増刊掲載からはじまって,ぽつぽつという感じでヤンジャンに掲載されているマンガ.
 幕末(といわれることになるかもしれない)時代に,黒い鉄兜・黒装束に見たこともない新型の連発銃を持ったサムライガンと呼ばれる義賊(?)のお話.ん,まあなにが正義かってのは劇中の登場人物のなかの葛藤みたいに描かれてたりもするので,一概に「義賊」とは言えないが,まあそんなお話です.
 これがすげー格好いい.ちょっとばかり擬音にごまかされてるかなって気もしなくもないのだが,しかし戦いのシーンなんかは迫力があるし,登場人物も・・・うーん,まあキザっぽいのが多いけど,でもまあヨシ.あとは女の子がいちいちエロいよなあ(笑).や,偉くて悪いヤツが罪のない女を弄んだりってのをサムライガンが成敗する,みたいなベタな話が多いのだが,その弄び方がいちいちエロいんだよなあ.まあ基本的にはサディスティックな拷問なんかが多いのだが,そっちでない人でもかなり来るんではないかなと.まあ実用性が高いとは思わないけど,でも電車の中で読んでるのを見られるとはじかちーかも(笑)(とか言いつつスーツ着て電車の中で読んでたけど)

 1巻は増刊掲載分の「捨吉」編と,YJ掲載分の「市松」編の最初のほう,市松が捨吉と出会うあたりまで掲載.2巻ではサムライガンたちの心の闇みたいな部分にもスポットがあてられたりして,読み応え十分.とりわけ2巻のお花ちゃんの話なんかは使える心に来るモノがありますなー.
 っつーことで★★★☆☆

 ときに最近ヤンジャンはときどき立ち読みするくらいなのだが,サムライガンって最近載ってないような気がする.もしかして完結しちゃったのかな?4巻か5巻まで出てたと思うんだけど・・・情報あったらきぼんぬ.

 新人漫画家の作品ばかりを集めた読み切り.新人だけにヘタもいれば上手いのもいるし,面白いのもあれば激しくつまらんのもあるってなそういう雑誌.
 ただ,こういう紙面構成って,無駄にエネルギーだけは伝わってくる感じはするよな.ヤンサンの増刊も新人とか連載前の作家が多いからそういう感じがあるんだよな.こういう雑誌は嫌いじゃない.・・・まあたまに読むから面白く感じるだけかもシレンが.
 ちと分厚くてまだ全部は読んでいないのだが,ぱらぱらっとめくって目についたのが「スッパニタータ/ツギノツギオ」.目につくはずだ,2本掲載.というか,なんか独特の濃いめの絵柄だな.宝塚漫虫(タカラヅカマムシ)の「シャカ」という作中漫画を読んで,「その道」に目覚めてしまった中学生が主人公.ってだけでイタ面白そうな感じだが,その通り全体にすっ飛んでる感じでなかなかよい.
 他方もっともつまらなかったのは「ハンプ/ユタ」.胸ビレが異常はほどに大きいクジラの話・・・というか絵物語.セリフなしで動物の生態とか感情みたいのを表現するとか・・・ぶっちゃけて言えば「ゴン」とかあの辺のパクリっぽいヤツですわ.巻末100以上割いて掲載しているのだが,大ゴマはやたら多いし,最後の方は見開きだらけだし,なにより読んでて,いや,眺めてて何も伝わってこない.画力があるのは認めるけど,くろひょうはこういうの漫画とは呼ばない.スピではこういう漫画載っけたことないから珍しいってのがあるし,期待もしてるから巻末でこれだけページ数割いてるのかもしれないけど,コレいらない.

 こういうのって,絵がうまい新人もいるんだけど,そういうのって得てして面白くなかったりするんだよなー.ま,ヘンケンだけどね.絵が下手でもソレを補うパワーがあればいいってことさ(←偉そう).
 とりあえず「なにがオモロイの?」とか言ってる漫画家は,こういうのでも読んで初心にかえったりするのがいいかもな(←うわー).

 この間の続き.実はこの間のでもうおなかいっぱいーって感じでもあったのだが,見つけてしまったので反射的に買ってしまた.はうー.最近こゆの多いんだよ実は.こわいねー.
 続きではあるんだけど,基本的に1話読み切り形式だから,とくにどうってのもないんだよな.ま手堅いなって感じかなあ.泣かせのポイントは相変わらず押さえてるしね.とりわけ3巻の#16「友人の証」と#18「オーバーオールのお父さん」なんかは,半分くらい読んだところでもう,どんな風に泣かせられるか想像ついちゃうんだけど,それでもやっぱり泣いちゃうんだよなー.ずるいや.4巻はわりと楽しめな話多し.んー最近ルート66って聞くと,どうもばうとのおじさんを連想してしまうな(笑).
 まそんなこんなで.手軽にひと泣きしたいときには是非(笑)★★☆☆☆

 相変わらず濃ゆさ大爆発なカンジで.いや,この巻あたりに来て,佳境に入ってきたせいかナキドコロが多くなってきたかね.とりわけこの巻最初の場面,千草と杉村のくだりは泣けるよな.つーかお前ら泣きすぎだっ!って話もあるけど.
 それにしてもボリウム少ないよな.25ページ平均で8話掲載200ページほど.まあ隔週誌連載でこのペースならいい方ではあるけど・・・うーん,週刊連載にならんかな.でも少チャンに持ってくのは NG なんでしょ,コレ?うむむむむ.

 ま,ともかく残り22人で★★★☆☆.
 今,単行本発売が待ち遠しくてたまらん漫画のウチのひとつですわ.

 ひさびさに入手.これて揃ったのが(1)(2)(3)(4)(6)(8).たしか全9巻なのであと3冊か.ええと相変わらず目撃した方は確保しておいていただきたくよろしくお願いします.
 で,この巻は3巻の続きで(あたりまえだ)アニメ声優アイドル・江夏祥子編からはじまって,ショートエピソード1件をはさみ,ジョイライド解散のあたり.ジョイライドってのは作中に出てくる人気ロックグループで,ボーカルの森治道がイメージ的に奥田民雄とダブったりするせいもあってか,ジョイライド=ユニコーンってなイメージで読めるのだが,まあそんな感じだ.森は主人公であるディレクター越川達の仲介(?)で演歌歌手・天野史郎に曲を提供したことにはじまって,これまでも,今後も達と深く関わっていくだけに,この辺は作中でも結構大きめのイベント.で,達は相変わらず熱血で・・・って感じだ.この辺からぼちぼち脂っこくなってくるかなーといった感じ.
 まあこれだけじゃあ評価のしようがないのだが,とりあえず★★☆☆☆.辛すぎかな・・・

(発行日:1998/08/01)