スピリッツ山田増刊で連載していたドタバタラブコメこれにて完結。
 すこしページ数余るよなあ、とか思っていたのだが、実際かなりあまったようで。96年の増刊掲載作品「東京ラビリンス」も収録。あと、楽屋裏漫画。ファンサービスたっぷりだなあ。

 本編の方は前回も書いたとおり、1話完結で終始ドタバタしてて楽しい雰囲気。最終話では可奈子のミス契約終了ってことでめでたく入籍かと思いきや・・・って感じ。しっかりまとめてくるあたり、ラブコメ職人だよなあ。あ、でも坪田さんって思いっきり未消化だよな。最終回の前の回を読むと、ああやっぱり雑誌が突然無くなったので突然終わったんだなあ、ってのがよくわかるね。いやはや。
 ともあれ、面白いです。気楽に読めてグー。でも、ファンじゃなきゃ買ってまで読む必要はないかなー。ってことで、ちょっと厳しいかもだけど★★☆☆☆。んー、ちょっと気楽すぎなんだよな。あと、完全1話読み切りってのもねえ。

 同時収録の「東京ラビリンス」は3話完結の短編。方向オンチな女の子が携帯ナビシステムの体験レポを書く、みたいな話。ラブコメ風味。率直な感想としては、ちょっとパンチが足りないかなあとか。
 あれだね、作中出てくるタクシー運ちゃんの体で払えやーみたいな行為、ほんとにあるんだろうなあ。怖いな。

 「本気のしるし」が終わったら、また少し気楽めなラブコメ書いてほしいっすね。

(発行日:2002/10/01)

 うわー、疲れた。
 いよいよプリシラとボレロで対決。読んでるとね、昴のバレエを見てる観客が疲れるがごとく疲れたよ。そのくらい迫力があった。ただ、もうちょっとプリシラと対比させるような感じの方がよかったんじゃないかなーとか思いつつ、しかしもっと真奈たんを使いまくって欲しかったなあとか思ったり。でももう、この迫力だけでおっけーでしょ。
 ってことで★★★★☆。

 次巻で第2部完かな。しかしこの漫画はどの辺を終着点にするのか。さすがに宇宙人にバレエでなにかを伝える、まではいかないだろうけど、しかしここまで来ちゃうと先があるのかいな、って思っちゃうね。でもその辺は曽田氏なので、期待を裏切らない結末を描いてくれるんでしょう。

(発行日:2002/10/01)