ブックオフで立ち読み。揃ってなかったのでこんな中途半端な状態なのだが、まあなんとなく間は想像できるし。

 あらすじは、離婚した元兄嫁・冬美(ふゆみ)とふとしたことから再会した寛(かん)がお互いに惹かれあって結ばれて・・・ってな感じか。なんつーか、この人のおきまりのパターンと言ってしまえばそれまでなのだが、それでもそれなりにドキドキして読める。
 それとなんつーか、この漫画の記憶を辿ろうとするとエロシーンがやたら思い浮かぶんだけど、読んでみるとそれほど多くないのね。ただ、そこへ至るプロセスの描き方がものすごくエロティックだし、コトを致さない場合でも描写がすごくエロティック。うん、考えてみれば、高見まこと柴門ふみあたりって、女流青年漫画家としては草分け的な存在だよな。で、柴門は基本的にエロがないんだけど、高見まこは最初からエロありで。で、そのエロ描写ってのがさ、それまで男性には描けなかった、女性ならではのエロ描写ってのが当時はすごく新鮮だったよなって当時ワシはほんのガキんちょだったこともあるので想像の範囲内でしか書けないのだが、当時の彼女の描いたエロシーンってのは、女性にとっても刺激的だったのではないかなとか想像する。なにせそれまで男性漫画家が描いていた勝手でひとりよがりなエロシーンとは明らかにモノが違っていた。当時(ってのは「いとしのエリー」の頃ね)はまだいわゆる「レディコミ」てのもなかった時代だったのだが、あるいは今のレディコミとか、女性向けのエロというものにとっても、高見まこという漫画家は草分け的な存在だったのかもしれない。そういう意味でもこの人はすごく評価してるんですよ、わしゃ。

 しかしアレだよな。「おきまりのパターン」って書いたけど、この人の描く漫画ってみんなこんなだよな。最近 BJ かなんかでやってた(今もやってるのかも)時代物(?)のヤツもいわゆる「禁断の愛」っつーか、「障害があるから私たち燃えるの!」みたいなヤツだったかと思う。まあ、それはそれでドラマの設定としてはいいのだが、結局印象として、そういう漫画しか描けない漫画家って評価をされてるよな。絵はうまいし、いい漫画家だと思うんだけどねえ。
 でも集英社、とりわけヤンジャン出身の漫画家って、そゆ人多いよな。つか、そうじゃない人を探す方が大変かも。こういうのって多分、編集側に問題があるんだろうな。「こういう漫画ならコイツに描かせとけ」もしくは「コイツにはこういう漫画描かせとけばいいよ」的な起用しかできないんじゃないの?ってな風に思っちゃうね。だからヤンジャンは部数はあっても雑誌としてはクソなんだよな(←言うねー)(←すんません、ちょっと酔ってるし)。

 安っぽいドラマ的ではあるけど、でもそれなりに読める。しかも実用性大(←何がっ!?)。時代を超えた名作だと思います。★★★★☆。ただ、あえて揃えるほどでもないかなーって気はしちゃうな。

 

 ところでコレ、全8巻なんすよ。んでもってコレ、リアルタイムでも最終回付近って読んだ記憶がなくって。コレ・・・最後はどうなるんですか?ハッピーエンドかバッドエンドかだけでもご存知の方は教えてくださると嬉しいかも。いや、なんせあえて探してまで読むほどでもないかなーって気もするし。
 そんな具合でひとつ。

(発行日:-)

 もうコレ、いつどこに載るのやらって感じだよなー。増刊だけならまだあきらめつくんだけど、ときどき本誌に載ったりもするからアナドレン。

 でだ。
 十一号丸楓の前に行方不明の七号丸市松が現れる。市松は三号丸牧との接触を望んでいるようなのだが、他方の牧はいよいよ登場した赤いサムライガン装束の衣装合わせなんぞを。赤いサムライガンというと、UJ 連載の月光に出てくるアレだ。月光では赤が体制側(評議会側?)で黒は逆賊というような扱いだったかと思うが、この辺をあわせ考えると評議会側はこのまま赤いサムライガンを生産し、市松らは反評議会の黒いサムライガンとして評議会側と戦う、というような構図になることが予想される。流れ的に牧は市松の側につきそうな感じで、対して楓は「幕府を倒すこと」が目的なのでそのまま評議会側にとどまるのかな。そうなると赤いサムライガンになった楓と黒いサムライガンの牧とが相見える・・・という展開もあるかもシレン。ぬむむっ、さらに妄想を大爆発させると、楓が「誰か」の子供を身籠もって、それが後々アレにナニするとか。ねぇ(←「ねぇ」じゃないって)。

 んむー次回はいつどこに載るのやら。漫革自体は1月発売らしいのだが、よもやそれまで待たされるってこともあるまいて。本誌をこまめにチェックするしかないのか・・・。
 それにしても相変わらず茜はいいな(←おい)

 微妙にヨイ。
 や、「微妙」ってあたりなのだが、気になることもあるっつーことで。まあ恐らくは主人公のキャラクタなのだろうが、七瀬にほとんど表情がないのがちと気になる。この人の前作「フローズン」は、主人公の設定として「笑わない少女」であったのでわざとだと思っていたのだが、もしかしてこの人、女性をキレイに描こうとするあまり、表情の変化みたいなものが描けなくなってしまったのではなかろうか?とか邪推してしまうな。以前は「マザー・ルーシー」で天真爛漫な少女を描いてたり、あるいは「ななコング」みたいなモノも描いてたりしたので杞憂だろうとは思うのだが、まあ気になるといえば気になる。

 肝心の本編は新たな能力者の出現で新展開。ただ、「気になる人が二人いる」とか言っているところをみると、単にこの能力者と絡むだけではなさそうな感じで。ああ、そうそう、わしゃこれの原作(筒井康隆「七瀬、ふたたび」)は読んでおらんのですわ。読んでみようかなーって気もするのだが、漫画を完了したのちに小説を読むってのもアリかもとか思っているので、当面読む予定はナシ。なので、原作読んだ方はネタばらししないでね。

 待望の単行本は9月6日発売。Episode0

 メニューでずっと項目だけあった「一覧」の機能を実装してみた。
 使ってみれ。

 で、これをみるとかわぐちかいじ「ジパング」熊谷カズヒロ「サムライガン」が、最新刊まで書いたつもりだったのが直前で止まっていることがよくわかる。んむ、この機能、読む人のためっつーより自分のためにいいな。トピックへのリンクアンカも作りやすいし。
 ま、そんなわけでこいつらは近いうちに。

 そうそう、いつもココ、アクセスが少ないんだよなーってあちこちで嘆いているのだが、どれくらい少ないかっての参考までにこことか見てみるといいぞ。悲しくなるから。わしが。

 コレ
 今日仕事中に珍しく PHS が着信したのでもしや!?と思ったらやはりソレの到着通知だった。はえー。たったの中4日ですよ奥さん!いやー、書店受け取りならインターネットで注文する意味ねーよなーとか思ってたのだが、しかし考えてみれば書店→問屋→出版社(?)というプロセスは省略されるわけで。そう考えると通常の注文の半分くらいの時間で来ることになるわいな。なるほどー。

 そんなわけで演歌の達、念願のコンプリートですわ。いやー、長かった。
 で、一応全部読んだのだが、最後の方の政治的な話とかがちと難しかったりするので、明日全巻再読してみて。感想はそれからっつーことでひとつ。

 うほうほ。

 

 あ、そうだ。
 月曜創刊の講談社「イブニング」。
 新宿某書店で早売りしてねーかなーとか思ったらめっからんかったー。
 ま、月曜でいっか。

 ここで書いたとおりようやく全巻揃ったのだが,はてどうやって紹介しようかなーと.過去には(1)〜(3)(4)という形で紹介してしまっているのであらためて全部ってのもなんだなーって気もするし.ま,あと好きな漫画で語りたいこともありそうなので,これまでにならってステージごとに何回かに分けて紹介しようかな.そんな具合ですわ.

 で,5〜6巻.
 アイドル歌手出身の女優・八島むつみ(ヤシマムツミ)の芸能生活30周年記念アルバムを手がけることになったタツだが・・・ってエピソードにはじまる.人が亡くなるエピソードってのは,泣かせとしてはある意味反則ではあるのだが,しかし八島とその弟が互いを思いやる気持ちが読んでて痛いほど伝わってきて,「くそう,こんなベタな話書きやがって」とか思いながらも涙を流すことを禁じ得ないのだ.

 それから物語後半の中心となってくるさのせつことの出会い.さのせつこは作中での演歌の大御所・稲城壮一(イナギソウイチ:北島三郎あたりがモデルか)の弟子として演歌の修行をしていたのだが・・・というあたりで,やはり最後まで絡んでくる稲城壮一とタツとの接触もあり,タツが歌い手として恋して止まない香坂美春(コウサカミハル:作中では30歳前後だが,イメージ的には石川さゆりあたりが近いか)も話に絡んできたり,これまでのエピソードでも登場している森治道(モリハルミチ)ももちろん登場し,それぞれの情熱が複雑に絡み合って,さのせつこは自分の道を模索する.
 んむ,ここまではなんとなく結果オーライ的な話が多かったのだが,このエピソードではタツが手をかけた歌い手がタツから離れていく(ちょっとニュアンス的に違うかも)というような話で,まー仕事なんだからそんなこともあるさって気もしなくはないが,しかしこのエピソードを通してタツも大きく成長することが伺える.

 で,あとはタツのパートナーとなる山根福美(ヤマネフクミ)との出会い.彼女の存在が今後タツが迷ったときにヒントになる・・・とかそういうありがちなモノになるわけではないのだが,でもまあ次巻以降のエピソードにも絡んできたりするし,次巻冒頭で,声優の江夏祥子(エナツショウコ:タツと山根が出会うキッカケともなった)と話すシーンなんかが顕著なのだが,読者に「越川達」という男を理解させるという面では重要な役割を担う存在となる.って感じか.
 まあなんつーか純粋に,公私の部分でお互いを認めあえるパートナーとなるのだが,その辺がなんとも暖かくていい感じだ.んむ,如何にも世の男性の理想っぽい感じだし(笑).

 評価はあとで全部まとめてってことで.

(発行日:1998/12/01〜1999/06/01)

 物語は終盤へ.
 といってもそういう匂いはこの辺ではまだ全然してこないんだけどね.

 7巻最初のエピソードは前巻最後の山根福美との出会いのエピソードと絡みつつ,タツが担当する演歌歌手・天野史郎(アマノシロウ)の「幻の名曲」にまつわる話.この辺も人が亡くなるのではないのだが,分っていながらホロりと来てしまう話だ.

 そして7巻後半からはいわゆる「仕掛け人」的に多方面に才能を発揮するサンゾーこと梅原燦蔵(ウメハラサンゾウ)と絡むエピソード.サンゾーはその才能と話題性を買われ,タツの勤めるテイトーレコードの第3制作部とプロデューサーとして契約することになる.
 そしてサンゾーがプロデュースするアーティストとして目をつけたのが,前巻までに登場してきたさのせつこの所属するバンド「CLUNK」.タツ,サンゾー,せつこだけでなく,CLUNKのメンバーやせつこに力を貸す森治道らの間で, 義理と本音と建て前が交錯する.
 ネタバレしてしまうと,結局タツはせつこがサンゾーのプロデュースでデビューすることを認めるのだが,そこでめでたしめでたしとはならずにさらにもう一波乱起こってしまう.

 で,まあちょいといろいろあった後,サンゾーは自分が目をつけていたアーティストのひとり・ゼンジをタツに紹介する.が,ゼンジはプロミュージシャンになることにはまったく興味がない.彼の歌を聴くことすらできないタツはあの手この手でゼンジに近づこうとするが・・・ってなエピソード.
 正直なところ,ここまでの話の盛り上がりを考えると,なんでここまできてこのエピソードを挟むのかなーって気がしてしまう.いや,このエピソード自体が悪いってわけではないのだが,しかしこの件の締めくくりがいまいちスッキリしたものではないってこともあるし,これの前のサンゾーが絡むエピソードが強烈だっただけに物足りなさを感じてしまう.加えて人が財産な越川達,のわりにはこのエピソードではこれまでの登場人物が水原紬以外に登場しないってのも,おそらくは物足りなさを感じさせる理由のひとつだろう.
 ラストエピソードの直前のエピソードなだけにどうも惜しい気がしちゃうんだよな.ちと話はそれるが,s-book.com 経由で注文した(5)(7)(9).届いたのを見るといずれもなんと初版であった.初版の売れ残りが小学館の在庫として残っているわけだ.つまり,この漫画は売れなかったと,こういうことだ.言っちゃあなんだが,このエピソードがこの漫画全体のイメージを落としているところもあるんじゃないかな,という気がしている.

 それにしてもそんなに売れてないか・・・.
 はたして何部刷って何部戻ったのやら(←余計なお世話だ).

(発行日:1999/11/01〜2000/03/01)

 最終巻.
 前巻のゼンジのエピソードの続きもあるのだが,ともあれラストエピソード.
 タツの勤めるテイトウレコードは世間の波には逆らえず事実上演歌部門を廃止することを決定する.が,それでは収まらないのが演歌に携わる男達で,演歌の大御所・稲城壮一はテイトウレコードの演歌部門の人間とアーティストを引き抜いて,演歌専門の新会社を設立することになる.そして稲城は歌に関してただならぬ情熱を持ったタツにも声をかける.しかし一方で稲城門下でタツのあこがれでもある演歌の女王・香坂美春は,稲城の新会社には移らずテイトウに残ったままでなんとタツが担当するという話が持ち上がる.
 ・・・という感じでタツの思いも揺れるのだが,その背後で稲城やタツの上司である遠藤,さらにその上司である富山など,それぞれの思惑がいろいろ複雑に絡み合ったり,さらには美春自身の気持ちなどもあったりして,ひっじょーに分かりにくい話になっている.わしはこれ,ラストエピソードだけ3回くらい読み直して,ようやくそれぞれの想いがわかるようになった.連載当時はなにやらバタバタしているうちに終わっちゃったなーって感じだったし.ん,前エピソードのところでも書いたが,このラストエピソードのドタバタ感ってのも,この作品の印象を悪くしている原因になってそうだ.まあその辺を考えから抜いても,憧れの美春と仕事ができる,というエピソードでもあるわりにはほんとにバタバタしているうちに終わっちゃって,やや消化不良気味.この辺,泥臭い話も交えつつもうちょっとじっくり描いて貰いたかったなーって気がするな.

 

 作中,タツのセリフで香坂美春の声と才能を絶賛した後で「あんなに素晴らしい声の持ち主なのにさ,演歌歌手ってだけで,耳を遠ざける人がたくさんおるなんて・・・なんか変だよ・・・どっかおかしいよ・・・」てのがある.んむ,同じようなセリフを1巻でロックシンガー(となる)水原紬(ミズハラツムギ)も口にするのだが,この辺が作品全体に流れているメッセージのひとつなのだろう.いや,演歌がってことじゃなくって,なんにせよ恰好や見た目だけでヘンケンを持つのはイカンよなっつーか.そうだよな.例えばこの「くろマン」でもいつも書いている「エリートヤンキー三郎」.「ヤンキー」ってタイトルに入っているだけで敬遠してしまう人は多いと思うのだ.が,いつも書いているようにこの漫画は凡百のヤンキーマンガとは明らかに一線を画している,バカヤンキーマンガなのだ.このバカの破壊力は読んでみないことには絶対に分からない.
 いや,まあこの例えもどうかとは思うのだが,そういうのはもちろんマンガだけに限らず,たとえば「近頃の若いモンは!」とかね.そういう感じで,ヘンケンはよくねーよな.ということを考えましたわ.

 ま,もちろんその部分だけじゃナシにこのマンガは面白いです.タツのまっすぐさとか,人の心までを動かしてしまう歌への情熱とか,熱くてホロりとくる浪花節.あいやもうなんせくろひょうのど真ん中ストレートですわコレ.
 つーことで★★★★☆.1個足りない理由は先述の通り.

 

 ちなみに単行本を揃えてみてはじめて気付いたのだが,このマンガの各話のサブタイトル,全部曲の名前なんだな.
 全84話で84曲.キミはいくつわかるかな??(←誰だオマエ)

(発行日:2000/07/01)

 迷走しとるなー。

 いや、ヒカルじゃなくって、作者がね。
 なーんかここ数回を見てると、\ まではよかった(いや、ホントはよくない)がそのあとどうやって収拾つけたらいいか分からなくなった、ってな感じにも取れちゃうよな。このエピソード、たしかに物語全体で見れば非常に重要なエピソードではあるんだろうけど、ここまで引っ張る必要があるのかなーって気がしちゃうよな。まあ、\ って気はするんだけど、もう少し短くてもいいんじゃないの?って思うよな。せめて長めの2話でケリつけてくれよ。このままだと次々巻まるまるこのエピソードになっちゃうよ。

 なんせせっかくプロになったんだから、いい加減アツい対局見せてくれよ。
 ねえ。

 んー。

 そんなにアクセスが欲しいワケじゃないのだが、しかし書くにあたってのモチベーションを上げる要因になる程度のアクセス数は欲しいかな、って気がしている。移転当初、ここは Nikki-Site に登録するつもりはなかったのだが、しかし多少なりとも人の目に触れるところにいないとダメだろうなって気がしてとりあえずという感じで登録してみた。
 でもなー。現状の「コミック、アニメ、ゲーム日記の新作リスト」をざーっと見る限り、ここと同じような雰囲気のサイトってのがそもそも多くないんだよな。集めてみればもうちょっといるかなーとか思ったのだが、まあこのファイル名が示すとおりほとんどがゲーム関係(多いのは UO か)の日記、しかもそれも感想とかでもないようなのがほとんどっぽいよな。いや、それが悪いとかってわけじゃなくてな。
 中には単純に職業がゲーム、マンガ、アニメ関係だって言うだけの人もいたりして、そんな中でマンガレビューっぽい日記ってのを探すのも大変だし、そもそも少ないし、ってことは期待してる人も少ないってことだよな。
 であるならば、Nikki-Site に登録したワシがバカだったってことか。

 こういうのってきっと、仮にこの辺に捕捉されたとしても同じなんだろうなー。漫画系ってだけで、レビューサイトばかりってわけでもないしな。

 つーか、ここって、レビューサイトなんか?

 話題の講談社新雑誌。
 もともとはモーニングの増刊「新マグナム」の月刊誌化なのだが、新マグナムからそのままの移行は高倉あつこ「ハゲまして!桜井くん」佐藤マコト「サトラレ」片山まさゆき「最弱!ルーズドッグス」伊藤理佐「ももちん」杉作「(犬)ロッキー」のわずかに5本と新装連載の郷田マモラ「きらきらひかる2」、それに安田弘之「ちひろ」の番外編くらい。対してモーニング本誌のシリーズ連載からの移籍が高橋のぼる「リーマンギャンブラーマウス」きくち正太「おせん」富田安紀良「NIGHT BLOOD」鈴木あつむ「検察官キソガワ」正木秀尚「ガンダルヴァ」、加えてモーニング本誌系作家の新連載田島隆・東風孝広「極悪がんぼ」小林まこと「What's Michael?」三宅乱丈「北極警備隊」秋月りす「OL進化論出張版 中年ポルカ」木葉功一「クリオの男」いとう耐「イブニングパブのこりび」ってとこか。ほかヤンマガ系で三田紀房風間やんわり小田原ドラゴン安野モヨコあたりも描いたりしてるが、このラインナップは結局「月刊モーニング」を作りたかったんだな、としか思えないワケだ。
 まあそうは言ってもアフタだってもともとはモーニングの月刊誌版を作ろうとしてあのような雑誌になったのだから、ここで妙に悲観したりするのもアレかなーって感じではある。が、アフタは結果として「月刊モーニング」にはならなかったワケで、そのツケをイブニングに払えみたいな感じになっちゃうとちょっとなんだなーって気はしてしまう。なんとなれば本誌の前身である「新マグナム」は誌面としては若手を多く起用したり、実験的な作品を載せたりとかなりアグレッシブな雑誌だったわけだ。その辺は各方面(ってどこじゃい)で評価されていたのだが、果たしてその評価されていた部分をうまく「商業的にも成功させなければならない雑誌」に持ってこられるか?って感じだよな。というか、ファンとしては持ってきて欲しいのだが、編集サイドはそういうファンの思いを汲んでくれてるかどうか?

 というところで創刊にあたってのスペシャルな読み切りとして登場したのが弘兼憲史「ヤング島耕作」さだやす圭「ああ播磨灘外伝」。あちゃー。ついでに書くと雑誌ロゴがモーニングのそれと同じデザイン。どーもねー、自信のなさがそこかしこに現れてるよな。なんつーか、うがった見方をするならば「モーニングと間違えて買っちゃうのを期待してる?」って感じだ。折しも盆休み前後でばたばたしてるから月曜にモーニングがあっても不思議に思わないはず。つーか、なんせワシはこの間、モーニング本誌と間違えて「課長島耕作総集編」なんてのを買ってしまったてな経緯があるからでもあるのだが、いやでもそういうひと少なくないと思うよコレ。なんかさ、もちっと堂々と勝負して欲しいよな。
 加えて創刊号ってことでオマケ付き袋詰め2部合計で900ページってー売り方。それ相応の読み応えがあるかっつーと、必ずしもその限りではないんだよな。なんつーか、どこからどう読めばいいのか分からない感じ。実際2部のうちどっちを先に読めばいいのかよーわからん。どっちでもいいかっつーとそうでもなくて。なんとなれば田島隆・東風孝広「極悪がんぼ」は各部に1話ずつの2話掲載。なんせ内容は繋がっているので、先に後半を読んでしまうとワケがわからないのだ。それだけじゃなしに、どこになにが載ってるのかさっぱりわからん。くろひょうの目当てはとりあえず佐藤マコト「サトラレ」なのだが、これを発見するまでに読まなくてもいい「ヤング島」は読まされるし(←じゃあ読むなよ)(←だって・・・)、同じくどうでもいいマイケルまで読んじゃったし(←だったら読むなっての)随分イライラさせられたよ。

 とまあ文句を言い出すとキリはないのだが、しかしこれもそれもすべてこの雑誌に期待しているからこそってことでひとつ(←キレイにまとめようとしてやがるな)。

 

 んじゃ肝心の中身を簡単に。

 弘兼憲史「ヤング島耕作」
 なんだかんだ言って読んじゃったのだが・・・、吉原氏といい中沢といい、ちょっと都合良すぎ。なるほど島って男は最初っからこうやって運だけで世渡りしてきたのね、ってことを読者に植え付けたいのかこの人は。

 佐藤マコト「サトラレ」
 久々(だよな?)に西山と小松のエピソードなのだが、そーくるかって感じ。次号もこのエピソードの続きになりそな気配でいきなり目が離せない展開。早く2巻出ないかね。

 水島新司「父ちゃんの王将」
 創刊特別読み切りってことかな?連載ではないっぽい。ところでこの人、「俺はもう野球以外は描かない!」って宣言しなかったっけ?なのにタイトル通り野球ナシの将棋マンガ。いや、将棋もどーもうさんくさい感じ(笑)ではあるのだが、なんつーかあぶさんテイスト。まあ別に期待してなかったし。

 木葉功一「クリオの男」
 サトラレの次くらいに楽しみにしてたのが木葉氏のマンガ。いや、前作があんなだったからだいじょぶなんかねーって気もしてたのだがなかなか。つーか、格好いいですわ、やっぱり。あまり期待はしないでおこうと思いつつ、次号も楽しみだ。この人、こういう掲載方式があってるんじゃないかね?知らんけど。

 吉田基巳「恋風」
 以前新マグナムで「水と銀」という隠れた名作を描いてた人。なんつーか独特の柔らかいタッチでほんわかした感じの世界とぽーっとした感じでロリ入った女の子を描くのだが、これが比較的評判がいいのだ。くろひょうも結構好きな作風だ。
 んで今回は失恋したてのやる気のなさそな男がやはり失恋したての女子高生に出会って、なんだかいい雰囲気になるが実はふたりは・・・って感じ。んーここからどう持ってくのかよーわからんのだが、いい感じの作品になりそう。期待大。

 小林まこと「What's Michael?」
 おい、「連載再開」ってのはちょっとどーかと思うぞ(笑)。

 先日の通り雑誌のボリウムがボリウムなだけに書き出すとキリがないのでこの辺で。
 で、気になっていることが2点。今後はどんなボリウムでどのくらいの値段になるのか?ってのがひとつなのだが、次号は280円ですって。ページ数はよーわからんのだが多分中閉じだろうからせいぜい500ページってとこだろうな。んむ、月刊誌なんだからもうちょっと高くてもいいかなって気もするが、どうなんかね。
 んでもひとつ。新マグナムから来たにしろ、モーニング本誌から来たにしろ、これまで単行本の出ている作品は全部「モーニングKC」だったんですわ。これ、次巻からは「イブニングKC」になるんかね?既刊もこっそり「イブニングKC」になったりするんかね?なんかどうでもいいことなんだけど気になるね。いずれ「幻のモーニングKC版だっ!」とか言ってプレミアついたりして(←つかねーよ)。

 すっかり長くなったがとりあえず期待の新雑誌ってことで。
 次号は9月19日発売。

 今週は安達哲「バカ姉弟」の週.相変わらず.早く単行本出ないかな.

 安野モヨコ「花とみつばち」
 マンガはどうでもいいのだが巻末の作者コメント「直腸洗浄にハマってます(はぁと)」それってもしかして・・・2年くらい前に猿人で話題になってたアレでは!?

 原田重光「立つんだ!幸子」
 以前「イッパツ危機娘」を描いてた人の新連載ですな.相変わらず絵がヘタだなー.

 小田原ドラゴン「おやすみなさい。」
 鉄郎の日焼けの理由に大笑いシタヨ。

 古谷実「ヒミズ」松本光司「クーデタークラブ」がもうとんでもないことになってきている.「クーデタークラブ」なんかはもう怖くて読めないくらい.狂ってる.でもやめられん.そんなくろひょうの心も病んでいるのだろうか.
 この二本の印象が強すぎてほかのマンガはなんだかなーって感じだったな.阿部秀司「エリートヤンキー三郎」は来週の展開が楽しみ.

 んあ,ずっと書いたつもりでいたのだがまだだったんだな.考えてみればジパングの4巻も書いてないし,ほかにもちょっと古いがネタとしてとってあるものが何冊かあるんだよな.まあ近いうちにヒマみて書きましょ.

 ともあれ大好評(主にわしに)第5巻.
 前巻で七号丸市松は死んだことになってしまった(実際には死んでない)関係もあって,この巻では三号丸牧編のみ.いよいよその姿を現した重サムライガン,牧はその威力を目の当たりにする.のだが,その後重サムライガンの試作二号機が幕府側の手に渡ってしまうエピソードで,牧はほとんど難なく重サムライガンを撃破してしまう.んむー,重サムライガンってのはなんなんだろうな.それとも初期型サムライガンってのはそれだけ性能がずば抜けているのか.
 中盤では市松編に登場していた「端末」松崎が登場し,松崎も自身の手によって死んだことにしてしまう.まあこのエピソードは幕府を欺くための作戦っぽくはあるが,全体として牧が評議会側への不信感を大きくしていくことが伺える.ところでこの松崎のエピソードでは黒子として紅(と思われる女性)が登場しているが,一緒に出てくるおりく,この女性はもしやあのお花ちゃんなのだろうか?んむ,この作者,ちと女性に限らず特徴のない人物の描き分けがイマイチな関係もあるので分かりかねるが,前巻のエピソードでお花ちゃんが紅に任務を知った上でついていくことになるらしいくだりがあったので,多分そうなのだろう.ううむ・・・(←なぜうなる).

 相変わらずかっちょいいし,茜は萌え萌えでグー(←おい).★★★★☆
 今年分は未読のエピソードが多そうなのだが,はて次巻はいつになるのやら.

 巻末の「後家の庭」の広告「2010年発売未定」がちょっとウケた.

(発行日:2001/07/24)

 自分のための覚え書き。
 9月度購入スケジュール。

date作者「タイトル」(巻数)出版社コメント
08/23桜玉吉「なあゲームをやろうじゃないか」(2)講談社高いのがちとアレだなぁ
08/30曽田正人「昴」(6)小学館これは絶対
08/30高田靖彦「ざこ検マルチョウ」(3)小学館ま一応
09/04うすた京介「ピューと吹く!ジャガー」(1)集英社買わんばな
09/10あずまきよひこ「あずまんが大王」(3)メディアワークス買わいでか
09/17塀内夏子傑作短編集1〜天国への階段〜講談社どうしようかねえ
09/17塀内夏子傑作短編集2〜いつも心に筋肉を〜講談社同上。でも泣けるんだろうな…
09/21杉作「クロ號」(2)講談社焦って買うほどでもないんだろうけど…
09/29太田垣康夫「MOONLIGHT MILE」(2)小学館うへーもう出るのか。ちと予定外。
09/29柏木ハルコ「花園メリーゴーランド」(1)小学館これも出ちゃうのか。うーむ…
10/04ほったゆみ・小畑健「ヒカルの碁」(14)集英社ぜひとも

 あとさー。
 最近うしとらと大吾のワイド版が出てるじゃない?
 あれ、危ないんだよなー。つい買っちゃいそうになるんだわ。いや、買わないけどね。うん、買わない買わない。だいじょびだいじょび。今までも何度となく誘惑断ち切ってきたしね。

 ん、9月末は IKKI もかな。

 新機能.
 各トピックの作者名、作品名、雑誌名部分にリンクアンカつけました。
 これをクリックすると、たとえば作品名ならその作品名を持つトピックの検索をして、リストを表示してくれるってな感じです。ただし、単行本トピックの雑誌名(というかコミックス種別)は検索対象になってませぬ。通常の雑誌連載や雑誌紹介トピックでは雑誌名での検索可。

 んむ、まあ説明じゃわかりにくいと思うので、使ってみてくださいな。
 ちなみに各トピックへのリンクアンカは、これまで通りトピック先頭の■。

 不明点やバグレポなどがあれば掲示板かメールにて。

 イブニング効果だろうと思うのだが,今週のモーニングは読み応えなかったなー.

 そんな中唯一よかったのがコレか.
 いや,くろひょうこれの原作なんて読んじゃいないんですけどね.いやそうですか.宍戸梅軒は・・・なるほど.つーことで次週からまた息の詰まる死合いモードか.でも鎖鎌の武器としての性質上,あっさりケリがついてしまいそうな気もしなくもないな.むう.

 単行本は最新刊11巻が発売中.
 実は正月に3巻まで買って実家に置いてきたのだが,はたして続きは買ってるだろうか・・・?

 新連載。キましたね。これを待ってました。これでこそ高橋のぼるです。

 警視庁一つ橋署署長に就任した大門寺さくら子警視(26歳・♀)が主人公の警察モノ。グラサン+ジャージで牛丼屋に現れてモトコンポで去っていき、アイドルを人質にした立てこもり犯に器の大きさについて説いたりととにかく型破りな警察署長だ。
 なにぶん行動がいちいち脂っこいのがヨイ。正直なところモーニング連載の「絶叫教師エディ」にはちと物足りなさを感じていた。「絶叫」とか言うわりには主人公はかなりおとなしめだし、周辺キャラもイマイチ脂っこさが足りない。イブニングの「リーマンギャンブラー・マウス」も続きがあるのかないのかって感じだったし、なによりアクションの「キラリが捕るッ」があんな中途半端な終わり方。くろひょうは高橋のぼるのこんな脂っこさを待っていたのだあッ!!

 原作付きだが初回の雰囲気だと高橋氏の持ち味が十二分に発揮される漫画になりそうだ。ただ、この雰囲気がスペリオール読者にとってどうかなってあたりが唯一の不安材料か。とはいえ期待大。むしろスペリオールの起爆剤になって欲しい。

 帯には「すべてのゲーム好き必携の書!!」とか書いてあるが、ゲームにはまったく関係なし。いや、ゲームの紹介とかはあるのだが、ゲーム部分抜きで充分楽しめる。したがって、ゲームに興味のない方でも楽しめる漫画だ。
 といっても玉吉っつぁんを読む人ってのは、「しあわせのかたち」(ファミ通)から入った人が多いんだろうから、そもそもゲーム好きなんだろな。

 まあそれはともかくとして。
 絵柄がずいぶん戻ってきたなって感じ。チョコエッグ食いまくりのエピソードとか、あと土器の話は大笑いさせて貰った。なんか全般に時事ネタが多い感じもあるのでもしかしたら時間が経つと風化してしまうかもしれない。
 ちと1巻のときほどの暴走ぶりがなく、全体としておとなしめの印象はあるが、でも面白いですな。いいです。★★★☆☆。

 特別付録(?)の「ぺそみちゃんの或る1日」がいい感じだ。
 ぺそみちゃんってほんとにナニモノなんだろうか・・・?

(発行日:2001/08/23)

 ということでこっちの掲示板もフロート式にしてみた。
 でもなー。こんなにアクセスの少ないサイトなのに、こんな凝ったことする必要あるんかって感じだよな。まあ最初から自己満足みたいなモノだからいいんだけどさ。

 いちおーのデバッグは済ませてあるのだが、なんか不具合があったら報告しておくんなまし。
 できればとりたてて用がなくても覗いたりしてみるが吉。掲示板にしか書かないことってのも結構あるしね。
 古い掲示板のデータもいちおー引っ越しました。

 あ、これとあわせて「未読/既読」管理機能は削除しました。
 どーせ誰も使ってなかったっしょ?

 それから WWWC にも対応しました。
 ここ をチェック URL にして、<META NAME="WWWC" ...> で情報取得するといい感じです。

 福本伸行「賭博破戒録カイジ」
 カイジ地上へ。この先どんなバクチが待ってるのやら。

 蓮古田二郎「しあわせ団地」
 6週連続掲載の6週目。ちょっといい話っぽいが最後にはじめらしさを醸し出すあたりがニクイ。このマンガ、ヘタにほかのキャラを登場させるよりはこの二人だけで回した方が面白いな。まあ二人だとネタを考えるのも大変なんだろうけど。
 しかし面白いと思いつつもどうにも単行本を買う気になれないマンガだ。なんだかまとめて読むとイヤな気分になりそなんだよな。

 藤寿男「人造芸人オワライダー」
 トビラより「人を笑わせるために造られた風見ゴローことオワライダーは人造芸人である。かつて彼は関西大手お笑いプロダクションα興業のドル箱スターであった。」まあそんなお話です。以前ヤンマガ増刊 KANSAI で読んでわりとよかったのだが、今回のはちとイマイチかなー。まあなんとなく設定イッパツのネタっぽいもんな。ここからよほど錬らなきゃ話がふくらまないだろ。それに話を膨らませても連載じゃないんだからねえ。8ページじゃキツイよな。

 阿部秀司「エリートヤンキー三郎」
 んー・・・なんだかなー。
 河井はまだ復活せんのかいノゥ。

 ヒミズ、クーデタークラブに加えて「空手小公子小日向海流」もちとどんよりな感じで、なんつーか全体にトーンダウンってんじゃないけど、ちと暗い雰囲気が流れてるよな。だからってわけじゃないのだろうが「ちょびっツコスプレ選手権」掲載。イイモノはイイ、悪いものは悪い。っつーか、そんなんはどうでもよくって。それよりも目に止まったのがキャラクターグッズのページの「ちぃ等身大抱き枕」。驚くなかれなんと価格は12,000えん。こんなんでも買うヤツは買うんだろうなー。

 その「ちょびっツ」は来週連載再開ですって。

 これまた随分空いちゃったな.前回3巻を書いたら間を空けずに書こうと思ってたのだがついつい忘れてしもうたワィ.
 そんなわけで今もっとも難しいマンガのうちのひとつ.いやなんせこのマンガ,何度読んでも把握しきれないんだよな.新刊を購入するたびに1から読み直したりしてるのだが,これ,10巻くらいまでなっちゃうとなかなかそうはいかないよなあ.やっぱ完結したところで一気読みが吉かなあ.でも10〜15巻程度で完結するとは思えないしな.そうなると全巻一気買いなんてのはできなさそうだし,漫画喫茶で読もうにもどえらく時間がかかりそうだよな.んむ,一気読みするにしてもしっかり読まなきゃならんだろうし.むむむ.

 まそれはともかく4巻だ.作戦名「サジタリウス」と称していよいよ米軍に対してミサイル攻撃を行ったみらい.といっても標的は食料.米兵を威嚇することでガダルカナルでの死傷者を最小限にくい止めようとする.しかし草加がみらいを裏切るかのような行動,一方角松は陸地で米兵と接触,肉弾戦で米兵を殺めてしまう.
 ようやく物語として動き出してきたかなというところなのだが,しかし読んでいる側にとっても草加の行動が意味不明すぎてややついていきづらい.この辺も含めてやはりもう少し進んだところまでで一気に読まないと理解しづらいところだ.

 ちとキビシイが,これだけ読んで楽しめるか?ってのを考えたときに,どうしても頭を抱えざるを得ない.ってことで★★☆☆☆.

 でもまあ,名作になる可能性は大いに秘めている・・・いや秘めずにあからさまに抱えている.ただ,これ,今ガダルカナルだろ?雰囲気的に終戦までを追うような恰好になるのではないかと思う(しかしそれまで「みらい」の武器等は持つのか?)のだが,それに乗じて無駄に長い連載になることだけは避けてもらいたいな.せめて20巻くらいまででまとめてもらいたい.
 長編のマンガってのは,それだけでひとつの罪だ.

(発行日:2001/07/23)

 末田雄一郎・高橋のぼる「絶叫教師エディ」
 絶叫しましたな(笑).いや,それはともかくだんだん濃くなってきてる感じだ.スペリオールの「さくら子」に負けないように頑張って欲しい.不抜けつつあるモーニングに活を!

 高橋ツトム「鉄腕ガール」
 なんかもう,トコトン野球をやらせてもらえないのね.はうー.
 行き当たりばったりっぽい展開ではあるのだが,高橋ツトムが描いていると思うと,これで当初の予定通りなのだろうかとか思えてくる.でも正直なところ,ちょっとついていけん・・・.このマンガ,好きは好きなのだが単行本買うに至ってないのは,こういうとこなんだよな.

 榎本俊二「えの素」
 うはははは.これだけ千切れないウンコってのもすげえな.
 「女性は全員なめてもらいたいわけではないのよ」(葛原さん)
 うーむ,そうなのか・・・(←悩むなよ)

 プラネテスは別トピックで.

 ハチマキ,帰省するの巻.キュータローでけえ(笑).

 ええと単行本でいっぺん書いてるはずだが,モーニングに年3〜4回程度というものすごく低い頻度で掲載されている宇宙モノ.頻度が低いのだが比較的評判はヨイ.なんつーか,従来の SF 作品とは一線を画していて,「人と宇宙」とか「宇宙で生きる」とか,そういうテーマで描かれている.良作.ってまだ完結してないけど.

 で,今回は主人公ハチマキが,宇宙への恐れの象徴であるもうひとりの自分と決別する.そして地球も,自分さえも宇宙の一部である,ということに気付く,ってな感じのお話.これまでみたいにフィーやユーリとの絡みや,あるいはタナベの登場を期待したりしてると肩すかしをくらった気分になると思うが,しかしこういう部分も含めて「宇宙で生きる」ということなんだろうな,とか思うわけだ.強引に結びつけると,UC ガンダムの世界観に通じるモノがある.ん,ちょっと違うかな.
 ただ今回のお話,ちと納得が行かない部分としては,これまでタナベの存在がハチマキの中で重要な「何か」になることを匂わせておいて,結局ハチマキは自己完結してしまった恰好になるわけだ.これはちょっと合点がいかない.まあそういう予定調和的な運びにならない面白さもあるのかもしれないが,・・・んー.難しいな.しかも今回の話だけではまだなんともって感じか.

 

 次回は 11/19 発売のイブニングに掲載.ただし番外編とのこと.このマンガ,多分ハチマキを登場させないでハチマキ以外の登場人物を中心に据えるとなんでも番外編ってことになりそうだから,そういう意味じゃあ本編とも繋がるし,いろいろ膨らませそうなネタはあるよな.楽しみなところだ.
 本誌掲載は12月だそうな.むー.

 そして単行本.待望の第2巻は10月23日発売.今回の話まで載ることになるらしい.むふーっ!

 ヒカルの碁(13),エリートヤンキー三郎(6),BECK(8),クロ號(1),演歌の達(5)(7)(9),なげやり(2).今日買ったのが曽田正人「昴」(6)と高田靖彦「ざこ検マルチョウ」(3).あと作品名不明な記録があるのだが,多分「だめんず・うぉ〜か〜」とエロティックF だろう.
 総額 \7,696 也.

 今月は買い控えてたつもりだったのだが案外使ってるもんだなぁ.でも新刊10冊買えば5000円だもんな.まあこんなもんか.演歌の達がちと大きかったかな.「愛がゆく」は保留中.でもそうこうしてるうちにまた買い逃しちゃうんだよなー.
 あ,そだ.購入スケジュールに書いてないのだが9月1日エヴァ(7)発売.

 昴、アメリカにゆくの巻。
 ローザンヌでスカラシップを獲得したにもかかわらず、昴はそれを蹴って、プロのダンサーになるためにアメリカに渡ってしまう・・・というのが前巻のヒキだった。本巻ではアメリカについた昴、いきなりバッグをひったくられてしまう・・・ってあたりからはじまる。
 ところが入ったバレエ団は開店休業状態。メンバーにも覇気が感じられない・・・というあたりでありがちなのだが、昴のバレエがメンバーに火をつけて、さらにメンバーを高みに連れていくというパターン。

 なんかねー。
 正直に書いちゃうけど、イマイチだ。
 テンションが下がってるわけじゃないのだが、この作品に限ってはどうしても1巻のインパクトを越えることができてない。1巻のはじめの、スバルが病床に伏せるかずまのために猫になりきる姿。かずまに謝罪するために真奈にジゼルを教わって練習する姿。あれを越えるインパクトってのが、2巻以降ないのだ。
 まあ4巻あたりまではそれなりにアツかったし、ゾクゾク感もあってまあまあよかったのだが、ここまで来たところでなんだかもうピークを越えちゃったかのような平坦さなんだよな。もちろん凡百の漫画に比べりゃ面白いし熱いのだが、曽田作品としては駄作になりつつあるのかもしれない。
 この6巻の内容なんて、2巻とほとんど同じだよな。なーんかなぜ今さらそこまで戻す!?って気がしちゃうよ。もう4〜5巻を踏み台にして、一気に突っ走っちゃってよかったんじゃないかなー。

 あと気になったのが、まあ大吾の後半以降ずっとそうなんだけど、ここへ来て描線の乱れがひどくなってきた感じがする。なんつーかねー。手を抜いてるわけじゃないんだろうけど、描き込んでいない絵ってのがほんと弱々しいんだよな。その辺がこの巻あたまの方ですごく気になった。
 それと、なんせ都合良すぎ。スバルがひったくりにあった時点で多分そうなるだろーなーとは思ったのだが、案の定犯人は同じバレエ団のメンバー。しかもスバルの理解者になってくれるときたもんだ。まーマンガなんだからいいけどさ。なんつーか、そんなベタベタなことして欲しくないよな。都合がいいと言えば、あんなところで多香子に会ってしまうのも、ねえ。多香子に出会う偶然よりは、たまたまスバルが見た公演に多香子が出ていたって方がいんでないの?

 てな感じでちょっと不安材料が増えてきた感じだが・・・んむー。
 まあこの巻は物語全体の中休み的な部分なのだろう、って見方もできなくはない、というか、ひとまずそういう好意的な見方をしておこう。うむ。ここからまたテンション上げて、最終的にインパクトのある作品になればそれでヨシだ(←偉そう)。
 なので、この巻に関しては厳しく★★☆☆☆にしておくが、相変わらず期待はしてますよ。

(発行日:2001/10/01)