以前ヤンジャンに連載されてた作品で、大学のゼミ教官によって、一定距離以上離れると作動する爆弾「B-SHOCK」をはめられてしまった男女の、まあわりとぬるめなラブコメ。
 爆弾は腕時計を模していて二つで一組となっており、このふたつが一定距離以上離れると爆発してしまうという仕組み。で、男女それぞれにひとつずつ着けられてしまい、その男女は一定の距離以上離れることができなくなってしまう・・・ってな感じ。
 まーアレですな。「好きでもないのに顔を会わせなくちゃならない関係でお互いにだんだん惹かれあう」ってなパターン、ラブコメのひとつの王道なわけですな。ただこの場合、設定上もう四六時中一緒にいなくちゃならないわけで、となると風呂トイレはもちろん夜寝るのもいっしょでなくちゃならない・・・ってので期待は膨らむわけですな。

 ただコレ、連載はヤンジャン本誌で一年くらい続いていたのだが、その前に別冊「漫革」に読み切りが掲載されて、その評判がよかったために本誌連載ってことになったのだ。この辺のイキサツとその読み切りの話は最終巻に掲載されていて、作者本人も語っている通り読み切りの30ページほどでもう話としては完結しちゃってるんだよな。そこからどう話を膨らませても、結局着地点は変わらないわけで、そういう意味じゃもう予定調和過ぎるラストなわけで。いや、最終回はちと「そりゃなんじゃい」って感じではあったが、でもまあ結果は同じなんだよな。まあそう言っちゃうと設定の時点で結果はバレバレなわけだし、極端な話、多くのラブコメにおいては結果はわかっちゃってるんだよな。でもそこでどう話をひっぱって読ませるかってのが作者の腕の見せ所なわけで。
 ・・・と、考えると残念ながらこの作品、読者の想像を超えるようなことは何一つやってくれてない気がする。それでも連載当時は結構読んでた気がするので、まあそれなりにいいところはあるんだろうけどな。まとめて読んじゃうと短いせいもあるかな。ここからもう一年くらいちゃんと引き延ばせたら、それなりに良い作品になったかもしんないね。★☆☆☆☆。辛いかな?

 ちなみにこの中野純子という漫画家さん。「YOUNG YOU」あたりでは何度も連載を持っていたらしいが、青年誌というか、少年・男性誌の類の掲載はこれがはじめてらしい。上品でかわいい感じの女の子を描ける人で、青年誌でのこの手のラブコメみたいなものはあってそうだし、それなりにファンもつきそうな感じがする。頑張って欲しいですな(←偉そう)。

 しかしアレだ。
 こう考えるとヤンジャンって王道ラブコメの宝庫だよな。「わたしの沖田くん」にはじまって「みんなあげちゃう」とか。「レモンエンジェル」なんてのもありましたな。あとなんだ、「うめモモさくら」とか?なつかしー。あと「CHI・GU・HA・GU」とか好きだったね。この間、高見まこを読んで以来、この辺のヤンジャンラブコメが妙に気になってね。最近ブックオフに行くとパラパラ眺めたりしちゃうんだよな。今日も高見まこ1冊読んでキチャタヨ。えへへ。
 だからどうしたってこともないんだけどさ。

(発行日:1999〜2000)

 くろひょうも健全なる成人男子としてはおねいちゃんのグラビアなんかは嫌いなわけはありませんで。つーかむしろ好きです。けどあれだね、絵面的に不自然なグラビアってのはどうにもいただけないわけで。
 例えば今号の巻頭6ページ目右下、庭とか公園とか風なところで水着でスニーカーを履いて水浴び。なんじゃそりゃ?的なシチュエーションでちと萎えますな。それから、巻末3ページ目のウエスタンスタイル(?)な家だか納屋だかの前で水着で裸足。あんたそんなとこでなしてそんなカッコしてんの?的なシチュエーションってのも萎え萎えですな。
 って、力説するほどのことじゃねえっての>わし

 古谷実「ヒミズ」
 自分のために泣いてくれる人がいたら、泣くよわしゃ(←また意味不明なコトを)

 楠みちはる「湾岸MIDNIGHT」
 内容はどーでもいいのだが13ページ目1コマ目、スキンヘッドの店長のセリフ「き・・・・城島あ」に驚いた。このひと、「きじま」ていうんだ。ずーっと「じょうじま」だとオモテました。うーむ恐るべしゲーノーな人効果。

 安野モヨコ「花とみつばち」
 女心はよーわからんが、それをやられてコない女もいないんだろうな。まあ、そのセリフを使えるシチュエーションってのもそうそうないだろうけどさ。

 馬場康誌「空手小公子小日向海流」
 そういう落とし方か。まーそんなとこだろうとは思ったけど。もうひとひねり欲しかったな。

 アデランス宣伝漫画が「DEI48」の前川かずお氏だった。
 この人の描く女の子は、いいねっ。(←そんなにか)

 アッパーズ表紙より「ついに来た!人類の未来をF×CKする合法的非ジョーシキ野郎たち!! 21世紀の超ドキューソ新連載!!!」ドキューソっすか(藁
 原案いとうせいこうだそうで。キャッチが「お笑いヒトゲノムアクション」で、どうやら同じ遺伝子を持つクローンの5人が巻き起こすドタバタなアレになるのではなかろかと。その辺はすぎむらしんいち氏のお得意の分野じゃろう。

 内輪もめする過激派のアジトに突如現れて、主人公と思われる忠次を連れ出す半ケツのおねーちゃんは、いきなり「あんたも私もクローンなのよ」とか言い出す。一方製薬会社を退職する日に社長室からデータベースにアクセスし、遺伝情報らしきデータを持ち出す諸岡団十郎。で、このおっさんと半ケツのおねーちゃんがなにやら繋がっているらしいと。
 トビラやカラーページでは、ほかにもクローンがいることを匂わせていたりして、第一回の種まきとしてはかなりいい感じではなかろか。期待大。

 今号は「イヌっネコっジャンプ!」が休載だったのにうっかり買ってしまってガッカリだったのだが、これはちょっとした拾いモンだったかもシレン。新井英樹にすぎむらしんいち、しかも次号・次々号と読み切りで池上遼一掲載・・・なんだか微妙にアッパーズのカラーが変わりつつある感じだな。以前からの読者にしてみると思うトコロあるのかもシレンが、くろひょう的には大歓迎な感じだ。良い雑誌になって来たぞ。

 マガジンを中心にコンスタントに良質なスポーツ感動モノを描いている塀内夏子の短編集。結局買っちゃったよ。これが初短編集ってことになるのだろうか。2巻同時発売。ちなみにそれぞれサブタイトル(?)がついていて、1巻が「天国への階段」、2巻が「いつも心に筋肉を」。なんとなく1巻のタイトルはミスマッチな気がするのだが、まあいいか。

 「天国への階段」(1992/マガジンフレッシュ)
 1巻のサブタイトルにもなってる作品。オリンピック間違いなしと騒がれていたアマチュアボクサーを試合で再起不能にし、自分はオリンピックを蹴ってプロに転向してしまって周囲からヒンシュク買いまくりのボクサーのお話。って、これ、続きがあるんだろうか。これだけだとなんとなく後味悪い感じだし、最終ページとか見るとこの話は序章にしか過ぎない風な、再起不能になったボクサーの恋人のモノローグがあったりして。なんとなくこの続きとして、この女性が恋人の仇であるはずのこのボクサーに惹かれていく、てな話になることを匂わせているのだが、んむー、どうなんだろうか。
 あと、塀内夏子の漫画だとダーティヒーローっぽいのが主人公の話ってのがあまり多くない(ゼロではなかろ)ので、なんとなく異色だし、続きを読んでみたい気もするな。でもどうだろな。ヘタすると「あしたのジョー」そのまんまになりそな気もするな。

 「42.195のダフネ」(1993/ビッグコミックスピリッツ)
 抜群の才能を持つ女性長距離ランナーと、運動生理学とかなんとか(いや、正確に何なのかは知らんけど)の手法を用いるコーチとの、えーと「ラブコメ」らしいです(表紙カバー折り返しにて作者曰く)。全6話。
 まあジャンルはともかくとして、主人公のキャラクタがすごく魅力的だし、話も面白いし、展開もいいし、随所に織り交ぜられる回想なんかも効果的で、ああさすが塀内夏子!とか思わせるのだが・・・掲載当時からどうしても気に入らない点がひとつあった。尾崎コーチのちゃんとしたトレーニングを受けずにりかこ(主人公な)が日本記録付きでマラソンを完走してしまうこと。こんな成績出しちゃったら、もうコーチなんかいらねえやってことになっちゃうよなー。まあその前にコーチしてもらったりアドバイスをしてもらった成果ってことなんだろうけど、なんだかなーって感じ。まあでもヨイです。

 「突撃!スポーツマン」(1996〜1997/COMIC BiNGO)
 作者がスポーツ選手にインタビューしてそれを漫画にするてなありがちな企画モノ。こういうのって滅多に単行本収録されないと思う。そういう意味じゃ貴重かも。
 インタビューの相手は女子プロレスの北斗晶、神取忍、それにマラソンの有森裕子。このシリーズ、ほかにもあるんじゃないかって気もするのだが、収録作品にあわせてこの辺のみあえて収録しているのかしらね。

 「いつも心に筋肉を」(1997/ミスターマガジン)
 神取や北斗へのインタビューを生かしてか、女子プロレスラーのお話。全3話。
 なまじ空手をかじってしまっているために、一撃必殺の蹴りを出してしまい観客からブーイングをもらってしまって・・・ってな感じ。仲間から総スカンを喰らったりしつつも、好きな男の子が頑張ってることを想って自分も頑張る、みたいな展開でうまいこと泣かせてもらえる。なかなかいい話。
 そういえば、くろひょうもはじめて UWF インターの試合を見たときに、やはりプロレスの「見せる」試合に慣れていたせいか、あっさり試合のケリが付いてしまうことにちと不満がわき上がったりした経験があるのだが、プロレスってのはやっぱり技を見せてナンボなんだよな。んむっ。

 「水の子」(1995/モーニングオープン増刊)
 ちとタイトルが怖い(笑)のだが、過去の自分の記録を抜けずにもやもやしている水泳選手の話。悪くはないんだけど、このラインナップの中ではあまり映えないかなっつー感じだな。なんていうか、スポーツ選手が自分の壁を越える、まさにその瞬間ってのがスポーツマンガのひとつの醍醐味だと思うのだが、この漫画はその部分がちと弱い気がしてしまった。
 しかし「オープン増刊」ってのも懐かしいな。モーニング本誌やイブニングあたりにも描いてもらいたいもんですな。

 「谷川高校へっぽこ陸上部」(2001/ALLMAN)
 近所の女子校の新聞部(?)の取材を受けるためだけに棒高跳びを選んだへっぽこ陸上選手のお話。イジワルだが気になってしまう、美人の幼なじみなんかが出てきたり、んでもって最後にはその幼なじみの前ではじめてマトモに跳んでみたりとか、ベタベタで予定調和過ぎるほどではあるのだが、こういうのも塀内夏子の持ち味ではないかなと。それになんせ跳んだ瞬間の見開きコマ。これがすごく気持ちが良くて、ぶわあっとなる感じなのだ(←だからそれじゃわからんて)。
 これがなんでオールマンなのかがイマイチよくわからんが、まあこういうのもアリだなと。

 読み切りというよりは短期集中連載で未単行本化の作品+未収録読み切り作品って感じの構成で、ちょっとばかり読み足りない感じがしてしまったかな。それに、マガジン収録作品だってフレッシュのが一本入ってるだけなんだから、マガジンKCじゃなくって、もうひとつ判の大きい KCDX かなんかで出して欲しかったな、とか思いますな。
 でもまあ全体としてはちゃんと読めるし、いい感じですわ。★★★☆☆。

 ところで、(1)(2)ともに収録作品はいずれもここ10年くらいの間のモノなのだが、この人ならもっと古い読み切りもたくさんあるだろう(作品名なんかはちと出てこないけど)から、これを機会に古い作品もどんどん単行本化されるといいな。
 長くなっちゃったな。まあいっか。

(発行日:2001/09/17)

 これ、ダメじゃないかなあ。
 今月号もビニ本な関係でそこそこは売れると思う。創刊号が35売れたなら今回は20は行くだろう。何部刷ったかにもよるが、最終的に25くらいはけるんじゃないかと予想する。でも、今月号で見限っちゃう人、多いんじゃないかなー。なんせこの内容だものな。

 食わず嫌いはイカンなっつーことで、なんとか一通り目は通したのだが、ちょっと満足感が得られなかった。いや、対値段て部分ではなくて・・・言うなれば対ボリュームだろうか。500ページほどもある雑誌なのに、それだけ読んだという満腹感みたいなものが得られない。なんだか消化不良気味なのだ。むしろ読後の疲労感みたいなものがやたら大きい気がする。それに加えて「続きを読みたい!」と激しく思わせる漫画がひとつとしてなかった。これはコミック誌としては致命的ではなかろうか?強いて挙げれば佐藤マコト「サトラレ」だけは次回も読みたいなあとは思うのだが、あえてイブニング本誌で読まなくても、単行本待ちでもいいんじゃないかとか思えてしまう。
 とりあえず、表紙が読み切りのジパングってのがどうかなって感じだよな。これもどうにも誤買を狙っているとしか思えない。思い切って表紙を張れるような漫画家にちゃんと連載してもらってはどうかと思うのだが・・・。
 次号もオマケ(マイケルストラップだってよ←いらねえよ)がつくらしい・・・ってことは、次号もビニ本になるのだろうか。編集部としてはビニ本で出す間に固定ファンを掴んで・・・ってことなのだろうが、このままだとビニ本であるが故に読み手を減らしてしまいそうだな。というか、うん、来月はもう買わないって人、多いんじゃないかな実際。
 どうするどうなるイブニング編集部!?目先の数字だけでぬかヨロコビしてちゃイカンぞ!

 佐藤マコト「サトラレ」
 っつーことで、くろひょう的にはコレが読めるなら対価として280円払うのは別に惜しくはないのだが、しかし今回のは正直イマイチだったな。まあこれまでと問題の解決方法が違うってのと、浪花節じゃないってところがその原因ではあるのだろうが、それにしても本来丸見えのはずの里見の心がいまいち見えなかった(とくに後半)ってのが大きいのではないだろうか。漫画の内容に口出ししてもしょうがないのだが、しかし前回からの期待が大きかった分ちと残念。でもまあ、次回も期待してますよ。

 鈴木あつむ「検察官キソガワ」
 なんかつまんないね、この漫画。話の展開というか、モノの順序みたいな部分もわかりにくいし、それより登場人物に表情がないのが気になっちゃうし、なにより人物に動きがない。これ、漫画である必要があるのだろうか・・・?小説であった方が面白いんじゃないかね。

 伊藤理佐「モモちん」
 今月号で一番よかった。娘が部屋出たそばからサカるなよ(笑)。
 しかし女の子がはじめてブラジャーつけるのって、あんな感じなのかね?くろひょうは・・・ってブラジャーじゃなくって、はじめてトランクスを履いたときってのはなんとなく覚えてるよ。修学旅行かなんかでね、白のブリーフだとはずかしいかもしんない、とか思って旅行の前日に買ったんだよ、たしか。以来ずーっとトランクス派だなあ。それにしても最近の柄物のブリーフって、なんかエッチだよな(←本編と関係ないぞ)。

 でも一番笑ったのは片山まさゆき「最弱!ルーズドッグス」の最終コマの「『最弱!ルーズドソックス』つづく。」ってのだったりして。かわいそー。いくらつまんないからって(←それ言い過ぎ)

 えの素お休みの週だがバガボンド復活で表紙。

 弘兼憲史「部長島耕作」
 今野包囲網。そうだよな、社長がバカだとさ、やってらんねーよって気分になるよな。うんうん、わかるよ。で、そういときは社長に温情を与えないでばっさり切ってしまうようにな。関連会社に転属とかってことすると、行った先の会社の人間が不憫だぞ。
 ・・・い、いや、なんか心当たりがあるとかそういうわけじゃないけど、ね。

 山田芳裕「いよっおみっちゃん」
 二週連続登場その1。梅ヶ原に左文字一家が総攻撃!・・・とか言われてもなあ。やっぱこのシリーズ、どうにも馴染めないんだわ。おそらく多くの山田芳裕ファンも同じ気持ちなのではなかろかと。んでもってトビラのアオリ文句に「脱いでみせます最後の一肌!」ってことは、このシリーズでおしまいにするんかねえ?次号で合計6話、なんとか単行本1巻分くらいになるだろうしね。
 つーわけで、そろそろアレ、続き描いてくんないかなあ(ぼそっ)

 でも今号はわりと読み応えあったね。
 ・・・・・・イブニングの分か!?

 ヌル目のが多いがなにげに読み応えアリ。
 これで熱いのが1本2本載ってれば言うことナシだよなー。ページ数ももちっと増やしてもいいんじゃないかとか思うのだが、しかしあくまで月刊誌ではなく「増刊号」だしな。贅沢は言えんか。

 永井豪「サラーキア」
 ロボット物。だがお気楽風味。こういうのならまだ読めるんだよな。

 前川かずお「闘破蛇烈伝 DEI48」
 今回は7巻のオマケでついてた「RE-DEI69」の姫呼(ヒメコ)が登場。だが姫呼が繋ぎ女(つなぎめ)というわけではなく、破武男の繋ぎ女と姫呼の繋ぎ男が幼なじみという、設定だけならほんわか風味なのだがヤることはきっちりヤる、てな感じで毎度様(←なんじゃそりゃ)。
 残り12手で次号急展開とか。

 松浦まどか「ウッハ!ハーレム学生寮」
 真の性差の開放を目指して、部屋も便所も風呂までも男女一緒という寮生活をすることになってしまった!・・・ってなお話。設定だけで期待を持たせてくれるが、そこはうまくいかないってあたりがマンガなわけで。前号から開始で今回第二話。そこそこ面白いです。うん。

 山崎さやか「NANASE」
 単行本を読んでから、前回のを改めてちゃんと読んでみて、ほんでもって今回。うむ、いいぞいいぞ。
 透視能力者・西尾の悪行を知る七瀬、そしてもう1人の能力者と出会う。次号はいよいよ七瀬と西尾が対決することになるらしい。ほんでもう1人はどう絡むのか?ここからどう繋がるのかってのも楽しみだ。
 でもさ、このマンガ多分今の別冊にあっては看板だと思うんだよな。もうちょっとボリュームあってもいいんじゃないかなーって気もするのだが・・・それでも40ページもあるのか。ううむ。月刊のせいもあるだろうが、物足りなさを感じちゃうんだよな。くそう。

 次号は10/18(木)発売。
 しかし考えてみたら最近わし、講談社の雑誌しか買ってないね。まいっか。

 今一番面白いコミック誌だろうと評価している。読後の満足感が申し分なし。欲を言うともう少し色気があってもいいのではないかと思う。色気があるところって、星里もちるか「あずみ」くらいだもんな。どっちも面白いのだが残念ながらどっちも重くて暗い。お気楽なラブコメ風なヤツとかが一本あってもいいのではなかろか。まあ、ターゲットを考えるとアレかもシレンが、わしゃそれを望む。

 太田垣康男「MOONLIGHT MILE」
 どうでもいいことではあるんだけど、普通オービターが背面航行するのは、遠心力で床面側に引力を働かせるためってのが大きいわけで、大気圏内で低速の状態では背面で航行することにはあまり意味がないんだよな。しかもロケットはできるだけ小さい加速度で徐々に第一宇宙速度に近づけるために、徐々に傾きを大きくしていくのだが、ナイトメアのようにいきなり巡航の姿勢で周回軌道に乗せようとするなら、非常に激しい加速と、非常に激しい減速が必要になるはずだ。なんかさ、これまでわりと現実に近い宇宙モノだっただけに、あまりに現実離れしたことを描かれちゃうと、ちょっと引いちゃうな。
 でもま、相変わらず面白いです。2巻がいよいよ来週発売。

 柴門ふみ「非婚家族」
 「真剣な愛に応える」ねえ・・・。大変だよな。正直なところ、今のワシには難しいんじゃないかと。というか、ここ数年の恋愛って、わしが真剣じゃなかったためにダメになったって感じだし。でも恋愛至上主義というか、「恋愛がすべて」みたいな考え方って、やっぱどーもねー。人生には恋もあるし歌もあるし友もいるし漫画もある(笑)し、熱さも濃さもぬるさもあってはじめて楽しいんじゃないかなとか。なんかね、その辺がこの柴門ふみって人の漫画を心底楽しめない原因じゃないかって気がする。いわゆる価値観の違い?

 真木ひいな「サービスタイム」
 やはり4回で終了。結局この漫画、何を描きたかったのやら。絵もうまいわけでなし、キャラクタが魅力的ってわけでもない。話は言うにおよばず。んーむ。
 それはさておき、このシリーズでやってる漫画ってこれまで何本かあったのだが、いずれも3〜4回で終了してるよな。これだけで単行本化は無理だから、二度とお目にかかれないなんてのもあるやもシレン。まあそれほど魅力的な漫画はなかったけど。あ、でも去年の年末くらいの宣伝の段階では、柏木ハルコって名前もあったような気がするな。これは要保存かも。

 次号には増刊で連載中の井浦秀夫「強欲弁護士 銭高守」掲載ですって。このさ、法律絵解きみたいなのとか、これ以上いらないよ。おなかいっぱい。スペだけでも「マルチョウ」「こまねずみ」に加えて青木雄二のコラム。法律じゃないけど須賀原洋行と「ラーメン発見伝」も説明的なセリフが多いしさ。
 もカンベンして。

 ・・・って、マクラで褒めちぎっておいてそりゃねえだろ(笑)>わし
 次号は10/5(金)発売。

 フライングじゃなくて、月曜が休日のための土曜発売。ちなみに10/8(月)も体育の日でお休みのため、次々号も土曜発売ってコトになるのかな。むむ、ハッピーマンデー法の影響がこんなところにっ!

 阿部秀司「エリートヤンキー三郎」
 「銭ゲバヤンキー河井」最終回(笑)。まあ当然ながら三郎が帰ってくればこういう展開にはなるのだが、なーんかひねりが足りなかったなー。しかもこれで河井は再起不能だろう。この後どーすんのかねえ。
 ところでこれってここまでは、ほぼリアルタイム学園モノ進行ペースだと思うのだが、そうなると三郎が卒業する再来年の春まで連載続いちゃうんだろうか。っていうか、ヘタすりゃ留年で永遠の高校生ってのもアリだよなあ。いや、もうあと1年半も続けられるだけ体力ないんじゃないかとか思うのだが、どうだろうか。
 それにしても軍団葬の三郎の写真にはワラタ。

 福本伸行「賭博破戒録カイジ」
 今度のギャンブルはパチンコか。パチンコって普通に考えればプレイヤーの操作が及ぶ部分って、台を選ぶ以外には皆無だと思うのだが、そうでもないのだろうか。いや、だって操作のしようがないよなあ。あの感じだとラスボスはあの台で、しかも1台きりっぽいから台を選ぶことすらできなさそうなのだが、そういう状態にあってカイジはどうやって闘うんだろうかねえ。まあ予想がつかないから楽しみってとこもあるな。

 今週はちと全般に読み応え不足気味。ふにゅう。

 アッパーズを読もうキャンペーン第一弾。
 いや、あの、新井英樹にすぎむらしんいちと来てるので、アッパーズをまじめに読んでみようかなと思っているのだが、そこへ来て少しでもアッパーズを楽しむためにほかの連載についてもいくつかおさらいしておこうかなとか思ってな。で、ちょっとデビルマン入っててちょっとエッチっぽいのがあったので(←すごい言いよう)読んでみようかなと。そんな感じ。

 でこのマンガ。
 第一話で補習の教室に入ってきた主人公・村主塔馬(スグリトウマ)はいきなりすっぽんぽんでハァハァ言ってる美少女・藍沢樹(アイザワイツキ)に出会う。彼女はなぜか「カルマ」という男に追われていて、塔馬は藍沢を護るためにカルマと闘おうとするが・・・てな感じではじまる。
 塔馬はカルマに右目を奪われ殺されそうになるが、なぜか「タオ」の闘士(グラディエーター)に選ばれる。闘士は6人ひと組のチームで構成され、地球代表としてほかの惑星の闘士と闘わなければならない。決闘に負けた惑星は生け贄となって勝ち残った惑星に捕食されてしまう・・・というのがこのマンガの世界。
 どっちかっつーとアニメやらゲームやらにありがちな世界観で、そもそもくろひょうはマンガとしてはこの手のモノがあまり得意ではないのだが・・・女の子がかわゆかったのとエッチっぽかったのでつい(笑)

 ま、そんなこんなでどうなんかなって感じ。主人公の主人公たる資質とか、主人公たる成長みたいのもあったりして、ありがちっぽくはあるのだが、雰囲気としてはお気楽っぽいところもあるので少し注目してみようかなといったところ。
 ただ、現時点ではあまりひとには勧めないかなってことで★☆☆☆☆。

(発行日:2001/09/07)

 アッパーズを読もうキャンペーン第二弾。
 ケンカは滅法強いが、自分に関係のないいざこざには一切関わらないという「他人事のマヒル」。しかし本人の意思とは裏腹に、おせっかいな同級生の晶らによって学園内の事件に次々と巻き込まれていく・・・という感じか。
 まあありがちといえばありがちな感じ。ただ、出てくる女の子がそれなりにカワイイくて無駄にエロティックなあたりがポイントか。しかしそのエロさも徐々に薄れてきて、2巻で楓やマヒルの父親が出てくるあたりからはヌルさとオモロっぽさがメインになってくる。まあ正直なところ殺陣なんかもそれほど迫力があるわけでもないので、「そういうマンガ」という認識で気楽に読むものではないかと。

 なんとなく当初の作者の思惑とは違った方向に進んでいるのではないかという気がするのだが、しかしこの辺が今のアッパーズを象徴するようなマンガではなかろうか。ってのは、一番人気があるとか、顔であるとかいう意味ではなくてね。平均的というか中間値・代表値的なマンガって意味。
 登場人物がカワイイってのだけが生命線のような気がするので、今後のアッパーズではやや危ういかもシレンな。嫌いじゃないけどやっぱり人にはあまり勧めないな。
 ってことで★☆☆☆☆。

(発行日:1999/11/09〜)

 揃えちゃいました。ちと焦ったためトータルで1700円(税抜)もかかってしまったが、まあいいか。

 小山ゆうには珍しい SF モノ。未来で生まれた超能力を持った赤ん坊が現代に送り込まれ、肉体労働でその日暮らしをする松五郎(まっちゃん)に「愛」と名付けられ、育てられる。愛は成長し能力が使えるようになると、「地球を滅ぼす悪魔だ」として未来からの暗殺者に追われるようになる。愛は密かに孤独な戦いを続けるが、ある日ついに未来から侵略者がやってくる・・・という感じだろうか。
 こうやってあらすじだけ追ってみるとそれほど面白いと思えないし、如何にも昭和チックな SF という感じがしてしまうな。しかしそこは小山ゆう、登場人物の絆や心理をしっかり描いているので、今でも十分に面白く読める作品になっている。

 少々最終回近辺がばたばたしてる感じはあるし、愛は再三理不尽な復活を遂げたりとか、復活のたびにとんでもなくパワーアップしていたりとか、最後の方では都合がよすぎるくらいの能力(全世界の人の額の「数値」を消すとか←でもこれはもしかして、周小龍のおかげなのかも)が身に付いてしまったりとか、ツッコミどころは多い。が、そういう部分でない、哀しみ、怒り、絶望とかいった人間くさい感情の描写がこのマンガの見所ではなかろうか。とくに9巻、愛が松ちゃんと別れて南極に行くところなんかは、もう何度と読んでいるのに、何度読んでも泣いてしまう。ううっ。
 ただ、SF という手法を使っているために、安易にナキドコロを作れてしまう、という見方もできなくはない。まあ、そうはいっても泣けるモノは泣けるんだけどね。

 小山ゆうはいろいろ読んでいるが、もしかするとくろひょう的にはこれがベストかもしれない。まあ、「元気」とも「竜馬」とも、舞台も手法も違いすぎるから単純には比較できないけどね。つーことで★★★★☆。

 ちなみに最終巻には小山ゆうとしては珍しく読み切り「さよならスーパースター」が収録されている。あと、これを買ったブックオフで同じく小山ゆうの「風の三郎」というのも購入。「愛がゆく」以前の作品(1980〜1981ころ)で、野球モノ。全5巻のうち(1)(2)のみゲットしたが、これはきっともう揃わないだろうなあ。

(発行日:1982〜1985)

 今月のはじめくらいから漫画系サイト更新時刻に捕捉していただいてるのだが、そのせいかときどきそのスジ(ってどの筋だw)っぽいところからアクセスがあったりなんかして、最近ちとレビュー書くのもちと緊張気味だったり。ウソです。緊張なんかみじんもしてませんがな。でもなんつーか、わしなんかがこんな偉そうなこと書いてていいんかなーってのはありますな。うん、ほかのまともな漫画レビューしてる人たちに比べて読んでる量も蓄積してる知識やデータの量も違うしねえ。

 ま、そんなことで臆してたらなにもでけんのですけどね。
 あるいはシロウトであるからこそ書けるってのもあるだろうしね。

 

 そいえば全然関係ないんだけど、さっきガンダムエースの秋号立ち読みしてきたよ。
 あの・・・新設定画ってのもどうなのさ。とくにガンタンク。そんな頭部コックピットが設定的に大失敗だったからって、それまでナシにせんでも・・・。あんなガンタンクなら、乗りたくなっちゃうじゃねえかよおっ!(←乗りたいんか)

 そんなこんなで(←どんなだよ)。

 S.O.S は「Super Observant Stalker」の略だそうな。
 ええと、男勝りな女刑事と、それをストーキングしつつ情報提供したりときには犯罪者から助けたりってなことをするストーカーとのお話。あ、なんかこう書くともう書くことなくなっちゃうな(←おい)。

 んーと、うん、実際ストーカーってのはこんなもんじゃねえだろうなって気もするし、ましてストーカーに心許したり、ストーカーからと知りつつ情報提供を受けたりとかってなあたりは如何にもマンガなのだが、しかしそういう話でも読ませてしまうってあたりがさすが細野不二彦。
 あ、そか。この人のマンガは「くろマン」では DTI の頃から通してはじめてじゃなかろかと思うのだが、結構好きなんですわ、昔から。「ギャラリーフェイク」なんかは毎回手堅く読ませるよなーとか思ってるのだが、しかしなんせちょちょいと手を出せないような感じがどのマンガにもありまして。そこへ来てこの「S.O.S」は今のトコ2巻までしかなくて読みやすかったってのと、あとほら、この人の描く女性って、だいたいこう勝ち気だったり男勝りだったりってのが多くて、またそういうキャラクタを魅力的に描ける人じゃない?それで、このマンガはそういう女性が主人公だってんで、多分面白いだろうなってことで読んでみたのだ。
 で、まあ中身は読んでのお楽しみなのだが、先述の通りちとどうなんかなーってところもあるのだが、でも登場人物はみな個性的だし、マンガとして楽しめます。うん。★★★☆☆くらいかな。

 で、これ、2巻で第一部完ってなってるんですが、つ・・・続きは?(汗)

(発行日:2000〜2001)

 最近アレだね、モーニングは2週ローテで読み応えのある号と読み応えのない号が来てる感じだすね。で、今号は読み応えのない号。

 井上雄彦「バガボンド」
 回想の続きがまだありそうだな。ってことはもちっとこの死合いは続くのか。それはそれとして、また来週から休載ですってよ。もうさ、これ、週刊連載だと思って読んでちゃダメだね。シリーズ連載だと思って、載ってればラッキー的な読み方が正解っぽいね。むーん。

 斉藤富士夫「奇妙なボーダーライン」
 新連載?前に載ってなかったっけ?マグナムだけだっけ?本誌にも載ってた気がするけど・・・。DTI 版の過去ログを grep してみたら、どうやら98年の暮れくらいにやってたらしい。多分本誌だと思うのだがはてさて。
 ま、それはともかく。うーん、今回のはネタとしてはいいんだけど、いかんせん斉藤富士夫の絵じゃあねえ。言っちゃなんだけど、相変わらず成長が見られないよなあ。終ページ柱で「日本のSFショートを極めたい!」って書いてるところを見ると、これは SF ショートなのか。んむう。どうなんですか。

 山田芳裕「いよっおみっちゃん」
 やはり今回でおしまいらしい。んー、くろひょう自身「度胸星」がひっかかってるのも否めないけど、それをさっぴいてもこのシリーズはいまいちだった気がするな。やはりこう、クールな主人公ってのは山田氏には似合わないのではなかろかとか。単行本は11月20日ころ発売予定とか。買うかなあ。どうかなあ。
 で、「山田氏新連載は年内開始予定!!」ですって。これは期待するしか。願わくば・・・いや、いいや。変に期待しすぎない方がいいよな。うん。

 次号は永井豪「写楽」掲載ですって。うーん、これも嫌いじゃないんだけどねえ。

 スペリオール連載の宇宙モノ。二人の主人公両方がヤな感じでスカしてて、その辺がイヤだって人も多いらしいが、わしゃこういうのも好きですな。吾郎ちゃんはスカしてるわりには義理と人情に厚いしね。

 この巻では輸送機から発射されるはずだったカプセルロケットの事故から、吾郎とロストマンがクルーを救う「漂流」と、日本が開発した2足歩行ロボット先行者 MOON WALKER の事故のエピソード「ロボットの時代」を収録。
 「漂流」はまあちと無茶もあるけど、それなりにいいエピソードですな。救出されたパイロット・ヨゼフが生まれたばかりの自分の子供と対面するところなかはジワっときますやね。「ロボットの時代」は、うーん10年後の世界といえどちと無茶があるんじゃないかなってところもあるし、それに話の解決方法が悪代官を裁く時代劇チックでちょっと萎え萎えな感じ。ではあるんだけど、読んでるときはそうでもないんだよな。マンガとしてバランスがうまく取れてるというかね。で、悪代官を成敗したところでめでたしめでたし、かと思うと、エピローグがまたいいやね。
 それにしても亡くなったダイバーの息子は一生そっくりですな。いや、いいんだけどさ。

 全体通して1巻に比べて宇宙がより身近になってきてる感じがいいな。それになんといってもこの人の迫力のある絵はいいね。んだけどまあ、この手のは好き嫌いあるんだろうなー。結局 SF みたいなものに興味がなければまるで読めないもんなー。
 ってことで★★★☆☆

(発行日:2001/11/01)

 うひー、おなかいっぱい。
 650ページって物理的な量もそうなんだけど、なんつーかこう、1本1本がものすごく重たくて胃にもたれる感じの雑誌だよな。いや、誉め言葉なんだけどね。隔月発行ってのでどれもそれなりにまとめなくっちゃいけないってのもあるんだろうけど、それにしても対ページ数での読み応えは抜群だよな。・・・最近創刊された某月刊誌にも見習ってもらいたいもんだ(辛)。

 作品入れ替えがぼちぼちあったりして、松本次郎「フリージア」ヒロモト森一「命+紅」が新連載。なんかさ、どっちもラフ気味だが迫力のあるタッチでしかもバイオレンス風味な作品ときて、ややかぶり気味な印象。しかも掲載ページが連続してるので、うっかりしているとヒロモトは読みのがしそうになるかも。
 他方小野塚カホリ「SHIMI(凍み)」稲光伸二「フランケンシュタイナー」森田信吾「追儺伝SEIJI」は今号でおしまい。くわえて松永豊和「エンゼルマーク」は次号最終回。どれも単行本化はされるらしいが、ううむ。稲光氏のはほかの作品読んでみたい感じだね。

 天久聖一・長尾謙一郎「明治維新」
 読み切りなのだが、このコンビもすげえな。長尾謙一郎は知る人ぞしる、ヤンサンで「おしゃれ手帖」というぶっとんだマンガを描いてる人。で、内容は明治維新には全然関係なく(登場人物は西郷どんとか坂本竜馬とか書いてはある)、相変わらず脈絡なく展開する無茶苦茶なマンガ。いや、イッキはさ、こういうくだらん(って誉め言葉ね)マンガが少ないから、こういうのまた描いて欲しいよね。

 岩見吉郎・利志達「お疲れさまでした」
 利は「香港アンダーグラウンドコミックの帝王」だそうで。いや、バンチの「熱血〜」なんかの例もあるので、海外で人気とかってふれこみはあまりあてにはならんと思うのだが、まあそれはそれとして。
 内容は簡単に書いちゃうと、サラリーマン社会を風刺したややデス気味なマンガ。あまり書くとネタバレになっちゃうので、気になった方はご自分で読むがよろしかろ。絵柄的には大友克洋か諸星大二郎かってあたりかな。この手の絵を描く人はあまり得意ではないのだが、でもこれは内容と絵がうまくマッチしてる感じだな。ただ、もう一度この人のマンガを読みたいかと問われると・・・うーんって感じかな。

 あと、いとうせいこうと川崎ぶらのやってるボツマン宣言が最近ちょっと気に入っている。ツッコミどころ満載なボツマンガを縮刷掲載して笑おうって感じの企画なのだが、これの掲載マンガが毎回すばらしくボツな感じだ。今回の時代劇風な「怪人」も相当すごかったのだが、前回の「バトルフレイム」はもう泣くほど笑った。っていうか泣いた。もしマンガじゃないと思って読み飛ばしてる方がいたら是非読み返してみていただきたい。

 その他は相変わらずいいです。安定してるので書くことナシ。
 で、11月末にはいよいよIKKIコミックス(?)が発売になるらしい。初回ラインナップは「ナンバーファイブ」「G戦場ヘヴンズドア」「セクシーボイスアンドロボ」「あざ」「SHIMI」「追儺伝SEIJI」「フランケンシュタイナー」。林田球「ドロヘドロ」がなかったのがちと残念だが、もう1回2回分で多分出るだろう。とりあえず買いは「G戦場〜」と「セクシーボイス〜」か。「あざ」「フランケン〜」も気にはなってるが、はて。

 次号は11月30日発売。

 やべっ。ついつい新刊で買ってしまった(汗)。
 アッパーズ連載のお色気アクション(死後)。先日(1)〜(3)を読んで、それほど面白いとは思わなかったんだけど、潜在的に何か萌えるモノがあったらしい。いやあ恐るべし。

 で、内容もわりとどうでもいい(←おい)のだが、前巻の続きでマヒルの母親編、マヒルを慕う楓の恋編、それに今現在本誌で進行中の黒田タツヤ編。楓の恋編なんかは、楓に告白した男の子が実は女で、しかも年上のお姉さまに調教されてて、楓がそのお姉さまの毒牙にかかってしまう・・・とかかなりアレな展開。この漫画、基本的にマヒルの暴力(てのもなんだが、ほかに表現のしようがない)で解決することが多いのだが、このエピソードは暴力はほとんどナシ。というか、なんで解決できたのかよくわからなかったり。

 まーこの漫画、話を楽しむとかってな漫画ではなくて、もう単純に萌えるための漫画なんだろうな。なんつーか、こう、ストレートなエロ漫画ではないために萌えるってのがあるじゃあないですか。ソレ(←「ソレ」じゃねえよ)。だから、内容はわりとどうでもいいんだよな。そこへ持っていくための理由付けと、シチュエーションづくりとしての話ってだけで。
 って書くとけなしてるみたいだけど、そんなことはなくて。少なくとも意識はしてないが、わしの琴線に触れる部分があったのじゃろうて。
 しかし相変わらず人にはお勧めしないなーってことで★☆☆☆☆。
 わし的にはアッパーズでの読みかたがわかったってのでおけー。

 ・・・カレンダーを予約してしまいそうでこわひ。

(発行日:2001)