もう1週間も経っちゃったけど、いちおーね。

 乃木坂太朗「医龍」
 新連載。原案は永井明。
 大学病院で助教授を務める加藤晶(♀)は、腐りきった大学病院の体勢を変えるために、NGOのキャンプで最高のチームワークを誇っていた「医龍」の指揮を執っていた日本人医師朝田龍太郎をスカウトする・・・ってな感じだろうか。1回目としては適度にインパクトがあってまずますといったところか。
 この人の絵は好きなタイプだし、主人公のキャラもわりといい。が。なんつーか、明らかにモーニングの「ブラックジャックによろしく」にぶつけてきてるってのがなんだかなあ。や、方向は違うんだろうけど、でも同時期に同じ大学病院を舞台にした漫画と来りゃあ、比べられちゃうよな。雑誌の発売間隔やターゲットも違うので直接比較はできないけど、今後二本とも注目だね。
 んでもうひとつ。これ、スペリオールでやる漫画だろうか?読んだ雰囲気として、ヤンサンでやるとしっくりきそうな気がした。絵柄といい、内容といい。ま、ヤンサンはすでに医者漫画があるから載せるわけにはいかないんだろうけどね。

 太田垣康男「MOONLIGHT MILE」
 吾郎ちゃん月面に立つ。で、一方ロストマンは人類初の宇宙戦突入。どーなんだろか。というところで次号は休載ですって。ぬがーっ!

 高田靖彦「ざこ検マルチョウ」
 正義漢でおてんばな娘の千寿とデート中にやえと再会。やっぱやえちゃんとどうにかなっちゃうんだろうかねえ。千寿がやえになついてしまうに300テイトウ。

 次号は柴門ふみ登場。エスパー物らしい。流行りなんかね。
 5/17発売。

 いつも書いてるけど、増刊YJは読みドコロ満載だね。少しは本誌に(以下割愛)

 甘露・別天荒人「CAT PEOPLE」
 第一回MANGAグランプリネーム部門佳作受賞作。神さまと知らずに老人を騙した少女がネコに変えられてしまう、って話。自分は人間のままもつもりだが、他人からはノラネコに見えてしまう、というやつ。誰かが正体に気付いてくれれば元に戻れるのだが、母親すら気付いてくれなくて・・・という感じで、なかなかいい展開。話の大筋だけだとありきたりなのだが、構成とか展開がうまいね。

 壬生ロビン「ある男の処世術」
 時効間際の殺人犯を、仕事をクビになったばかりの男がかくまって・・・って話。最後にものすごいどんでん返しがあるのだが、これがなんだか筒井康隆風かなとかちょっとオモタ。タイトルがミスマッチな感じ。

 武富智「ひととき全て」
 子供の頃から思いを寄せていたお兄さんが引っ越しちゃう!ってなお話。相変わらず泣き顔がタマランです。切なくなるね。

 熊谷カズヒロ「サムライガン」
 ひさびさに市松登場。しかも紅もいっしょ。どうやら代門とは今のところ敵味方に別れてしまっているらしい。そして初期型最後のひとり(だよな?)五号丸露台。イントナルモーリっつーと月光の絹タンのやつだと思うのだが、強化人間みたいなもんなんだろうか。なんだかこの先の熾烈な展開が予想される1話。このまま突っ走ってくれるのか。

 次の漫革は7月ですってよ。

 当時少年キャプテンに掲載されていた星里もちるのデビュー作。
 ビームコミックスで出た復刻ワイド版が全巻まとまってるのを発見したのでついつい買い。

 気温が30度を越えると、汗がニトログリセリンに近い成分になってしまい、汗が飛び散るとそこら中で爆発が起きてしまう、という体質の持ち主・岡原佳枝とボーイフレンド牧野いくろうを中心としたドタバタラブコメ。
 設定が無茶苦茶なわりにはちゃんとしたラブコメになってる。が、後半はこの設定、ほとんどどうでもよくなってきてるよな。ただ、その分作者の成長が見られるというか。いやいや面白いですよ。それなりに。でも今あえて読むほどでもないかなあ。星里もちるがお好きで未読ならお試しでって感じか。★★☆☆☆

 おまけで「星里もちるがデビューするまで」みたいな自伝漫画が載ってるのだが、こういうのがファンは嬉しいかも。あと、このワイド版発行時に執筆したと思われる「その後」みたいな読み切りもいいやね。

(発行日:2001/04/06)

 連休期間中に発売されると買い逃しそうになるなあ。

 藤沢とおる「Rose Hip Rose」
 ガンアクションシリーズで「GTO」の藤沢とおる登場。この人の描く女の子はかわいいんだけど、なんだかこの作品は結局それだけで終わっちゃってる感じがするね。かわいい顔した女子高生がすご腕の殺し屋で・・・みたいな設定ってありがちだし。肝心のアクション部分はいまいち繋がりが分かりずらいかなあ。期待値分がっかりした感じ。これが青年誌初登場らしいので、次回作に期待かな。

 咲香里「春よ、来い」
 なるべくして、って感じか。しかしなあ。こういう付き合い方しちゃうと、十中八九相手を傷つけちゃうよなあ。いや多分自分も。そういうの、学習してきただろうに曽根クンも。まあ、その辺がこの漫画らしいっちゃらしいけど。

 すぎむらしんいち「クローン5」
 4人目登場!?ドタバタしながらもしっかりアクションもあったり。しかも話はどんどん進んで行ってるっぽい。そろそろまとめて読みたいところですな。

 次号は5月21日(火)発売。
 柳沢きみおが新連載って、この雑誌、どういう方向に行こうとしてんのよ?

 かれこれ10巻目。
 連載開始当初の雰囲気だと、こんなに続くとは思ってなかったなあ。や、わりとすぐにその考えは改まったけどね。初期の河井の力は偉大だよな。あれがあったからこそココまで引っ張って来られたんだろうと思う。敬服。・・・大河内税は払わないけどな(笑)。

 しかしなあ。
 この巻に関して言えば、良く言えば安定、悪く言えばマンネリ。石井のホモネタもたまーにだとおもろいのだが、何度もやられるとなあ。この巻とか、あと最近の話では春菜を使ってマンネリ打破を試みてる感じがある。しかしこの手のネタって三郎の本来の面白さではない気がするというか、この漫画に求める面白さじゃない気がしちゃうんだよなあ。
 そういう意味じゃ、留年とか追試のあたりの話は、軍団の行動によって三郎が不幸になる、という構図で本来の面白さがありそれなりに楽しめたのだが、しかしこれももう面白いけどマンネリなんだよなあ。これで延々続けられても萎えちゃいそうだ。

 という感じで、いつも書いてるが取り返しのつかないところに行く前にキレイに終わって欲しいなとか思う。この巻はそういう意味も込めて(?)★★☆☆☆
 さて、あとどのくらい続くのかねえ。

(発行日:2002/05/02)

 ずーっと古本で探してたのだが見つからず、観念して新刊で購入。つーか、よく新刊が残ってたなって感じだ。ヘタすりゃ永久に手に入らないところだったよ。くわばらくわばら。

 高橋のぼる流、濃厚熱血野球マンガ。いや、濃いだけじゃなくって、まとめて読むとわりとちゃんと熱血なんだよな。しかしなんていうかその辺がアダとなってる感じがするな。「エディー」もそうだったのだが、方向を模索しているうちに終わってしまったという感じ。多分「濃さ」だけでいいと思うのだが、野球マンガという性質上、試合も進めなくちゃいけない、そうなるとそれなりに熱血も必要になってくる、ってあたりで後半あまり持ち味がいかされてなかった気がする。
 いや、2巻3巻あたりはほんとオモロかったんだけどね。つーか、最後まで面白いんですよ。だけどそこから先が見えないっていうか。これより続けると普通の野球マンガになっちゃいそうなんだよな。それは高橋のぼる氏のテイストではない。

 そんなこんなでかなり微妙な感じだが、全巻通すとちゃんと面白い。最初からこの話数で終わらそうとして書いてたんじゃないか、というくらいまとまっている。まあ父親の問題がえらく簡単に解決してしまったりとか、ラストはちょっとアレだなあとかケチつけたくなるところはいろいろあるんだけどね。でもOKでしょう。
 ってことで★★★★☆。

 しかし売れてないんだなあ、この漫画。残念だ。この人の面白さって、もっと知れていいと思うんだけどなあ。

(発行日:2001)

 なんと!この巻は奥義伝授がないんですよ、奥さんッ!
 って、そんなことはわりとどうでもいい。ハブオの腹違いの弟コウジが登場。真性裏手継承者の座を賭けて、ハブオに5対5のデスマッチを挑む・・・ってな展開。正直なところ、この漫画でそんなジャンプテイストなことをやられてもなあって気もするのだが、しかしそこはそれ、さすがこの漫画ですよ。バトルの馬鹿っぽいことと言ったらこの上ない。毒尻(ドクチビ)兄弟のクロマムシの「大いなる脱皮」は大笑いだ。「あそこに黒光るモノが────ッ」もさることながら、アーナ・コンダーの「黒い・・・黒すぎる!!」には電車の中にもかかわらず吹き出してしまったよ。
 そんなこんなで相変わらずバカっぽさ全開★★★☆☆

 残る奥義は12で、このバトルに繋ぎ女がすでに5人関わっている。ってことはこのデスマッチ終了後には残り7人になるわけで、そこからイッキにクライマックスか?むむう、目が離せん。いろんな意味で。

(発行日:2002/05/02)