実家に全巻あったので読破.いや,実は25,26,31巻が欠けていたのだが町内の本屋で31巻はゲット.25〜26(山王戦序盤)は結局読めず.だがまあなんとなく内容は把握したのでいいかなと.
 なんだか週刊ジャンプに連載されていたってのがウソのようなアツいマンガ.んむ,まあ確かに大局はジャンプ王道的な話ではあるのだが,そもそもこの人の絵柄ってジャンプ向きじゃないよなー.いや,最初の方はジャンプぽくなくもないのだが,途中のこなれてきたあたりからの内容とか絵柄って,どっちかっつーとマガジン系かもシレンよな.まあそれはともかくアツくて面白いのは確か.が,ちと引っかかる点が2点ある.ひとつは,31巻分(ってことは5〜6年連載が続いていた計算か)で作中の時間はたったの4ヶ月しか流れていないこと.最後の山王戦なんかは1年以上もやってたってことだよな.ちょっとやりすぎじゃないか?んでいまひとつは,主人公桜木花道はたしかに成長しているのだろうが,その成長が今ひとつ見て取れなかった.ってのは多分ひとつ目のひっかかりと関係があると思うのだ.せめて翌年のインターハイとかまで描いていれば主人公やまわりの人間の成長が目に見えてきてますます面白かったんだろうな,と思うわけだ.
 などと言いつつ,実はくろひょう,このマンガをまともに読んだのは初めてなのだ.や,これさ,多分週刊連載追っかけていたら面白かったんだろうな.リアルタイムで読めてたひとがうらやましいっすよ.

 ちなみに井上氏は今もバスケマンガを描いている.ヤンジャンにたまーに載ってる「リアル」ってのがそれだ.こっちはただのバスケマンガではなく,障害者バスケってのがテーマ.ちと内容が重いこともあるが,スラダンとはまた違った面白さがある.井上氏のファンは必読.

 ★★★★☆

 認めたくないが最終巻.
 改めてまとめて読んでみると,たしかに3巻の後半くらいから無理矢理まとめにかかってるのがよくわかる.いや,シベリア最終テストの決着がつくところまではまだいいのだが,その次の回(第36話)から物語が一気に加速し始めている.むむう.そしてテセラックの謎は,ようやくヒントがつかめたか?というところ.これじゃ何も解決してないよう.
 くっそー,読めば読むほどちゃんと完結した物語を読みたくなるじゃないかッ!

 ということで相変わらずたのみこむところなのだが,サイトメンテ中とかで1/17(水)までアクセスできないらしい.むう.まあこっちはまた再開したらっつーことで.

 こんな終わり方は認めないのであえて☆☆☆☆☆

 新井英樹氏の初期の短編集.収録作品は「ひな」「牽牛庵だより」「こどもができたよ」の3本でいずれもモーニングないしモーニング増刊に掲載された作品.んむ,たしかに「牽牛庵だより」と「ひな」は読んだ記憶アリ.

 「ひな」は,天然っぽいタレ目美女(といっても新井氏風美女な)が,おやぢとバイク乗り少年とヤクザを手玉に取るってな話で3話完結.今こうして読むと,なんとなく「The World Is Mine」に通じるモノがあるかなーという気もするな.
 「牽牛庵だより」は漫画家ひこぼしと担当編集者織織姫のほんわか2ページ×14話.なんだかよーわからんがのんびりした気分になる.
 「こどもができたよ」は“妊娠したOLの父親候補が3人!!はたして誰が・・・!?”(←帯パクリ)まあそんな話です.んむ,このころの方が泥臭くなくてスッキリした絵を描いてたのだなあと改めて思ったり.

 「ひな」と「こどもができたよ」の共通項は三つ股かける女それもどっちも天然っぽいあたりがなんだか.んむ,そいえば先日のスペリオール増刊でもやはり女性の側の浮気みたいな話があったりして,まーなんつーか・・・・・・思い出したくないことを思い出したりするわけですよ(泣)
 この本,こういう発行形式の割には値段が¥640+税と手頃なので,新井英樹漫画がお嫌いでない方はお試しでどうぞ.

 ★★☆☆☆