あと4話は5話への繋ぎ的な話なので短い。2話の王泥喜はまだしも、3話の心音の法廷編はひどい。いくら新人弁護士だと言っても、話が飛躍しすぎ、飛び道具で戦いすぎ、という感じで尋問と証拠品で相手を追い詰めていく感じが全然無い。で、このキャラが全話通して出張ってくるのでかなりゲンナリする。
操作パートも3Dになって視点ぐるぐるして調査出来るようになりました!ってそれは進化なのか?このシステムを搭載したせいで、現場以外の場所を調べることが出来なくなっているし、3Dになって現場を視点回しながら調べるのは正直面倒くさい。あとやるべきことを親切にガイドしすぎじゃない?「誰々にコレを突きつけよう」とか「~~の話を聞こう」とか、それに従っているだけで捜査パートが終わるので、ゆとり仕様すぎると思うんだけどなあ。サイコロックも基本的に出て来たらその場ですぐロック解除出来ちゃうし。あと最後までキャタツのネタは見つからなかった。どこにあったんだろう。
話も薄くて、演出でクドくしてる感じ。じゃあ判決出すか…→法廷のアップ→「待った!」→ドン!ドン!ドン!バーン!のパターン多すぎだろ。あとキャラが3D化したせいか、モーションもいちいちクドくてテンポを阻害してる(テンポを損なわない程度ならいいんだけど)。
真宵ちゃんをここまで出し惜しみするのも良くわからない。春美ちゃんは出てきたけど、代わりにイトノコ刑事が一切出てこなくなったし。刑事の代わりキャラとしてのバン刑事はちょっと弱すぎるよな。ラストの展開につなげたいがための都合なんだろうけど。あとなるほどくんが33歳なりの落ち着きを身に着けてしまったので、ヘタレ時代(1~3時代)の彼を知ってるとイマイチ感情移入がしにくいのもある。
でもユガミ検事のキャラはいいと思うし、4話~5話の内容には概ね満足出来た。あとDLCの話がぶっちゃけ一番良く出来てる。1~3にそこまで思い入れがない、心音のキャラに抵抗が無ければ悪くはないと思うよ。
しかし真宵ちゃんと心音、どっちもある意味ウザキャラなんだけど何が違うんだろうなあ…。
心音は何かとにかく怒りまくっていて、しかもそういう時の表情が全然可愛く無いので鬱陶しく感じたな。
身振りは悪く無いんだけどねー
春美ちゃんは15歳くらいのはずなのに幼かったね。(2013-09-10 15:33:21)