北斗杯編、本編に突入。って感じでしょうか。
 ・・・正直なところ、連載の方がアレなので、レビューする気力出ません。かなりどうでもよくなってしまいました。話としては永夏が秀作を悪く言ったこと(実は誤解なのだが)がヒカルに伝わり、それを原動力にヒカルががんばって・・・という感じで、少年漫画的にはかなり熱い展開の部分で、しかも倉田がそういうヒカルをちゃんと見ていてそれなりの展開になりつつあり、次巻は燃えるぜこりゃー!!って感じなんですけどねえ。はぁ・・・。
 でもまあ、この巻の内容だけに限って言えば、★★★★☆くらいでしょう。ヒカルが怒濤の追い上げするところなんか、かなりいい感じです。

 さて。
 未収録は6話なのですが、1巻には平均9話収録されています。ということは、次巻は3話分くらいページが空く計算です。9月発売予定とのことなので、夏掲載予定の読み切り掲載は間違いないでしょう。それでも足りないような気がするので、この間の「ハジメ」でしたっけ。あれも収録されるかもしれないですねい。
 ま、どうでもいいや(←おい)。

(発行日:2003/06/09)

 そりゃもう。

 あらすじは……書いちゃっていいのかなあ。でも「ボヤけ!」で書いたしな。
 道東に住む高校生・夏生はある日転校生の眞千子に出会い、恋をする。ふたりの気持ちは通じ合うが、しかし実は眞千子はヤクザの父親のために家で客を取らされていた。そのことを知らずに夏生は眞千子と付き合うが、ある日夏生の同級生がそうとは知らずに眞千子の家に行ってしまい……という感じ。
 夏生がそのことを知るまでの間の、眞千子だけが秘密を抱えているという状態も相当切ないのだが、夏生が知ってしまったあとの重苦しい雰囲気というのがこれまた。画面からにじみ出るその雰囲気に押しつぶされそうになるくらい。

 後半、夏生と眞千子のふたりがどう悩み、どう現実と戦って、どういう結論を出すのか、というあたり。正直なところ、もっとじっくり考えて、それなりの解を出してほしかった気がするんだけど、まあこんなもんかなあ、というか場当たり的すぎる気もするんだよなあ。特に夏生の行動。その辺が現実的なのかもしれないけど、ドラマとしてはなんとなくもう一波乱ほしかった気がする。
 でもまあ、いいですよ。最高。とりわけ、二人が貨物線路に沿って歩いていく場面。泣けますよ。「しょうがない」「どうしようもない」という言葉がこれほど重い作品ってのも、そうそうありませんよ。いやもう。

 そんなわけで★★★★★。読むべき。

 読み切り「二十歳の水母(くらげ)」(2000年)収録。あと、今回もしおりも入ってます。これがまた切なすぎ。

(発行日:2003/06/06)

 おもしろいおもしろい。
 おもしろいんだけど、説明が難しいなあ。
 林を潰して自分も壊れかけていながら、ヒロキの助けでなんとか自我を取り戻した司。この司の真意が読者にはまだ見えないのだが、ヒロキに対しては対等であるように見せかけつつ利用しているようでもあり。他方、悟の方は中国人の「社員」ジンと接触、会社に深く関わり始めて、という感じ。
 動きはあるのだが、ひとつひとつ説明するのもなんだなあ。それと、今物語のキーを握っていると思われる司の考えがいまいち見えないので、わかりにくいところも多いし、どう繋がっていくのやらって感じだよなあ。なんつーか、まだ伏線を張ってるような状態だろうか。
 そんな感じで、この巻に関しては★★☆☆☆くらい。面白くないわけじゃないけど、ちと停滞気味なのと、この巻だけでは何もわからないってことで。それでも漂う緊張感と、この表現力はすごいね。目ははなせねえですよ。

(発行日:2003/07/01)

 鉄腕バーディーというと、ずいぶん昔、別冊少年サンデーあたりでちょこちょことやってたヤツで、1巻だけかろうじて出たけど未完のままとなっていた幻の作品。それが今回、ヤンサンで仕切り直しってことらしいす。ほんでまあ、青年誌なので、多少お色気もありって感じで。
 内容は、宇宙の警察みたいなヒト型宇宙人バーディー(♀)が、手違いで地球人の男の子・千川つとむを傷つけてしまい、自分の体につとむの魂(?)を住まわせる、って感じ。えーとつまりアレだ。ウルト○マン(身も蓋もないな…)。まあそんな感じの、コメディありお色気アリのヒーローモノです。
 ほんで、最近はヤンサンなんかずーっと読んでなくて、これも連載はほぼ読んでないんだけどどんなもんかなーと思って読んでみたんですけどね。

 ★☆☆☆☆。
 いやー、面白くないとはいわないけどね。でも正直、これだけだと何が面白いのかよーわからん。ただ、期待値だけはあるかなーと。ゆうきまさみだしね。でも前のバージョンの方が、コメディ色が強かったのと、勢いがあった分面白かったかなーとか思っちゃうね。まあ、これからなんだろうけどね。
 とりあえず、様子見つつ、期待しつつ。

(発行日:2003/07/05)

 これにて。
 10巻は亜美ちゃん編完結、その後中沢さん編かと思いきや、あの子が登場、最後はまあ、結局落ち着くべきトコロに落ち着いたって感じか。なんか釈然としないモノはあるけど、こんなとこだろうなあ。うん、悪くはないと思いますよ。

 でもなー。★★☆☆☆ってとこかな。人に勧めるかっつーと、勧めないです。悪くはないんだけどな。なんとなく。決め手がないって感じかなあ。アッパーズの中にあると、それなりのポジションだと思うんだけど、青年マンガ全体から考えると、突出するものがないっつーかね。話も悪くはないけど、この話をあえて誰かに勧めようとか思わないなあ。そんな感じ。

 んでまあ、亜美ちゃんはかーいーやね(←おい)。やあ、この子のときのが一番よかった。ロクでもねえ小娘から、徐々に変わっていく過程がなんともね。亜美ちゃん編に関しては、アレだ。「こんな恋愛してみてえなあ」とか思った。けど、やっぱねえ。対象年齢が低いんだろうなあ、単純に。そんな感じがする。だって、現実問題高校生とはつきあえないっしょ(←そういう問題か?)。

 先日掲載された読み切り「フリル」も収録。なんかこうやって読んでも中途半端な雰囲気の読み切りだなあ。
 とりあえず次回作にも期待ってことで。またアッパーズで書くのかな。

 ・・・って、読み返してみたら前回とまったく同じこと書いてるね、わし。
 まあ、そんなもんさ。

(発行日:2003)