ブックオフで1〜16巻セットで800円っての見つけてしまい,ついつい全巻一気買い.やー,これ,途中までは連載で追ってたのだが,途中からサンデーをやめた関係で読まなくなってしまいそれきりだったのだ.
なんつーか相当ヲタ臭いマンガだと思う(というか,社会的な認知度としてヲタマンガという認識が多いだろう,ということ)ので取り上げるのもちと躊躇したのだが,今さらくろひょうが何をか言うって感じでしょうから.ねえ(笑).
話の内容としては・・・まあ大ざっぱには近未来(設定では90年代末)(←「過去じゃん」とかのツッコミ無用)が舞台で,2足歩行型マニピュレータ(通称:レイバー)を用いた犯罪に対抗すべく作り出された警察用レイバーAV-98(通称:イングラム)を新人婦警・泉野明(イズミ ノア)が駆ってつぎつぎと事件を解決!・・・ってな感じだろうか.いやーこう書くとやっぱりアレだな(笑).
で,イングラムのライバル機となる黒いレイバー(通称:グリフォン)ってのが物語のラスボスになるのだが,これが比較的早い段階で登場する・・・って,似たような話がなんかあったなーと思い出すと同じサンデー連載の「うしおととら」だ.あっちはラスボス「白面の者」を要所要所で効果的に出現させることで物語の世界に刺激を与えて,物語全体を締めている感じがある.対してこの「パトレイバー」における「グリフォン」の存在は・・・ううむ.ちと難しいよなー.はっきり言うと,登場の仕方が白面ほど効果的でない気がするのだ.というか,グリフォンや関連する人間に関係のないエピソードが途中かなりの量挿入されるのだが,それがどうもイカン.なんつーか,間延びさせてるだけにしか読めないのだ.物語全体を引き延ばすために,なくてもいい話を無理矢理挿入したかのような印象だ.まあもちろん最初から全何話で完結させようとか,そういう感じで書いていたわけではないだろうとは思うのだが,それにしてもちょっとなぁ〜という感じだ.まあ比較する対象の完成度が高すぎるからかもシレンが.あと,話が少々難しすぎかも.いや,こうやってまとめて読むとまだわかるのだが,連載を追ってた当時は話が飛びすぎてついていけなかったもの.
とはいえ名作は名作だ・・・って締めようと思ったのだが,やはりどうも「名作」と呼ぶにはなにか要素が欠けているかなーという感じ.それは先に挙げた話のしまり具合かもシレンし,はたまたお色気なのかもシレン(←なぜお色気!?).あるいはくろひょうの思いつかないなにか別の要素かもシレン.
というわけで,今あらためて読むとちと厳しいなーっつーことで★★☆☆☆.決して面白くないってわけじゃなくてね.時代ってのもあるのかなーって気もするし.でもこの人のマンガ嫌いじゃないすよ.この人の描く女の子もかわゆいしね♪