相変わらずテンション高し.っつーか,このマンガってテンション下がらないよな.上がりっぱなし.はっきし言って読んでて疲れるのだ.いや,面白いんだけどね.
で,舞台はいよいよローザンヌへ.ワーニャの指導の元,どんどんダンサーとしての純度を高める昴.再び昴を遅う悲劇.そしてその悲劇が昴をさらに強くする・・・・って感じだろうか.まあ展開としてはかなりベタベタな具合ではあるのだが,そこは曽田氏独特のテンションの高さもあり,なおかつスピード感もありでヨシ.っていうか,このマンガ,スピード速すぎ.主人公の昴は生き急いでいるように見えてしまう.それがちょっとなあ.
あと,多香子はいいとして,真奈が最終予選まで残るっての,ちょっと不思議.ただでさえ昴の方が上を行っているはずで,それよりもさらに昴はうまく(?)なっているハズ.なのに,同じくらいのレベルの舞台に立ててるってのは,なんか変な感じ.いや,ワーニャの「お前はこのコンクールを“制圧”に来たのだ」ってモノローグもあるから,本来の力を出せば他の出場者なんて寄せ付けないのだが,予選の段階ではその本来の力を出し切っていないってことでもあるんだろうかね.あ,真奈も言ってるよな.「あんなコ、あんたの足元にもおよばないわよ。」「あんた全然、本気出してないじゃない!」そゆことか.
ってな点も含めて,大吾あたりと比べて難しいマンガだよな.★★★☆☆