前々号の予告では、今号から佐々木飛朗斗・桑原真也の新連載があることになってたんだけど、載ってないねえ。まあ17号予告では「予定」って書いてあるんだけどね。かわりに載ってるのが、一色まことの「花田少年史」(再掲)と新人マンガ賞作品。ほんでもって次号の予告には桑原真也も藤沢とおるも出てません。だいじょうぶなんかね、この雑誌も。

 新井英樹「シュガー」は相変わらず面白い。倉上淳史「特撮天使」ここまであえて狙ってやってもらうとかえってすがすがしい。けど、この雑誌に必要な作品だろうか、と考えると疑問。はっとりみつる「おとぎのまちのれな」そこまでエロくしなくても・・・。いいんだけどね。

 次号は10月1日(火)発売。

 新井英樹の、軽いノリの方のマンガ。といいつつもスピード感とか臨場感とか、たまりません。なんていうか、彼の描く絵というのは良くも悪くも汗くさい感じがするんだけど、その絵とボクシングというスポーツが非常にマッチしている、と感じました。いい。

 ほんで本編。
 リンはなんとか上京するが、勤める予定だった料亭にはウソがばれてて不採用。偶然出会ったボクシングジムで、新人戦出場中のプロボクサーと接触、リンはその天才っぷりを見せつけて・・・って感じか。
 面白いんだけど難点は進行がやや遅いところかな。でも今の連載あたりで世界ランカーとスパーリングしてたりするから、入門→プロになると、「元気」並にトントン進んじゃうのかもね。それはそれでどうかとは思うけど、でももちっとペースが早いといいなあ。まあ、今のペースだからこその面白さもあるんだけどね。でも毎試合、こんなスパーみたいな試合するわけでもなかろうし、かといってスポコンになるわけでもなかろうし。いずれにしても今後マスマス期待ってことで。
 そんなわけで★★★★☆。

 この人の描く目って、いいよなあ。

(発行日:2002/09/09)

 障害バスケマンガ、待望の第2巻。
 障害っつっても、身体の障害だけじゃなくてね。野宮は野宮でバスケに対する障害があるわけでさ。で、この巻はトラックに轢かれた高橋が現実と直面するの巻と、戸川の過去ってあたりがメインか。なんていうか、わしなんぞは五体満足なクセにスポーツをする楽しみというか、戸川や高橋みたいにスポーツをやれなくなったその哀しみってのはまるでわからんのだけど、わからないのに泣けるんだよな。これ、似たような経験があるひとだと、痛すぎだろうなーとか思うですよ。
 あと、野宮もね。泣く場面は熱いよな。いや、こんなコト書いていると、泣く場面ばかりがいいマンガみたいなんだけど、そうじゃなくてね。単純に熱さというか、男の子っぽさみたいなのがあるやね。
 なんかうまく言えないけど、そゆこと。★★★★☆。

 ちなみに発売日の今日、たまたまYJの発売日だったのだが、今号にたまたまリアル掲載。YJは少し読んでなかった時期があって、この2巻はところどころ読んだ記憶はあるんだけど、ほぼ全部読んでない状態。けど、今号の前に1話くらいあった気がするんだよなあ。そこまで入れて欲しかった。
 前巻が去年の春だっけか。で、この2巻は今年の春の予定だったのが結局秋。最近掲載ペースあがってるみたいけど、それにしても次巻はいつになるのやら。いちおー「2003年秋」とは書いてあるけど、4年までずれこむだろうなー。やれやれ。
 いや、楽しみにしてるんすよ。ほんとに。次巻は

(発行日:2002/09/24)