前巻で登場した小泉と、生きていたヨシツネを中心にして、血の大みそかが語られ、物語は徐々に核心に近づいていく・・・ってのはいいんだけどねえ。うーん。

 正直飽きてきた。というか、なんつーか視点がコロコロ変わってついて行きづらい感じ。わしゃこの漫画は単行本でのみ読んでるのだが、それでいてこれだけワケが分からなくなるってことは、週刊連載追ってたらもっとわかんないんじゃなかろうか。
 時代もそうだし、視点、というかそのパートでの主人公がころころ変わる、しかもその主人公が何を目的として何をしようとしているのか?ってあたりがわからないんだよなあ。わりと分かりやすかったのは、前巻あたりのオッチョとか、あとはカンナ編になる前のケンヂか。それ以外はどーにもわからないんだよな。あえてこういう手法を取ってるんだろうが、ちと着いていけなくなってきた。ひとつひとつのパートがもうちょっとずつ長いと分かりやすくなるのかもしんないけどなあ。どうしたものやら。

 ということでこの巻は★☆☆☆☆
 2〜3巻まとまるごとに買うのがいいかもしんない。

(発行日:2002/04/01)

 ううむ。

 いや、面白いんですよ。今リアルタイムで読んでるマンガの中ではかなり高い点数つけてる方。ただね、説明が難しい。主人公の潮は検事であるため、常に犯罪者(というか被疑者か)と向き合っているのだが、ここで安易に更正させてめでたしめでたし、とはならない。このあたりが読んでる方にするとストレスにもなるのだが、ただ、そこに物凄い人間くささがある。
 うん、最近になってようやく気付いてきたんだけど、この漫画ってありがちなエピソード1個1個片づけていくって形式じゃないんだよな。ひとつの人生として、ずっと繋がった時間の中で潮はその中で考え、生きているわけで、そこにほかの検事や弁護士、あるいは被疑者や安斎、堀部なんかの人生が交差するわけだよな。なんつーか、うまく書けないんだけど、つまりは事件とその解決を書こうというんじゃなくって、人間を描こうとしているんだな、って気がしてきました。そういう目で読むと、登場人物がそれぞれにいろいろなことを考えていて、その考えが交わったりすれ違ったりしてて、面白いです。
 って、この文章もたいがいわけわからんすな(汗)。

 で、この巻に関して言えば、特捜の助っ人として駆り出された潮が旧友・神林の取り調べをするあたりが山になるだろうか。ただ、それだけじゃなくて、例えば立ち会いの堀部の、父親に対する感情の変化みたいなあたりとか、その辺の描写が実に巧妙。この漫画の正しい読み方をこの巻でようやく知れた気がする。
 ★★★☆☆

 隔週連載は単行本発刊ペースも遅くてイヤンな感じ。次巻はまた9月頃になっちゃうのかなあ。

(発行日:2002/04/01)

 おおっ!
 巻末グラビアの久遠さやかって、龍騎のレーコさんやってる人だね。この人、いいよねえ。いやーん(←あほう)。

 山崎さやか「NANASE」
 別冊の顔、本誌で短期集中連載。原作は筒井康隆の七瀬シリーズで、別冊でやってるのは「七瀬、ふたたび」の方なのだが、今回本誌のエピソードは「家族八景」の一編。「紅蓮菩薩」が元になってそうだが、やや設定が違っている。ということは、この先の展開も違ってくるはずなので、その辺山崎がどう料理するのか楽しみだね。
 それにしても本誌に似合わないマンガだなー(笑)。ちなみに待望の単行本2巻が今日発売。まだ買ってません。しくしく。

 阿部秀司「エリートヤンキー三郎」
 石井の秘策炸裂(笑)。結果書いちゃうと、三郎は石井のおかげで見事!・・・留年してしまうのだ(笑)。や、話は面白かったのだが、留年が連載延命のための策だとしたらちょっと萎えだなあ。この漫画、別に無理して卒業まで描かなくてもいいだろー。いつも書いてるけど、どーしょーもなくなる前に終わって欲しい。
 ちなみにこちらも最新9巻が今日発売。もちろんまだ買ってません。

 森遊作「バンカーズ」
 第一部完結。・・・って果たして二部はあるのだろうか。
 なんていうか、仕掛けもチャチだったし、登場人物も設定も消化し切れてないし、絵は前にも書いたとおり少年マガジンチック。いや、イカサマの仕掛けがチャチなのは別にいいんだけど、ただイカサマ以外に中心となる要素が何一つなかったから、それがキモになっちゃってるんだよなあ。話の展開に関しては打ち切りだからしょうがないってところもあろうけど、もうちょっと登場人物をうまく使って、イカサマ以外の部分にも目を向けさせてもらえば、それなりに読めたと思うんだけどね。やっぱりこれ、載せる雑誌間違えたんじゃないかなーって感じだなあ。辛い?

 次号から新連載、天野明「モンキー・ビジネス」。別冊で「ぷちぷちラビィ」描いてた人だね。この人、テンポのいいマンガを描くんだよな。今のヤンマガに足りてなさそうなところを補ってくれそうだし。
 期待。

 うーん。イヌネコが終わっちゃって買う気減衰中。前回発売日間違えてたし。

 押川雲太朗「不死身のフジナミ」
 カニパーティー、迫力満点(笑)
 ちなみにわし、かにはあまり好きじゃないん・・・い、いや、大好きですぅ〜(笑)。

 咲香里「春よ、来い」
 みさほさんがー。みさほさんがー。
 曽根も不憫よのう。

 山本康人「杉作」
 ガンアクション読み切りシリーズ第6弾。起きたらちんこがマグナムになってたって、あんた・・・(笑)。なんか迫力と勢いだけって感じだが、わりとよかったです。この人っぽいのやらぽくないのやらって感じで。

 次号は3/19(火)発売。
 って書いておいても忘れるんだよなー。

 やっと読めた。
 この巻ではいよいよ昴と女王プリシラが接触。プリシラの圧倒的な力を目の当たりにして、昴の中で何かが目覚め始める・・・とかそんな感じでいいんだろうか。プリシラの登場で、ここ数巻カゲを潜めていた曽田氏の絵の迫力が、また前面に出てきた気がする。
 読んでて熱くなる。★★★★☆。

 しかしこの漫画だきゃここからどうなるのかまったく読めないね。昴にとってどの辺が終着点になるのか。プリシラと昴は今後どう絡んでいくのか。あるいはタカコとか真奈とか、まだまだライバルもいるわけだしねえ。うむう。
 4巻あたりからちょっとわしの気持ちが離れつつあったのだが、またしてもぐいっと引き寄せられてしまった。恐るべし曽田マジック。

 「あがってきたで!」って感じか(←そりゃテルだろ)

(発行日:2002/04/01)

 迷走するヒカルはひとまずおいといて伊角さん中国修行編。
 伊角さんはまた整形手術をしたらしいのだが、それはさておき。いや、さておかねえぞ。この表紙の人は誰なんですか。ヒカルや和谷と一緒に回転寿司食ってた伊角さんはどこへ行ったですか(笑)。まあそれはともかく、自分の弱点を知り、それを克服しようとする伊角さん萌え。こうやって読むと、ああなるほどこの伊角さんの話があってヒカルの復活があるわけだよなあ、とは思うのだが、それにしてもやっぱちょっと長すぎかなあ。伊角さんはファンが多そうだからサービスのつもりなんだろうか。
 んでもってこの巻最終話でヒカルが佐為と再会。ひさびさにじわっと来ますな。

 んー、でもなあ。正直最初の頃の熱さがなあ。っつーことで★★☆☆☆。
 この先どう持っていくのかね。

 ところで背表紙は桑原本因坊。なじぇ?もう誰でもいいんか?っつーか誰でもいいの?前巻が2度目の佐為たんだったから、ヒカルか伊角さんでもよかったんじゃねーかとか思うんだけど、だめっすか?

(発行日:2002/03/09)

 んー。なーんか流してしか読めないなあ。立ち読みに戻そうかなあ。

 山花典之「妹あかね*」
 ああっ!もうっ!!(←何がw)
 「あかねは・・・お兄ぃちゃんのことが大好きなのだ!」ですって。うきゅー。
 ところで、あかねって最初の頃ツッパリ(死語)入ってたような気がするのだが、あの設定ってどこにいったんじゃろか?わしの勘違い?

 金成陽三郎・山口譲司「民俗学者八雲樹」
 この漫画、読んでないんですよ(←おいおい)。や、なーんかねー。しょうがないんだろうけど、説明的なセリフ多すぎっつーか。この手のマンガって、ヤンジャンやヤンマガには合わないんじゃないでしょうか。モーニングやビッグコミック系ならアリなんだけどね。ヤンジャン、ヤンマガって、さらっと読み流せないと、どうにもねえ。原作もマンガも嫌いじゃないんだけどね。

 猿渡哲也「高校鉄拳伝タフ」
 こういうツッコミもどうかとは思いますけど、この試合もたいがい長いですね。

 おっ。次号、小手川ゆあの読み切り(前編)だって。やっぱ買っとくか。
 ところで次の増刊はいつなんじゃろか・・・。

 かれこれ9巻目か。連載開始の頃はこんなに続くとは思っておらんかったノウ。

 それはともかく、前巻の続きでボクシング大会。小ネタを挟みつつ、最後に河井が美味しいところをかっさらっていくという、終わってみれば黄金パターン。いやそれにしても笑うよ、この結末は。
 そんなこんなで、ここへ来てちょっと挽回かな。★★★☆☆

 そういえば先日、近所でいつぞやヤンマガの付録で付いてた三郎軍団ステッカーを貼ったトラックを見かけました。こんなところにまで軍団員が・・・恐るべし軍団パワー。

(発行日:2002/03/06)

 グラビアがハァハァな感じ。

 古谷実「ヒミズ」
 最終回。率直な感想として、えー、なにそれーって感じでした。んー、結果としてこうであることはいいとしても、なんつーか終わりっぽくないというか。多分そういうの狙ってるんだろうけど、ちょっとなあ。それに最終ページの柱。ネタバレになっちゃうけど敢えて書くと「ひとつの命が閉じるとき、物語のすべてが終わる。残るものは何か?このまま消滅するのみか。」がますます終わりぽくないよなー。でも、この話が単純に住田の生涯だと考えれば、まあたしかに住田が死んだら話はおしまいなんだけどね。
 うーん。

 天野明「MONKEY BUSINESS」
 新連載。「ぷちぷちラビィ」描いてたひとなので、またアレ系のハイテンションなギャグかと思いきや、・・・えと、どういう方向なんでしょ?ちとまだわからんのだが、少なくとも前の雰囲気ではないね。でもなんだか期待が持てそうな感じ。っつーか、この人、絵が巧くなったねえ。や、絵だけでなくてコマわりとかいい感じ。漫画家として成長したような感じがする。期待。

 福本伸行「賭博破戒録カイジ」
 なんだかもう泥沼でしかないような気がするのだが、しかしカイジはまだなにもしてないわけで。多分坂崎が沈んでから盛り上がりがあるんだろうけどねえ。でも考えてみればカイジは一時的に外に出させて貰ってるだけなんだよな。タイムリミットがあるはずなのだが、あれってまだだいじょぶなのかしらん?

 だんだん読むマンガが減ってきたなあ。はてさて。

 筒井康隆のSF小説「七瀬ふたたび」の漫画化作品。待望の2巻目。

 前巻で幼いテレパス・ノリオと出会い、ふたりで生きていくことを決めた七瀬。水商売の世界に入るが、そこで新たな二人の能力者と出会う・・・って感じか。興味のある方はほぼご存知だと思うので書いてしまうと、ひとりは念動力、もうひとりは透視能力を使う。で、ひとりは七瀬の味方、もうひとりは敵対するわけだ。この能力者同士のバトルが緊張感と迫力があってなかなかいい。この味はほかの作家さんではなかなか出せないんじゃないかなーとか思います。
 で、もう1エピソード・・・なのだが、これが全3話中2話目までしか載ってないのだ。んぬー。1月発売号にこの話の完結編が出ていて、連載ではエピソードは完結していて切りもいいのでここまで収録されるものだと思っていたのでちょっと残念。というか、読んでて消化不良気味になりますな。まあその分1話1話のページ数が多めなので、本のボリウム自体はたっぷりなんだけどね。

 そんなこんなで目下別冊ヤンマガの顔。期待しているマンガのうちのひとつです。
 ★★★★☆

 ちなみにちょうど今、週刊のヤンマガ本誌に出張掲載中。前にヤンマガのトピックでも書いたけど、こっちでは「七瀬ふたたび」ではなくて、「家族八景」が原作。ご存知の方も多いと思うのだが、「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」は連作になっている。「家族八景」は「七瀬ふたたび」以前の話という感じ。それはともかく、週刊だとページ数も少ないせいかちょっと物足りない感じだなー。でもこの分と、1月号分、それと4月発売号からのエピソード分で3巻目になるだろうか。そうするとあるいは8月くらいに3巻が出るかも。うひ。(←気が早いね)

(発行日:2002/03/06)

 表紙で大笑いしたよ。
 や、絵じゃなくってね。アオリというかコピー。「贈る言葉は、『カバチタレ!』」そんな言葉、贈られたくねえ〜っ!(笑)このコピー考えた編集さんに、乾杯。

 小池田マヤ「バーバーハーバー」
 やばい。塔子さん萌えかもしんないっ!つーか、こんな人ほんとにおったらカワイイだろうね。

 上野顕太郎「ひまあり」
 うわー。だいじょぶかなあ。連載三回目でもうネタ切れなんじゃなかろうか。でもこれまでの不定期掲載分が単行本になるらしいね。どうしようかなあ。

 やぶうちゆうき「警察署長」
 この漫画はたかもち氏が他界した後は萌えマンガへの道を辿っている気がするがどうだろうか。なーんかこんな如何にもなキャラ出さなくてもいいのにねえ。ところで3ページ目一番最後のコマでのお巡りさんとアッコちゃんの会話「警察職員が外に出て何するんですかー」「(ははは…)逮捕権がないもんなー」いや、ありますよ。現行犯に限れば逮捕は警察職員どころか、一般市民でもできます。ただ、手錠も何もないのにどうやってタイホするかっつー問題はありますけどねえ。

 バガボンドは次号連載再開。前にも書いたけど、「連載」って言わない方がいんでないの?

 最終巻。
 うーん、なんだか急だったなあ。最後3話なんか無理矢理まとめちゃった感じ。んでもまあ、この漫画はこんなもんでいいんじゃないかなあ。ナオとか綾乃とか使い切ってない感じはあるけど、最初から最後まで楽しい感じが持続できたので、それでいんじゃないかと。
 そんなわけで、あえて★★★★☆で。

 ただひとつの心配事は、このひと、この後またメジャー誌で描いてくれるかなーってのがねえ。なんだかこのままいなくなっちゃいそうな雰囲気あるんだよなあ。楽しいマンガ、カワイイ女の子描ける人なだけに、いなくなっちゃったら寂しいよな。や、そんなことはないだろうけど。次回作期待してまっす。

(発行日:2002/03/08)