昨日、Utadaこと宇多田ヒカルの全米デビューアルバム
『Exodus』のサンプルが入って来ました。なのでー、早速聴いて聴いて聴きまくったのでその感想です。
一度目。つまんないかも。
二度目。いいのか悪いのかわかんない。
三度目。結構いいかも。
ということで、何度も聴いているうちにM-5の『イージー・ブリージー』が気に入り、今日聴いていたらM-3『エキソドス'04』とM-8『アニマート』をいいなと思うようになりました。そして、こうして気に入った曲が現れてくるにつれ、なぜ最初「つまんない」と思ったかの理由がわかってきました。
ヒッキーの曲ってわかりにくいんだよ。
何がどうわかりにくいのかと訊かれると答えるのがむずかしいのですが、宇多田ヒカルを聴くのはひさしぶりなので、最初なかなか曲・メロディが入って来てくれなくて、むしろ跳ね返される感じがしたのです。心が持っているリズム──バイオリズム的なものでしょうか、それがまったく合わない。なので曲が伝えようとしていることがまったくわからず、ゆえにわけがわからないという。
まぁ何度も聴くうちに取っ掛かりというか、フッと重なる部分があって、それからは入ってくるようになったんですけど、「ああ、宇多田ヒカルってこんなにわかりにくかったのか」と思いました。いや、ヒッキーとあたしとでは何ひとつ共通するところ、というかわかり合える部分がないからこうなったんだろうな、とは思うんですけど。
個人的にはとてもいいアルバムだと思います。既発の3枚のアルバムよりもこれの方が好きかもしれません。ただ、CD屋店員的には……うーん。宇多田ヒカルというアーティストが好きなら買いだと思います。コアユーザー向けというかマニア向けというかそんな感じなので、「シングル曲以外好きじゃない・興味ない」という人は試聴してからの方が無難かなぁ。
……て、今アマゾンのカスタマーレビューを読んだらどうにも不評なようす。なので言い直しましょう。ごくごく普通の、一般的で凡庸な、型にハマった人にはこのアルバムの良さはわからないと思います。たぶん売れないでしょうねぇ、どこが良いのかわかんない人の方が多いから。