むう。
 日中韓のJr団体戦「北斗杯」、その代表決定戦が中心になるだろうか。主軸は関西棋院の社の登場なのだが、洪秀英が再登場したり、韓国のエース高永夏のエピソードを絡めたり、はたまたヒカルは森下九段と、アキラは緒方十段とそれぞれ対戦するなど、なかなか読み応えたっぷりな内容。
 ただ、読み応えはあるけど、ありすぎというか、展開が早すぎって気もちょっとするかなあ。ってのは院生編のあたりとの比較なのでなんだけど、なんていうか、もう少しじっくりやってほしいかな、って気もするのよね。とりわけ森下戦とか。あと、前巻の続きの門脇との一局も、なんだか中途半端な感じよね。戦いの場面をあえて端折ってるように見えるというか。何度も書いてることだけど、碁の内容に踏み込みつつ話を進めてほしいなとか思うわけですよ。でも、メインターゲットが小中学生なので、あまりムツカシイ雰囲気にしたくないってのもあるのかなあ。
 でもまあ、だんだんとテンションもあがってきていい感じだと思います。今後がすごく楽しみ。
 ってことで★★★★☆

 ちなみに、オールフルカラーの回は全ページカラーで収録、しかもお値段据え置きってあたりはなかなか嬉しい。

(発行日:2003/01/11)

 3巻目。なんとなく安定してきた感じ。
 前半は前巻の続きで、城太の母親である成美がやってきて、家族バラバラーのエピソード。のぞむ&のぞみの母親、勇の母親まで居候するハメになって、、、って感じ。連載時は、どう収拾つけるんだろーとか思いつつ読んでたのだが、なんとなく強引っぽい締め方かなあ。あのまま成美がうまくやっていけるとは思えないのだが、どうなんだろうか。
 あとはショートエピソードいくつかと、壮の姉編の1話目まで。ショートエピソードでは、のぞむのエロ本の話が少しひっかかったかな。いや、悪い意味じゃなくて。なんていうか、エロ本隠したりしてることが親にばれた時の気恥ずかしさとか思い出したりしてね。それにしても3年生は早いよなあ。わしゃそういうのに興味持ち始めたのは、5年か6年くらいだったかなあ。あー、でも3〜4年生の頃も、川原とかに捨ててあったエロ本見たりはしてたか。さすがにアニキの部屋にはいって漁ったりするのは中学生になったくらいからだけど。

 それにしてもアクション、相変わらずわしの住んでるところではめったに見かけない。ので、とびとびでしか読んでないのよねえ。姉編の展開も全然知らないし。単行本が楽しみではあるんだけど、連載でもちゃんと読みたいよなあ。うむう。

 (01/16 10:11追記)
 星つけわすれてた。
 ★★★☆☆くらいで。

(発行日:2003/02/11)

 うーん。平日はどうあっても帰宅が22時くらいになるので、なかなか更新できないのよね。こればっかりは仕事中に会社からこっそり更新・・・ってわけには行かないし。かといって休日になるとモチベーションが下がってしまったりして。
 でもまあ、ぼちぼちやっていきますので今後ともよろしく。

 ちなみに読んだけど、感想書こうかなーとか思いつつ未処理の物件は以下。

  • 雁須磨子「じがんはどんどんすぎてゆきます」(大田出版)
  • 福島聡「少年少女」(1)(エンターブレイン)
  • 山田芳裕「ジャイアント」(2)(講談社)
  • 二宮ひかる「ハネムーンサラダ」全5巻(白泉社)
  • 二宮ひかる「復讐のように」(白泉社)
  • 浦沢直樹「20世紀少年」(11)(小学館)
  • 黒田硫黄「茄子」(3完)(講談社)
  • 山崎さやか「NANASE」(3)(講談社)
  • 志村貴子「どうにかなる日々」(大田出版)
  • 冬目景「イエスタデイをうたって」(集英社)
  • 北爪宏幸「機動戦士ガンダム C.D.A 若き彗星の肖像」(1)(角川書店)

 順不同。なーんかまだありそうだなあ。
 今月後半は新刊購入予定があまりないので、ぼちぼち書いていきたいなあ、と。

 どうでもいいけどCDAの帯、安彦良和がコメント書いてるんですけどね。すげえ笑いました。書店でみかけたら、ぜひ読んでみてください。

 なんだかひさびさに「プラネテス」っぽいエピソードだった。正直なところ、ここしばらくの話(っておおむね去年一年くらいかけてやってた一連の流れ)は、かつて「これは面白い漫画だ」と思わせたプラネテスとは別物だったように思える。言い換えると、ああいう話を期待しているわけではない、ということ。一読者の勝手な思いだけどね。
 んだからなんつーか、ハチマキひとりのインナースペースを掘り下げるだけでなく、フィー姉さんやらユーリなんかのエピソードも盛り込んでほしいなーとか思うわけですよ。いちファンとして。

 それにしても。
 今号には今月発売3巻の広告が載ってたわけですが、「ハチマキ、タナベ愛の軌跡」(ウロ)ってのは、やめて欲しかったなあ。3巻、すごく楽しみにしてたんだけど、なんどなく購買意欲が削がれた感じ。いや、まあ、買うんだけどね。もちろん。

 雑誌トピックはひさびさかも。
 書き方忘れちゃったよー。

松本剛「甘い水」
 単行本発売予定表(講談社オフィシャル)では2月上旬に下巻発売となっていたので、今月でおしまいなのかなーとか思っていたのだがまだまだ。しかも柱やアオリに「次回最終回」みたいな文句も見当たらなかったので、あと2回(あるいはそれ以上)続くのかも。思わぬ人気で連載延長とかだったらちょっと微妙。でもそうじゃないっぽい展開だよなあ。そろそろ脂っこいところに来た感じ。ううー、切なねえっ。

山崎さやか「NANASE」
 こちらは次回最終回。敵対組織との戦いがいよいよクライマックス・・・って感じなのだが、なんていうか少し予想と違ったなあ(※原作未読です)。なんとなく仲間がひとり、またひとりと消えていく・・・的な展開を予想してますた。いずれにせよ次回が待ち遠しや。
 ところでこの分だと、次巻は最終章が4話収録なのでページ数が余りそう。3巻にはいるかと思っていた週刊本誌での集中連載分(3話)は、本編のあとに収録されるってことになるのかな。このまま未収録ってのはちとカンベンしてもらいたい。

前川かずお「闘破蛇烈伝 DEI48」
 こっちもクライマックス風。いよいよオナリキヨが復活で、次回はものすごい展開になりそうな予感。もうこの漫画、なんでもありっすな。

 柱だけになっちゃったけど、今回は全般に読み応えあったかも。以前「6月(ジューン)ドライブ」を短期連載してた森拓真が新連載。ちょっと期待。女の子の絵は前の方が荒かったけどよかったような。
 駅売店で買えないのがきついなー。

 えーと「サイコサスペンス」みたいなジャンルになるのだろうか。人の記憶に入り込んで記憶を操作したりできる超能力者(?)たちのお話。1巻2巻同時発売。最近こゆの多いねー。スピリッツ連載中。

 詳しく説明するのは非常に難しいな。このマンガの世界では、能力者というのは精神感応性が非常に高いというような設定だろうか。そのために人の意識に飲み込まれて自我を保っていられなくなるのだが、心に「鍵」をかける訓練と、記憶に「ヤマ」と「タニ」を作ることで自我をつくる、というような感じ(なんか違うな…)。で、鍵をはずすことで他人の意識に入り込めるわけだな。
 ほんで「ヤマ」「タニ」というのがまた重要で、ここを壊したりなくしたりすると廃人のようになってしまう。能力者となる子供はこの「ヤマ」と「タニ」を持っていないのだが、それをほかの能力者にわけてもらうことで自我を持てた。そのため、「ヤマ」をわけてくれた「『ヤマ』親」は、分けてもらった方の能力者にとっては絶対的な存在になる。んで、その辺で能力者間の複雑な人間関係ができたりするわけで、物語が展開していくわけだ。
 なんか説明が下手で申し訳ないのだが、たぶん最初の1〜2話をざっと読めば内容は掴めると思う。

 設定とか、人間関係の描き方とか、もうどこをとっても秀逸。やあ、「超能力者同士のバトル」とか書いちゃうと非常に陳腐な感じだが、単なるSFではないのね。なんていうか、見せ方が非常にうまい。
 精神感応の表現を見ても、例えば「NANASE」は小説ベースのせいか文字(というか音声)が中心になる。もちろんビジュアルなイメージというのもあって、その点では小説で表現しきれない部分をマンガならではの技法でうまく描いていると思う。ただ、「NANASE」に登場する人物の頭のなかって、非常に整理されて論理的なんだよな。文字で表現できてしまう世界というか。それに対して、この「ペット」は人間の記憶や意識の混沌とした状態とかうまく表現できてるし、人間の記憶に入り込むときに「イメージ」という概念をつかってるのが面白い。まあ、その「イメージ」に関しては今のところそれほど重要なアイテムにはなっていないけど、読みやすさ、ハマりやすさの一端を担っていると思う。

 そんなわけでわし的にはすげえ大ヒット。★★★★★。
 今後の展開がひじょうに楽しみ。

 ただ、気になる点としてはこの漫画って主人公不在なんだよな。いや、おそらくヒロキも悟も司もみんな主人公なんだろうけど。今のところ主人公がひとりに絞られてないからといってそこがデメリットになってることはなくて、むしろ話を展開させやすくなってるんじゃないかな、という気はする。例えば「20世紀少年」のオッチョ視点、カンナ視点、小泉視点って感じでころころ視点が変わるのと比べても全然読みやすい。それぞれの主人公をうまく使えてるな、という印象だ。けど、話の焦点がボケやすくなることは間違いがないので、やや心配。

 ときに三宅乱丈というと、以前モーニングで「ぶっせん」という坊さん学校を舞台にしたギャグを描いてたわけだが、それやIKKIでやってた北極とも雰囲気は全然違う。この人こんな漫画も描けたのかー!というすごい驚きがあった。
 それに、この漫画読んで改めて思ったんだけど、この人、うまいよな。なんていうかね、人物の書き分けがすごいと思う。ただいろんな種類の人間をかけるってだけじゃなくて、若いときとか子供時代とかを描いても同じ人物だとわかるのよね。まあもちろん絵だけじゃなくてセリフもあってのことなんだけど、そこに全然違和感がないというか。あとこの漫画だと、能力者はひとの記憶の中で人間以外のものに姿を変えたりするんだけど、姿を変えたとしてもその人の特徴はちゃんと残ってるのね。こういうマンガを書ける人はすごいなーとか思うよ。
 というか、出版社が違うのに、帯に「『ぶっせん』の三宅乱丈」とか書いてあるのは、ある意味すごいと思った。

(発行日:2003/03/01)

 万引き常習犯だった少年・竜一が、ルールも知らずになぜかストリート麻雀をやる羽目に!というような漫画。スピリッツ連載中。買う予定じゃなかったんだけど、表紙買い。いや、本誌でも読んでておもろいなーとは思ってましたけどね。
 で、ストリート麻雀なので、なんでもアリなわけですな。竜一の特技は目にも止まらぬ早業でのスリカエ。自分の手牌だけでなく、山の相手のツモや捨牌までスリカエてしまうのだ。だがストリート麻雀というあやしげな世界、それだけで通用するようなものではない。というようなところで物語が展開するわけだ。竜一をストリート麻雀に引きずり込んだ「アラキ」と名乗る男と、その兄の関係とか、少年漫画チックな展開も交えつつ、という感じ。

 この人のマンガはIKKIの「フランケンシュタイナー」が初見。ぎこちないながらも迫力あるタッチとスピード感ある展開のマンガで、なんか面白いなーとか思いつつ読んでいた。のだが、単行本買うほどでもないかなーというのが当時の印象。まあ本誌連載で全話読んじゃったしってのもあるんだけど。
 で、スピで連載はじめたというのを知って、なんとなく読んでみたらIKKIのときよりもさらに面白いわけですよ。なんかね、迫力あるシーンの「ゴゴゴゴゴ・・・」ってのもイカスし(笑)。ただ、麻雀漫画というとかなり枯れたジャンルだし、なんせ一般誌の麻雀漫画ってのはなんとなく難しいかなーって印象があるのね。「哲也」あたりは麻雀漫画を少年誌でヒットさせたなんてのは、これはものすごい快挙だと思うんですよ。逆にいうと、ああいう「ただの麻雀」「大人の麻雀」*ではない* マンガでなければ、少年誌、一般誌ではヒットできない。そこへ来てこのマンガは、イカサマありではあるけど、普通の麻雀漫画ぽいにおいがちょっとあるのね。わしゃ麻雀漫画自体あまり詳しくはないんだけど、なんとなく、印象としてね。その辺が不安要素だったわけで。
 んでまあ、正直様子見かなーとか思ってたんですけどね。ただ、絵はインパクトあるんですよ、この人。なんとなく、漫画好きの心を惹きつける絵かな、と。今回買ってしまったのも、その辺の効果が大きいと思う。

 まあそんなこんなで、ものすごく面白いか?と聞かれるとちょっと返答に困ってしまうわけで。
 なので、★★☆☆☆くらいで。いや、わしは読んですごく楽しめましたよ。続きをどんどん読みたい気分になるマンガだし。ただ、だれかれ問わず薦めるかというと、ちょっと躊躇するわけで。そういう意味での★二つ。
 本屋さんで表紙見て、ピンときたら買い。ってとこでしょうか。

 ちなみにぐぐると本人サイトが見つかるです。あまりキャリアあるわけじゃなさそうだし、なにより「フランケンシュタイナー」が初単行本だったのね。これ以外の読みきりとかあるんじゃないかと思うけど、それも読んでみたい気がする。

(発行日:2003/03/01)