8巻目かー。
 この巻はなんつっても相馬さん万歳って感じで。中学生の相馬さんもたいがい中学生ぽくないわけですが、9歳の相馬さんもこれまた。まあその辺の濃さがいつもながら見所なんだけど、見開き4ページの相馬さんもなかなか捨てがたいですな。っていうか、連載時こんなページあったっけ?やあ、最近YCは飛び飛びでしか読んでないので、あったのかも。なんつーか、こういう絵もあっていいかなーとか(偉そう)。
 で、この辺がおさまったら物語はいよいよ終盤戦突入ですかね。灯台とかバードコールとか、その辺。ずいぶん前から書いてるけど、灯台は田口氏の絵で読めるのが非常に楽しみだ。
 そんなこんなで★★★☆☆。

 しかしまあ正直なとこ、中だるみしてるとも思えちゃうワケで。清水のあたりとか、三村のあたりとか、やや無駄に引っ張りすぎたところもあるんでないかなーとか思わないでもない。といいつつも最近番外編がないのもやや不満だったり。読者ってのはワガママですノウ。

(発行日:2002/01/10)

 「最低!!」全6話、「いつわりの恋」前後編収録。
 「最低!!」は年上、同期入社の子、そしてその妹の三人にちょっかい出しまくる男の話。正直イマイチ。というか、男としてあまり共感できない主人公なのよね。あと、「入れる前にやめればチャラなんて・・・男の勝手な理屈だよ」なあ((c)やえたん)。
 「いつわりの恋」は懸賞で新婚旅行があたってしまったので偽装結婚して、、、ってお話。ふたりは友人同士だったのだが、結果旅行最後の夜にやっちゃうわけですな。こっちは読めますというか、面白かったです。ていうか、アレだよな。ちょっと前にも書いたけど、恋愛漫画は「こんな恋してみたい」と思わせてナンボってところがあると思うのだが、そういう点で主人公に感情移入できないとちときつい。で、「最低!!」の方は感情移入できないのだが、「いつわりの恋」の方は共感できる。そういう差じゃなかろうか。
 というか、これ、表紙も裏表紙も「いつわりの恋」の登場人物なんですよ。もう、どっちがメインなんだかって感じで。

 そんなこんなで、★★☆☆☆くらいかなあ。
 ただ、二宮ひかるがお好きな方なら是非おさえておいていただきたい一冊。

(発行日:1997/02/28)

 「ふたりで朝まで」全5話、「ソノ時、彼女は・・・?」全3回収録。
 「ふたりで朝まで」は「いつわりの恋」のふたりのその後のお話。というか、あっちがプロローグ的な位置づけになろうか。主人公の男にも共感できるし、女の方も魅力的でなかなか。初出を追うと、「いつわりの恋」からほとんど時間空けずに描いてるようなのだが、なんか格段にうまくなってる感じ。とくに濡れ場の表情がたまらんですな。
 「ソノ時、彼女は・・・?」はオムニバスってやつかしら。なんつーか、いずれも女性は魅力的なんだけど、都合がよすぎるというか、んー、ページ数が少なすぎるのかなあ。なんか無理矢理っぽい感じ。いや、面白いですけどね。

 とはいえ、★★★☆☆くらいかなあ。オススメするほどかっつーと、ねえ。恋愛漫画に飢えてたら是非おすすめしたいところではある。

 二宮ひかる、まだまだあんのよ。まあぼちぼちとね。

(発行日:1997/07/31)

 気楽に。
 うわさどおりイブニングは月2発行になるそうな。売れてんだなー。今朝も駅の売店で買おうとしたら、そのブースでは売り切れてましたよ。
 しかし、月2になって質が保てるのか?っていう不安はあるね。というか、今ですら正直どーかなーって気がするし。というのは思いっきり主観なんだけど。看板が「ヤング島耕作」と「ああ播磨灘外伝ISAO」、イブニングオリジナルな作品つーと「極悪がんぼ」くらい。いずれもモーニングで週刊連載持ってる人たちなわけで、これ以上ペース上げられるのか?っていう余計な心配とか。そもそもヤンシマと播磨灘は隔月だったわけだし。「サトラレ」は個人的にはもちろん好きな作品なんだけど(というかイブニングはこれのためだけに買ってる)、看板というほどでもないし、それにこのひとってそもそも遅筆っぽい感じだよなあ。変にペースあげて作品のクオリティ下げられるのもイヤンな感じだし。
 という感じであまり好意的に考えてなかったりするわけだが・・・どうだろうな。これを機に新しい作家バンバン入れて、脱・「月刊モーニング」って雰囲気になるといいのかも。そっちに期待したい。

 高田靖彦「ボールパークへようこそ」(ビッグコミックスペリオール)
 新連載。プロ野球を引退した元ドラフト1位と、そのライバルで大リーグで活躍した男が・・・という感じ。まだどう転ぶのかわからんのだが、この人のこと、ありきたりな野球マンガにはならんだろう。先日の増刊に載ってた読みきりがプロローグみたいな位置付けになるらしい。あの読みきりの雰囲気だとちょっとどーかなーとか思ってたのだが、はじまってみると期待が持てそうな感じ。

 小林まこと「格闘探偵団」(イブニング)
 なにげにオモロイな。なんかいろいろ無茶があるけど、それも含めてこの人の作風って感じで。

 すぎむらしんいち「クローン5」(ヤングマガジンアッパーズ)
 なんかドタバタしてるうちに最終回。ここしばらくはあまりちゃんと読んでなかったので話がつかめんなー。はじまったときは大作になりそうな雰囲気だったし、なんかいろいろ面白そうなアイテムはあったんだけど、消化し切れてない感じだなー。ちょっとがっかり。まあいずれにせよ、単行本が出たらまとめ読みだな。

 稲光伸二「ナイトクレイバー竜一」(ビッグコミックスピリッツ)
 最近気に入りつつある。この人は「フランケンシュタイナー」で知ったんだけど、なんていうか、独特の緊張感を持った絵を描くよねえ。正直、主人公の心理変化がイマイチつかみにくかったりするんだけど、いまのところハズれてない。ただ、なんとなく「哲也」になりつつあるような気がしなくもない。

 スペ次号は安田弘之新連載。楽しみだ。しかしいまだに「『ショムニ』の」っていわれるのね、このひと。。。
 それにしても年末年始の雑誌発売スケジュールがよーわからんノウ。ヤンマガは今週土曜?で、今週出てたスピ、ジャンプ、ヤンジャン、ヤンサン、サンデーは来週出なくて、来週はマガジン、モーニングが出るのかな。って、それで今年はおしまいなの?うむー。
 じゃみなさんよいお年を(←早すぎ)

 相変わらず暑苦しくも面白い。
 ・・・んだけど、正直ちょっと爆発力に欠けてきたかなあとか思っている。
 マンネリ化してきた、とかってわけじゃないし、あのノリに慣れきってしまったというのも理由ではない。単純にネタそのものがつまらないというわけでもない。天使ちゃんネタとかは如何にも島本風でいい。けど、なんていうか、見せ方が練られてないというか、、、
 んーと、このマンガ、どの辺が素晴らしいと思ってたかというと、爆発力もさることながら、そこに至るまでのプロセスというか「ため」とか「間」みたいなものなんだよな。例えば大哲がコンビニ強盗の似顔絵を描くエピソード。強盗に逃げられたところでページをめくると見開きで似顔絵を描く大哲、とか。萌初登場の回で、本物の炎尾が隣でイラストを描いていることにたまらなくなって自分から色紙を差し出す場面とか。なんていうか、ああいうページをめくった瞬間に吹き出してしまうような感じが足りないなあ、とか思っている。それは、「タメ」とか「間」に原因があるんじゃないかなーとか、勝手に思ってるわけですよ。

 そんなこんなで、決して面白くないわけではないのだが、ここはひとつ心を鬼にして(←おい)。
 ★★☆☆☆で。

 書き下ろし「COMIC BOMBER」の投げやりっぷりがまた(笑)。

(発行日:2002/01/20)

 読み切り「ひまわり」、「初恋」前後編、読み切り「性夢十夜(ゆめじゅうや)」、「エンゲージ」全5回収録。

 ・・・ハイ、すみません。すっかりハマってます。
 時期的には「ナイーヴ」の直前くらい。ずいぶん絵もこなれてきた感じだし、話の内容もこれ以前の作品と比べると「つくりもの」っぽさがあまり感じられない。なんというか、自然な感じがする。や、まあ題材の現実味って面ではアレなんだけども、ただそれだけ現実味のない話をつくりものっぽくなく描けるってのは、すごいことかなあと。

 「ひまわり」は成り行きでヤることになってしまった女の子はお腹に大きな傷があって、、、という話。なんていうか、女は強いな、と(←そんな話か?)。
 「初恋」はコンビニで一緒に働くことになった年上の女性に恋して、うまくいくんだけど、、、という話。ちょっと読むと、男の方が勝手な思い込みみたいなもので、勝手に離れていくというような雰囲気にイライラさせられるんだけど、その勝手なあたりが、二宮ひかるの持つ男性像のひとつなのかなあ、とか思ったり。「ナイーヴ」でも麻衣子と林ちゃんの会話の中にそんなセリフがあった。ただ、「ナイーヴ」ではその後うまくいくので読んでてストレスがないんだけど、こっちは男性視点の物語だし、その後彼女がどうなったかとか描かれない分、読んでてストレスになるかなあ。いや、いいんだけどね。
 「性夢十夜(ゆめじゅうや)」はエッチな夢を見る女の子の話。夢の中では男性器が必ずこどもちんちんなのね、とかいう話で。一回クラスメートとやっちゃったらそういう夢を見なくなりました、と。あれ?こうやって文章で書くとつまらなさそうだな。いや、面白いですよ?ほんとに。
 「エンゲージ」は近親相姦モノ・・・というと語弊があるか。弟をこよなく愛する姉、子供の頃にヤっちゃった双子の兄妹、という二組が微妙に入り組んだ関係になっているのだが、それをそれぞれの事情をそれぞれの視点で語る、という感じの構成。どの組み合わせも見ていて痛々しい感じがする。なんつーか、近親モノってのは、それだけで忌み嫌う人がいたりするのだが、これはどうだろうなあ。少なくとも後味さっぱりって雰囲気ではない。

 という具合なのだが・・・なんか感想にも紹介にもなってないなあ。すんません。
 まとりあえず★★☆☆☆くらいで。面白くないわけじゃないけど、どれも痛みとか影とかがあるような話で、これだけ読むとちょっと引きかねないかなーという感じが。二宮ひかるの漫画にある程度慣れてから読んだほうがいいかもしんない。

(発行日:1998/01/31)

 相変わらず。
 いや、感想書きにくいよね、これ。話の内容は興味ある人なら知らないわけがないし。
 でも前も書いたかもしれないけど、アニメで飽きるほど見ていてもこれだけ読めちゃうってのは、安彦良和の漫画家としての力量以外の何物でもないよな。・・・いや、まあ、そもそもガノタだからこそ夢中になって読むって面が大きいんだろうけどさ。それにしても。やあ、これさあ、ガンダム知らない人が読んだとしても面白いと思うよ。

 で、本編は坊やが登場したりするあたりなわけですが。相変わらず人間の描写が秀逸だな、と。フラウ・ボウを人質にとって立てこもる避難民とか、あとフラウ・ボウの「ほんとに心配だった?」(スマン、セリフはうろ覚えだ)とか、アニメでは表現しきれていない微妙な表情がいいやねえ。・・・って、毎回書いてる気がするな(汗)。
 まあ、とにもかくにも★★★☆☆で。

 それにしてもガンキャノンのマニピュレータは気になるなあ。あれでビームライフル持てるんか。

(発行日:2002/11/26)

 やっちまった・・・。

 黒田硫黄の「茄子」。
 表紙になんか見覚えがあるような、、、とか思いつつ買ってきたんですよ。2巻
 ・・・ええ。2巻なんです。3巻じゃなかったんです。

 一冊ばかりブックオフに持ってくのもなんなので、欲しい人がいたらあげます。
 読み切りタイプなので、1巻未読でも楽しめると思います。
 欲しい方はコメントかなんかで。

 やべえ。すんげー面白かった。
 ★★★★☆。いいから読んでみれ。
 どのくらい面白かったかというと、積みを消化せずに発売日に感想を書いてしまうくらい。それが普通だとかいいっこなしで。いや、実は本誌では読んだことなかったのよね。ただ、木尾士目がアフタで連載しているってことだけは知ってて、単行本が出たら読んでみよう、とか思ってたんだけどさ。いやもう買って大正解。ひさびさにアタリを引いた感じ。

 えーと、木尾士目というと「四年生」「五年生」とか。あと「陽炎日記」だっけ。なんつーか、だらだら大学生活ーみたいな漫画が多い、というかそれだけなのだが。
 というか、この漫画もそうであるのだが、雰囲気が全然違う。過去の作品はいずれも「痛い」恋愛みたいなのが主題だったのだが、今回はズバリ「ヲタ」。「げんしけん」ってのは「現代視覚文化研究会」の略。よーするに、アニメとか漫画とかゲームとかのヲタ文化総合のサークル。で、そのサークルのヲタの日常を実にだらだらと描いている。言ってみればそれだけの漫画。でもこれがオモロイのだ。なんていうか、独特の間と、やっぱり視点だろうなあ。
 いや、わからん人にはまるでわからんのかもしれないし、なんか違うと感じる人もいるかもしれないし、ムカつく人もいるかもしれない。案外、くろひょうくらいのヲタ度の人間にだけクリティカルヒットする漫画なのかも。とりあえず主人公は、大学に入ってヲタデビューして、その道の先輩達にどんどんアッチの世界に引き込まれていくのだが、そのプロセスも面白いし、作中で唯一の一般人である女の子の視点ってのもまたおもろい。なんていうか、いろんな角度からヲタを観察してるなーって感じなのよね。
 んでまあ、電車の中で読んでニヤニヤしてました。多分、ハタから見てたら気持ち悪かったと思う。

 そんなこんなでオススメ。是非ご一読を。
 ちなみに満点じゃないのは、多少の不安もあるからで。
 なんかねえ、これまでの彼の作風とあまりに違いすぎるんだよなあ。いずれとんでもない展開になるんじゃないか、という緊張もなくはない。作風もさることながら、絵柄も随分変わっちゃったしね。いや、今の方がこなれてる感じでイイと思う。女の子もかーいーしね。加奈子なんかはズルイくらいだよな。泣きぼくろとあごのほくろ。なんとなくちょっとだけ「大使閣下の料理人」のホアに似てるかもとかオモタ。ただその絵柄が変わりすぎてるところも、なんか不安なんだよね。不安というか、期待を裏切られたって感じかな。悪い意味じゃないんだけど。だけどなんとなく、★1ヶ分くらい。よーわからんけど。
 あと、今回はオマケ漫画は自爆ネタじゃなかったです(笑)。

 さて、このマターリのまま、どこまで続くのかなー。

(発行日:2002/12/20)

 アサイチで家賃その他の振込みをしなければならなかったので、出勤を一時間遅らせて出掛けに銀行寄って、その足で駅前の本屋に。「スバル」「20世紀少年」「MOONLIGHT MILE」「殴るぞ」査収。あと、IKKI。IKKIはかねてから噂があったとおり、次号から月刊化。月刊化にともない作家の入れ替えが随分ある模様。竹下賢次朗が原作付ながらやってくるらしいですよ。「フリージア」は今回で8話目。そろそろ単行本出して欲しいねえ。
 20世紀少年は気がついたらCD付だった。「ケンヂの歌」とか書いてある。激しく萎えそうな予感。あと、曽田正人の画集が出てるんだよなあ。すごく悩んでるんですが、買った人はいないんじゃろか。ていうか、あの人の絵そのものが好きなわけではないしなあ。うーん。あ、漫戦のインタビューは読みました。なんかよかった。漫戦はプロレスラーのやつがよかったな。オチもなかなか。ツギノはちょっと期待はずれ。というか、ここ数回失速気味と感じていた。しいたけとか久々に見て面白かった。山崎先生にも出番を与えて欲しかったところだ。

 HJと電ホも発売日だったわけだが(←漫画じゃねえだろ)、さすがにカバンに入りきらなさそうだったのでまたの機会に。電ホのおまけがMIAのジオン軍武器セットだったようなので、買っておかなくちゃ。いや、MIAは集めてないんだけど、なんとなく。

 明日はYM系だけかな。別冊YMは明後日だよな。

 1年ぶりで8巻目。テレビシリーズでは第弐拾話「心のかたち、人のかたち」第弐拾壱話「ネルフ、誕生」のあたりに相当するだろうか。なんだかんだこんなところまで来たのね。でもよくて隔月だもんなあ。あと3巻くらいで終わるだろうけど、それでも3〜4年はかかりそう。やれやれ。
 で、ありきたりな感想だけど、レイがやたら人間くさいなーとかね。初号機からシンジを救い出すのもレイのおかげというような描写だし。あと「何を望むの?」ってのがないね。いや、だからどーしたってことはないんだけど。あのセリフってのが最終話にかかってくるんじゃないかなとか思っていたもので。
 考えてみると随分端折ってるよなーとか思ったんだけど、どうなんすか?いや、テレビの通りにやる必要は全然ないと思うんだけど、それにしてもなんだかねえ。まあ読者のほぼ全部がテレビを観てるんだろうけど、それを前提にするのはどうなのかなーとか思うわけで。
 そんなこんなで★☆☆☆☆。つまらないとは言わないけど、惰性で買ってる感は否めず。

 ひさびさに読み返してみようと思ったら、実家送りしてしまったらしい。むきー。

(発行日:2002/12/19)

 豪華客船に殺人鬼が!という話の2巻目。
 殺人鬼だけではなく、頭のネジがぶっ飛んだ金持ちが絡んできたり。「殺人鬼はアジア人だ」ということで、アジア人を隔離して・・・とかいう感じで豪華客船の中で戦争が繰り広げられる。・・・て書くとなんだかチープな感じだなあ。ん、たしかにプロットそのものはありきたりかもしれない。けれど、この人の絵、というか漫画の迫力だよな。なんつーか、それに尽きると思う。
 ただ、それだけに主人公(?)の女の潔癖さみたいな部分が鼻につくんだよなー。正義の味方ぶってるというか。「地雷震」の相沢が連想されるんだけど、でもあれとはまた違う。というか、相沢は正義の味方ぶってはいないしね。連想はするけど、雰囲気は全然違うんだよな。なんていうか、「痛い」んだよな。その辺がヤンジャンぽさであったりもするんだけど。

 そんなこんなで★★☆☆☆くらいかなあ。
 しかしこれ、もう連載終了してるんだけど、3巻目に収録される話って2話か3話じゃない?ひどく余っちゃいそうなんだけど、どうなんだろか。

 ところで「スカイハイ」がテレビドラマ化、「ALIVE」が映画化されるのだそうな。「スカイハイ」はそもそも「世にも奇妙な物語」系なアレなのでテレビドラマといってもそんな感じなんだろうけど、「ALIVE」はちょっと楽しみかも。半面、B級ホラーになりそうな予感も。
 いっそ「地雷震」もドラマ化とかせんかね。

(発行日:2001/12/16)

 短編集。「Lesson」、「誘惑」、「抱きしめたい」前後編、「爪」、「リプレイ」、「まばたき」前後編、「通い猫」、「かはんしんのこい」収録。
 二宮ひかるの初単行本ってことになるんだろうか。絵も今とは随分違う感じだし、ネームなんかもこなれてない感じがするかな。なんというか、ハッキリ言ってわかりにくい。というのは、わしが男性だからかもシレン。とかいいつつ、シチュエーション的に教師と生徒とか上司と部下って感じだったり、で、どっちが男、どっちが女ってのも両方あったりして、ある意味エロ系の漫画としてはスタンダードなのかもしれない。けれど、やはり視点が違うなーとか。その辺が二宮ひかるの二宮ひかるたるところなんじゃないかな、とか、知った風なことを考えたりしました。

 なんて書きながらも、はたしてイイ漫画か?面白い漫画か?と冷静に考えると、ちょっとなあ。いや、イイ。いいんだけど、これを他人に勧めるか?と考えると、答えはNOなわけで。
 でまあ★☆☆☆☆かな。二宮ひかるのほかの作品を読んでみて興味があれば、って感じ。よく書いてるけど、いわゆるコレクターズアイテム的な一冊。

 しかしなんだな。
 この人の書く、先生なり上司なりの、上の立場にある女性ってのがなんとも艶めかしいね。で、なぜか必ず眼鏡だったりするんだけど、そこがまた、ね。や、ほかの作品でもちょこちょこ眼鏡かけた女性が出て来るんだけど、いいんだよね、これが。あと、「ハネムーンサラダ」の遥子も眼鏡かけてる場面がいくつかあるんだけど、なんかイイよねえ。
 ・・・って、わし、やはり眼鏡萌えなんじゃろか(汗)。

(発行日:1996/02/29)

 かれこれ5巻目。
 前巻のヒキが、吾郎ちゃんらオモテの人間がネクサス計画:月面都市建設に旅立って、他方裏の世界の人間であるロストマンは・・・って感じだったかと思う。で、この巻はまるまるロストマンらによる人類初の宇宙戦。考えてみるとロストマン編では随分いろんな人が死んでるよな。ロストマンも何度となく死んでもおかしくない状況にありながらことごとく生き延びている。そういうのって如何にも漫画なんだけど、けれどその辺がロストマンのロストマンたる所以なんだろうなあ。とか思わせられるあたり、この人の漫画家としての力量なんだろう。とかわかった風なことを考えたりします。
 ともあれ、相変わらずイイです。というか、前巻あたりからがますますイイ。この巻ではとりわけアボットだよなあ。多くは書かないけど、すごく人間くさくていい。あとはやはりツェン・リーか。彼はいずれまた出てくるんだろうな。楽しみだ。
 そんなこんなで★★★★☆。人に薦めたくなる漫画になったと思います。

 で、この後はまた吾郎ちゃん編になるわけだが、はてこの漫画、どの辺が終着点になるんだろうか。時間の流れないエピソードやっつけ型の漫画ではない、作中どんどん時間は流れて月面の開発もどんどん進んでいるわけだよな。いずれ吾郎とロストマンが再び相まみえるという機会はあるんだろうけど、それは果たしてどういう場面なのか、とか。んー、どんな風にも組み立てられそうだし、またどこでどう終わってもよさそうな漫画ではあるよな。もしかして作者も書きやすいんじゃなかろうか。いらんお世話か。

(発行日:2003/02/01)

 ボレロ編クライマックス〜第2部終了まで。
 プリシラの舞台とスバルの舞台を対照的に描いているのだが・・・。なんていうか、説明が難しいね。説明しようと思うと思い切りネタバレになってしまうし。やってることとしては多分正反対で、結果はどちらの勝ちってことでもなく、という感じだろうか。なんかスッキリしないかなーって気もしなくはないけど、不快ではない。そもそもそういう「勝負」する漫画ではないしね。
 ただ、ここまで行っちゃったスバルがこれからどーなるのかってあたりが問題なわけで、その辺を暗示するのが、この巻後半の「イノセントワールド」ってことになるのか。本編は現在休載中で、この先どうなるのかわからんけど、今まで以上に面白くなることを期待したいね。

 でもなあ。この巻、肝心の舞台でのシーンで、ぐわーっと来るモノがちょっとないのよね。この漫画に何を期待するって、その点に他ならないわけで、それがない以上は「拍子抜け」というか「期待はずれ」と言わざるを得ない。あー、もちろん全部私見だけど。
 そんなわけで、★★★☆☆。

 ほかのトピックでも以前書いてるけど、音楽をテーマにしたり、音楽が主題に絡んだりする漫画って、難しいなあと思うのよね。難しいというか、それをテーマに選んだ時点で作家の人はある種のハンディを背負ってしまうと思うのね。まあそういうハンディってどんなジャンルを書こうともついてまわるものなのかもしれないけど。
 曽田センセにはハンディをものともせずに描き切って欲しいなとか思います。

(発行日:2002/02/01)

 どんどん少年誌化していく誌面にあって、マイペースな作品。いや、いいんですよ、このままで。ていうか、むしろもっとエロを!(←おい)。
 話の方はさくさく展開して、みさほさんが突然いなくなって、亜美と近づいていくって感じで。なんつーか、もう、亜美タンが可愛すぎですな。やあ、実際イマドキの女子高生(←ってひとくくりにするのもアレだけど)ってこんなんじゃないかもしれないけど、でもその辺にリアリティを持たせるような設定にもいちおーなってるしねえ。まあともあれ、「キスしてほしいんだもん・・・」→「バッカじゃないの!?」→「キスっておいしい・・・」あたりの亜美の変化は、読んでて楽しいっつーか、なんだか甘酸っぱい気持ちになりますやね。
 とかいいつつ、漫画として人に薦めるか?ってところで評価すると、ちょっとなーとか思っちゃったりして。どこがどうっていうんじゃないけど、んー、前に「ナイーヴ」のときに書いたと思うけど、恋愛漫画ってのは「こんな恋愛してみたい」と思わせてナンボではないかと。亜美みたいな子と遊ぶと楽しいだろうなーとか、思わないでもないけど、主人公の曽根って根本的に不幸だしね。それに、30過ぎのオッサンが女子高生相手じゃ犯罪だろー、みたいな意識がどっかにあるのかも。あー、だから、なんつーかその辺なんだろうな、とか思うのですよ。対象年齢が低いのかな、って。うん、高校、大学くらいの時分にコレ読んでたら、大ハマリしてたかもシレン。
 そんなこんなで★★☆☆☆。自分でつけといてなんだけど、なんだか不憫ね。

 しかし嫌いじゃないから毎回ちゃんと買って読んでるわけで。先にも書いたけど、最近アッパーズは誌面改革してるらしく、どんどん少年誌化してるからなー。アオリ受けていきなりうち切られたりしなけりゃいいな。

 って書いて更新しようとしたら、8巻の感想書いてなかったのね。あちゃー。
 えーと8巻はみさほさ〜ん!って感じで。そんだけ(←おい)。
 や、なんつーか、この巻もやはり、対象年齢・作中登場人物の年齢と、読み手たるわしの年齢とのギャップが若干あって、、、って話を8巻の時に書いた気がするんだけどなあ。あー、7巻の感想で似たようなことは書いてるな。うーん。
 まあ、そんな感じです。これからはちゃんとやりまーす。

(発行日:2002)

 そんなこんなで、かなり未消化を残したままなのですが今年最後の更新。
 全部で200にも満たないトピックしか書けなかったな。んー、毎回ちゃんと買って読んだらすぐに感想書いてりゃもっと書けてるんだろうけどなー。まじめなレビューサイトじゃないんだから、そんな考えなくてもいいと思ってはいるんだけどね。なんかこう、書けないのよねー。来年からはも少し気楽にやろうっと。

 で、今年の漫画というか漫画を読むわし総括。
 言っちゃなんだけど雑誌は不作だったなあ。ヤンマガはあんなだし、モーニングはこんなだし。イブニングは結局そんなだし。や、いずれも作品単位で見るとイイモノはイイんだけどね。雑誌としてトータルで見ると、買おうか買うまいか迷うところにいずれも来てるなー。IKKIあたりはコンスタントに面白いね。来年2月から月刊化か。ますます面白くなってくれることに期待。で、雑誌としては今年はビッグコミックスピリッツがよかったかなあ。IKKIは別格なので除いて、ほかの新僧・山田とか後継の漫戦なんかの増刊も毎回よかったし、本誌もなんだかんだ言って読んでるマンガが多いのよね。エロティクスFあたりもよかったけど、読み切りが多いし、春から隔月になっちゃった関係で雑誌そのものの習慣性みたいのに欠けちゃったのよね。面白い漫画が多いのに、ちょっと残念。
 作品だと、なんだろなー。講談社漫画賞の「BECK」あたりも安定して良かったけど、今年はあえて林田球「ドロヘドロ」で。や、いちおー1巻も2巻も今年だしね。気が付いたらIKKIで一番楽しみな漫画になってた。あの独特の世界観とか、雰囲気とか、いいよなあ。加えて登場人物がどれも魅力的だし、会話のテンポもセンスもいい。掲載誌がややマニアックなせいかあまり評価されてない気がするんだけど、すごくいいですよ。月刊化してもあのボリュームを保ってもらえたらしあわせだねー。
 で、作家なんですけど、この秋に入ってからではあるけどひさびさに大ハマリさせてもらったので二宮ひかるで。って、今年が旬な作家ではないんだけどね、「復讐のように」と「ナイーヴ」を読んで、この秋に著作を全部一気に揃えてしまったよ。今も毎日寝る前になんかしら読んだりするし。いやあ、いい作家だね。今年ほかにハマったところでは松本次郎あたりもよかったんだけど、ここまで大ハマリはしなかったもんな。松本次郎は来年早くに「未開の惑星」「フリージア」ともに単行本出そうなので、そしたらプッシュしてみようかなと。
 あと、あずまきよひこ「あずまんが大王」って、なんかもう随分昔のことのような気がしちゃうけど、考えてみれば今年完結してるのよね。アニメは結局初回しか見なかったけど好評だったらしいし、ガシャポンとかも結構やったし、なんつーか生活への浸透度って面であれくらい高い漫画もあまりなかったなあ。年明けの新連載が楽しみですな。

 そんなこんなで。
 みなさんはどんな一年でしたかね(←余計なお世話)。
 わしゃ今年はねえ、漫画読む量が随分減ったな。原因はいくつかあるけど、一番大きいのはプラモだろうなあ。少し広いところに引っ越した関係で、20年ぶりくらいにガンプラをやるようになってしまって、休日はほとんどガンプラのためにあるような感じで。恐るべしガンプラ。あと、転職してからは電車通勤になっちゃったりして、そもそも平日の自由時間ってのが減ったってのもあるかなあ。まあもう少し職場に慣れりゃ、それなりに時間はやりくりできるようになると思うんだけどね。
 来年はどんな一年になりますやら。

 なんか締めになってないけどこんなもんで。
 みなさんよいお年を。来年もよろしく。
 わたしだけがしあわせになあれ。