随分ため込んだなー。
 なんせ先月というか8月末発売のビッグコミックスがまだ残ってたりするし。いやはや。

 今日、明日くらいでぼちぼち書いていこうかなーというつもりではおりますが、予定は未定ってことで。

 ここから第2部。
 お互いを認めあったヒカルとアキラが、碁会所で仲むつまじく検討したりとか、ここからしばらくの舞台となりそうな日中韓Jr.団体戦とかってキーワードが出てきたりとか、ヒカルがゴキソたんと手合いで初対戦したりとか、いろいろあるっちゃああるのだが、全般に種まきっぽい印象が多くて、とくにこれって感想がないかなあ。ひとつ気になるのは、この辺に来てヒカルの顔が大人くさくなってきてること。なんか、大人っぽすぎる感じもあるんだよな。
 とはいえ、ぐぐっと来るセリフなんかももちろんあるわけで。ヒカルの「神の一手はオレが極めるんだ」でアキラがハッとする場面とか、いいですやね。男の子って感じです。あと、以前「もうちょっと碁の内容に踏み込んでもいいのでは?」なんてことを書いたことがあるんだけど、この巻とか、最近の連載だと少しずつ碁の内容にも踏み込んでいってる場面も見られますな。や、佐為がいなくなったところでこの漫画としてはもはやファンタジーではなくなっていて、ますますスポコン的な要素を強くしていくのだとしたら、その競技の内容に踏み込んでいくのはごく自然なことだと思います。ま、あまり難しいこと書かれてもアレなので、「はじめの一歩」で宮田や鷹村が観客席から解説するような感じでの踏み込み方で十分だと思うんですけどね。その辺絡みつつ、今後面白くなっていってくれるといいなと。
 つーことで★★★☆☆。いや、この巻だけだと、やっぱりねえ。

 この巻、門脇との決着がつくとこまで収録して欲しかったなとか思うですが、次巻の興味としてこの間のオールカラーの回。あれ、是非コミックスでもオールカラーにして欲しいよなあ。少年ジャンプコミックスでは無理だろうか。

(発行日:2002/10/09)

 発売からちょっと間が空いちゃったけどちゃんと読んでます4巻目。
 月面に都市を建造する「ネクサス計画」がいよいよ開始、吾郎たんはビルディングスペシャリストとして月へ向かうことになる。が、そんな簡単に事は運ばないわけで、太陽放射線から身を守る「オリオンの盾作戦」が展開される。いや、このパオロというステーションの管理をする老獪と、若いミゲールという跳ねっ返りが登場するエピソードですがね。この作品の中でいちばん好きなエピソードかもしれない。まー、残り1時間切ってるのに船外活動しちゃうの?!とかやや非現実的な部分はあるんだけど、この漫画って結局そういうリアリティの部分よりも、奥底にある人間ドラマのほうが重要だったりするんだよな。そういう意味で、ベストエピソードだと思います。
 んで吾郎たち「表の人間」は無事月面に着陸して、月開拓を開始するわけだが、裏もあるわけで・・・といったところでロストマンの出番となる。このロストマンと吾郎の対比の仕方ってのも秀逸だね。こういう裏があるからこそ華々しい表舞台もあるわけだし。で、次巻はいよいよ歴史上初の宇宙戦。盛り上がって来たなー。
 そんなわけで★★★★☆。これね、いっぺん読んでみて欲しい漫画だな。合わない人もいるとは思うけど、読まなきゃわかんないと思う。

 ところで。
 月面都市というと、フォン・ブラウン(←おい)。いや、そうでもないか。プラネテスは「セレノポリス」だな。ただ、あれでは木星行きの船が「フォン・ブラウン」だっけ。
 いや、何が言いたいかっつーと、「フォン・ブラウン」という名称は重要な名前で、多くのSF作品において重要なアイテムの名称として使われることが多いのね。これが、この作品ではまだ出てきてないっぽい気がするな。あの、月面都市の名前として「フォン・ブラウン」ってのはすごくセンスがいいなーと思うんですよ。しかもそういう名前って、結構ありがちでしょう。実際に月面都市ができたとして、「フォン・ブラウン」って名付けられる可能性も大きいと思うのね。
 それに対してこの「MOONLIGHT MILE」に登場する宇宙船や月面都市の名前って、なーんか夢がないなーというか、ほんとかよって気がするんだよな。むしろこっちの方がリアルなのかもしれないけどさ。
 あー、それがダメってことじゃなくてね。それもアリかと。

(発行日:2002/10/01)

 突然だが、先週くらいからスピ購読をはじめている。
 やあ、前から立ち読みはしてたんだけどね。ただ、昴、20世紀少年、アグネス仮面、花園メリーゴーランドあたりは単行本読みだったので、それ以外をちょろっと読む程度だったんだけどね。最近、三宅乱丈もはじまったそ、そのちょっと前にはコージィ・城倉、あと兎丸に稲光伸二あたりもいいな。んで読んでみると、つゆダクとかアフロとかオメガトライブとかもおもろいしな。吉田戦車と中川いさみ、中崎タツヤあたりは相変わらずで安定しているし。いやー、なんだかんだで捨てるところのない・・・いや、ほとんどない雑誌だな。
 最近YJは買ったり買わなかったりだし、YMは買っても半分も読まなかったり、モーニングもなんだかなーって感じで、わし的に週刊誌は不作状態だったのだが、これからしばらくはスピ毎号買ってハァハァしよう。

 ところで古屋兎丸「π」の設定、「Bバージン」なんですけどーってのは禁句?

 待望の第2巻。
 ちょっと発売が早かっただけあって、5話しか収録されていない。が、ボリウムたっぷり。巻末オマケのほかに、今回は巻頭で4色の書き下ろしもあったりしてかなりお得な感じ。相変わらずワニ皮ライクな装丁もイカス。うーん、IKKIはこれのために買ってる感大きいよなー。

 内容の方はというと。
 リビングデッドデイにホールに現れた心、能井コンビとカイマン、ニカイドウがついに遭遇。激しいバトルを繰り広げる。で、カイマンの秘密、ニカイドウの過去って感じで徐々に話は核心に近づいていってる感じ。話も面白いんだけど、この展開速度が実に心地いい。IKKI月刊化ってウワサがあるけど、ドロに関しては隔月でいいんじゃないかなー。や、載ってなければ悲しいんだろうけどさ。
 で、前号のニカイドウがハァハァ言ったり手刀でオパーイがぷるんとか言ったりの回(←そんな内容じゃねえだろ!)まで収録。今号からまた新しい展開っぽいのでキリはいいね。あと、続けて読むと恵比寿の件も把握できたり。
 まあ、とにかくいいんですよ。取っつきにくい絵柄だけど、是非読んでいただきたい一冊。
 つーことでたまには豪勢に★★★★★。

 それにしても帯。

誰も知らない異形の世界
そこは餃子と魔法のパラダイス飯店!

 ・・・そんなマンガじゃねえだろ(笑)。
 いいセンスしてるなあ、まったく。

(発行日:2002/11/01)

 10巻目。
 ずいぶん収束してきたなーって感じはあるのだが、その分テンションが下がってきてるというか、内容が薄くなってきてる感がちょっとある。なんつーか、ともだちの正体で延々ひっぱりすぎてる気がするんだよなあ。っていうのは前回も書いたっけ?
 この巻のメインはサダキヨってことになるんだろうけど、なんかスッキリしない感じだし。どうなんだろうなあ。あとでまとめて読むといいのかもしんないなあ。
 ってことでとりあえず★★☆☆☆くらいかなあ。

 まあ、腐っても(や、腐ってないけど。言葉のアヤね。)浦沢直樹、終わってみればああ面白いマンガだったなあ、ってのになるんだろうけどさ。これを週刊連載で追うのはつらいねえ。いっそ月刊誌でやればいいのにね。1回80ページくらいで。IKKIとかどうよ?

(発行日:2002/10/01)

 うーん。買わないつもりだったんだけど、本屋で表紙見て、一郎&二郎の迫力に負けて買い。この間のGT増刊のやつも載ってたし。

 けど、なんだなあ。
 抗争編にしても、修学旅行編にしても、なんかもうパンチがないんだよなあ。あの、こゆことあまり書きたくないけど、おざなりな仕事っぽい感じがする。例えば修学旅行編で河井が三郎の財布を盗もうとするとこなんか、以前の勢いがあることだったら、同じネタでももっと面白い書き方ができてたと思うんだよなあ。大ゴマの使い方とか、前はほんとうまかったもんな。あと、折角出した他校キャラも捨てキャラだし。
 ってわけで、申し訳ないけど★☆☆☆☆ってことで。

 もっと頑張るか、もうやめるか。どっちかだよなあ。
 ある程度実績作ったマンガは切らないっていうヤンマガのマンネリ体質にあぐらかくような状態にならないでほしい。

(発行日:2002/10/04)

 山田芳裕最新作、待望の第一巻。
 まさかこの人が野球マンガを、しかもモーニングで描くなんてまったく予想できなかったのだが、そういうわけだ。

 主人公は型破りに体のでかい巨峰貢(通称:ジャイ)。日本のプロ野球のスカウトには裏切られ、彼女にはふられ、内定してた会社の野球部は廃部、一念発起してメジャーのトライアウトを受験しに行くも、空港で置き引きに遭い全財産を失った上トライアウトも受けられず、、、という具合に不幸続きなのだが、空港で知り合ったおっさんがうまいこと1Aの試合にもぐりこませてくれる。で、そこからジャイのメジャーリーガーへの道がはじまるわけだが・・・てな感じだろうか。
 話はまだそう目立って面白いところがあるわけじゃないのだが、なんつってもデフォルメというか、このひと独特のパースだろうか。バットに当たったボールがぐんにょりひしゃげたりとか、地面にめりこむボールとか、もう実際にこんなことはありえないのだが、この人がこういう絵を描くとそれだけでカッコイイ。あとは独特の擬音とかユーモアだよなあ。この辺は「度胸星」や「いよっおみっちゃん」ではあまり見られなかったところなので、デビュー当時からのファンとしてはうれしいところ。「うわひっ」とか「もひゃっ」とか、もうそれだけでおっけーすよ。
 って感じでベタ褒め気味なのだが、実際マンガとしておもろいかどうかっつーと、ちょっと疑問。まして今のモーニング、水島新司もいるしねえ。方向は全然違うとはいえ、どうなんだろうなあ。
 という感じで、ちょっと厳しめに★★☆☆☆。オモロいんだけどね。不安があるってーことで。

 あー、あとこの1Aでのアナウンサーというか、DJのチャーリーがさいこー。巻末にチャーリーのシングルAの歩き方、なんて付録もついてる。このひと、3Aになってから出てきてないよなあ。残念。

(発行日:2002/09/20)