中学生のさまざまな男子女子の、それぞれの視点による恋愛模様を描いた作品。って書いとけばいいだろうか。なんかねえ、痛い恋愛、寂しげな恋愛、不可解な恋愛、いろいろですよ。でも、ああこんな感じだよなあ、っていうか知らんけど、こんなだろうなあ、とか思っちゃう感じです。相変わらず説明が下手でスマン。

 ジョージ朝倉というこの作家。わしが知ったのはつい最近です。IKKIで連載をはじめたころか。いや、もちっと前から名前だけは知ってたけど、ちゃんと読んだことは無くってね。で、今IKKIでやってるのがなんとなく面白かったので、旧作に手を出してみたって感じです。こういう感じで読む作家はだいたいアタリを引けるんだけど、これもアタリでした。
 最近、何度も読み返す漫画って少なくなってきてるんだけど、これは買ってからすでに4〜5回は読み返してるなあ。いや、そんなに面白いとかってんじゃないんだけど、なんとなく読み返したくなる雰囲気があるのよ。ひとつの理由は、なんとも不可解な女子中学生の思考にあるのかなーとか思わないでもない。が、単純に人を惹きつける絵柄ではあるよなー。あと、まあカバーが強烈です。特に1巻は。

 と、まあどこがどう面白いとか表現できなくて恐縮だが、読んでみる価値はあるんではないかなと。えーと、たぶん山崎さやかあたりが好きな方なら。わからんけど、なんとなくそんな感じがした。
 とりあえず★★★☆☆で。

 根岸と新井のかぽーはなんだか見ててほほえましいのだが、1巻最後に登場するマキみたいな話もなかなか。妄想力ってさあ、年取ると萎えるよねえ。わし、最近、生々しい妄想とかできなくなっちゃったもの。はー。

(第2巻初版発行日:2003/07/15)

 来ましたね。ついに。
 や、実は先週は海外にいた関係ですっ飛ばしてるんだけど、あの千堂といっしょにいたのはきっと西日本の新人王なんでしょう。そんなキャラを出しておきながらっ!!これはもう期待せずにはいられませんな。

 ・・・が、フェザー級これだけ出しておいて、そんなカンタンにいくんかね?この作品、ラスボスがリカルドか宮田かってのは大きな問題だけど、ここでもし宮田とやるとなると、一気にエンディングが近づくよなあ。今井とか、どうでもいいキャラになっちまわねえか?あと、鷹村の試合ももうちょっと消化したいし、ねえ。
 つーことで、ちょっと考えてみた。きっと今回は比較的すんなり宮田戦やってくれるでしょう。結果は一歩の惨敗。まもなく宮田はOPBFタイトル返上、一足先にリカルドに挑戦。一歩は復帰戦をこなして相変わらず宮田を追いかける。そしてその宮田はリカルドに惜敗。その試合で宮田は深い傷を負って引退してしまう。一歩はなんとかリカルドへの挑戦権を手に入れて、世界チャンプに!!で、最終回はアレですよ。一歩に挑戦するために宮田がカムバック!!これだ。決まり。

 ・・・って妄想激しいなオイ。特に宮田引退のあたり。
 まーでもアレだ。いいとこで終わって、いいマンガとして完結してもらいたいね。うん。

 BECKのファーストCDがついに店頭に並んだ!!・・・が世間は厳しく・・・というような話。んー、演奏シーン、コユキが歌うシーンが少なくてストレスたまるなー。

 この巻ではコユキがバイト先で拾ってきたギターを治すエピソードがいいやね。あと、ケータイのも悪くはないんだけど、なんとなくラブコメ要素が強すぎてなあ。面白いけど、やはりそろそろまとめて欲しい。そんな気がしてならねえっす。
 というわけで、★★☆☆☆。

 このストレス、着地点が見えてないからってのもあるよなあ。このマンガ、どこで終わるのかわからないもんね。またグレートフルサウンドのエピソードがあって、ダイブリと競演したりするんだろうけど、そこで終わるとも思えないし、そこで終わるのも不自然だし。どうすんのかねえ。そういう不安もあるのよね。
 どうかいいマンガとして終わりますように。

(発行日:2003/09/17)

 いやあ、面白い。
 いつも書いてるけど、まずセリフ回しだよなあ。そしてテンポ。くいくい引っ張って行かれるのが非常に心地よい。「引き込む」じゃなくって、「引っ張る」感じなのね。なんとなく。

 話の方は、4次元→世界チャンピオン加治とのいざこざ→そしてプロテスト。プロテストで主人公リンが見せる非凡さと、その非凡さの表現が非常にいい。この巻最後の「『ある視点』×4」とかね。
 そんなこんなで★★★★☆。

 この後、天才中尾とリンがお互いを徐々に認めあって、ますます面白い方向に。早く続きでないかしらね。ただこれだけ非凡っぷりを見せちゃうと、この先厳しいよなあ。リンのライバルはもっと非凡でなくちゃならないってことでしょう。こういう漫画の難しいところさね。しかしこの人ならうまいこと描いてくれそうな気がするよ。

(発行日:2003/08/07)

 「あずまんが大王」のあずまきよひこの新作。
 やたら元気の良い女の子「よつば」と周りの人たちの繰り広げる・・・こういうのなんていうんだろ。ドタバタってのともまた違うしなあ。まあそんな感じです。

 実は、前作があんなにヒットしてしまったし、また大王で一話だけちょろっと読んだ感じだとなんかイマイチかなーとか思っていた。けどまあ、なんていうか、「あずまんが大王」とは違うけど、それなりに面白いかなあ。ほんわかした雰囲気もあるのだが、毒がないわけでもないし。結構笑えるし。で、なぜか何度か読み返したくなる雰囲気はあるんだよなあ。なんかよーわからんのだが、この辺があずまきよひこの持ち味なんだろうか。ナゾだ。

 ちょっとどこがどう面白いとか説明できないのでなんなのだが、多分「あずまんが大王」が好きだった人は楽しめる漫画だろうと思う。
 とりあえず★★★☆☆くらいで。

 となりの三姉妹がいい味出してるよなあ。びみょーにょ。

(発行日:2003/09/15)

 お蔵だし。
 「かりすまこ」と読みます。エロFなんかで描いてる人の短編集。この人のマンガ、好きなんだけど、どこがどういいってのを説明しづらいなあ。ひとつは単純に見ていていいなあと思えるカップル像なんかがあったりするからなのだが、それだけでもない、引きつける何かはあるのね。それが何なのかいまいち分かりません。「分かりません」じゃレビューにならんのですが、しょうがない。
 ただ、何というか、視点の面白さみたいのはあるね。「テイメラレシシャ」とか。博多弁とかね。
 書き下ろしの「毛糸玉」がなかなかよかった。この短編集ではほかの作品とちょっと毛色が違うけど、こういうのもこの人の味なのかな、と。

 なんの感想にもなってませんが、とりあえず★★★☆☆。そうさねえ、やはりいわゆる「少女漫画」がダメな人はだめかも。気楽に読めるので、漫画喫茶とかで思い出したら、って感じかなあ。

 エロFも誌面縮小で、前号はこの人のマンガ載ってなかったな。寂しい。エロFは個人的には、この人と、駕籠真太郎、志村貴子あたりは外さないで欲しいなあ、とか思うです。

(発行日:2003/09/15)

 今さらって感じだが、実はまとめて読んだことがなかったので。
 大学を出てコンビニでアルバイトをして暮らすリクオと、リクオに思いを寄せてつきまとう謎の美少女ハル、リクオの大学時代の同級生でリクオが思い焦がれるしな子(※「しな」は木へんに品なのだが、SJISでは定義されていない)の3人を中心とした青春群像、というか三角関係を中心にしたラブストーリーだろうか。ただ、ラブストーリーというほどベタベタはしていないし辛気くさいものでもない。そんな感じ(わからんて)。

 ありきたりだけど、それぞれの迷いとか葛藤とか、そういうのが話の中心になるのだが、その描写に独特の味があるのね。臆病だったり、それぞれ勝手に自己完結しちゃったりとか、妙な言い方だけど、現代風な感じがするのね。いや、ほんとは現代風なんかじゃないんだろうけど、なんとなく等身大に近い感じがする。ってのは、あれかなあ。自分自身に心当たりがあったりするからなんだろうか。

 そんな感じで★★★☆☆。恋愛ものがお好きなら読んで損はないでしょう。

 なおこの作品、最新刊の3巻が出たのが去年の2月なんだけど、終わったわけじゃなくて忘れた頃にBJに載ったりします。今年に入ってからも一回(3〜4話)載ってるはずなので、来年春くらいには4巻が出るのかも。なんかさあ、この人のマンガってこういうの多いよねえ。コレに関しては、今すぐじゃなくてもちゃんと終われるようにして欲しいなとか思うです。

(第一巻初版発行日:1999/03/24)
【このトピックへのコメント】
  • ばしハルはありえんよなぁ。カラス使いな当りが。(2003-09-27 23:02:16)
  • くろひょうしかしハルがカラス使いでなかったら、この漫画もこういう味じゃないんでしょうねえ。(2003-09-28 00:32:46)

 んー。ちょっと飽きてきたかな。
 いや、飽きたってのは正確じゃないな。この人のね、ほかの漫画を読んでみたくてしょうがなくなってきた。そろそろこれはやめて、別の漫画描いてみてもらいたい。ってのは、イブニングの付録とかでサトラレ以前の作品を読んだりしたからなのだろうが。
 でもこれもなあ。というか、このスタイルに飽きがきたかもしれない。読み切り形式じゃなく、続き物で引っ張れないかなあ。うまく毎回テーマと絡ませられると、もっと面白くなると思うんだけどな。

 なんつーかね、イブニング創刊時には看板になれるか?という期待もあったのに、いまいちあか抜けてないことへの苛立ちもあるのよね。こう、うまく言えないんだけど、いやあ、これはこれでいいのかもしれないけどね。

 内容の方は、西山・小松の子供とサトラレを排除しようとする山田教授あたりのエピソードを軸にして、実にうまく回してるなあって感じなのね。ああ、なんていうか、面白いとかもあるんだけど、「うまいなあ」って思わされることが多いように思う。
 この辺の軸の話もいいけど、白木と浩の話もいいやね。浩が成長していく様とかがなかなか。

 という感じで、「飽きた」といいつつも★★★★☆。やあ、やっぱり面白いんですよ。でもほかの作品も読んでみたいなあ。

(第4巻初版発行日:2003/03/20)
【このトピックへのコメント】
  • ばしそろそろ教授がサトラレ撲滅に固執する理由とかほしいところ。一応(?)ラスボスっぽいし。(2003-10-06 02:40:54)
  • くろひょうえ。理由は作中で何度も語られてると思うのですが。。。(2003-10-06 12:36:44)
  • ばしいやあ、もう少し決定的なエピソードが欲しいかなあと。個人的な経験談とかで。でも同年代のサトラレが白木ぐらいしかいないし、鼻から相手にしてなかったみたいだから無理かなあ。(2003-10-07 03:27:49)
  • くろひょう個人的な経験談交えちゃうと、今の医学者としての見地からサトラレを危険視している、というのがかえって薄れてしまうのでは。「なんだ、結局私怨かよ」みたいになるのはかえって萎えです。(2003-10-31 21:51:50)

 女の子になりたい小学5年生二鳥修一君と、同級生で男の子になりたい高槻よしのさんの、ちょっと倒錯した思春期の少年少女を描くコメディ、って感じだろうか。ビーム連載中。
 なんかもう、それだけでおしまいって感じなのだが、、、やあ、女装とかじゃなくてね。なんていうか、ある種の背徳的な行為って、最初はおっかなびっくりなのよね。それが徐々に慣れてエスカレートしていく、っていうのは多分誰しも経験があるんじゃないかなと思うのだ。それがしかも小学校高学年とか、中学生くらいの多感な時期だったりすると、ねえ。とか思うとすげえドキドキしてしまうのですが、わしなんかやばいだろうか(汗)。
 まあ、あとなんつーか、この人の描く子供って、独特の可愛らしさと独特の毒をもってるなあ、と。二鳥君の女装を最初に見てしまい、二鳥君に洋服をプレゼントする千葉さんという女の子がいるんだけど、こういう雰囲気を描くのが実にうまいなあ、とか思います。

 と、どこがどういいってのはなかなか表現できない漫画ですが、★★★☆☆くらいで。けど、読んでも何が面白いんだか全然わからない、って人も結構いるだろうなあ。

 ところでこの人の描く漫画って、ナニゲにやや倒錯気味のが多いのね。ホモだったり、レズだったり。でもその辺をさらっと描くあたりがこの人のセンスなのかなあ、とか、わかった風なことを考えたりしてるわけです。

(初版発行日:2003/08/06)

 一見弥生期くらいの話に見えるのだが、実ははるか未来、かつて金星と呼ばれていた星で、文明を忘れ去ってしまった人類のお話。第一話の雰囲気からは想像できないのだが、ここまでの話の主軸は、ヒルコという青年の冒険。冒険といっても生温いものではなく、他の部族や、シシザル(人間に近い巨大な猿)などとの戦いの日々。気の抜けない話なのだ。
 独特の世界観と息をつくヒマもないほどの展開でぐいぐい引っ張って行かれる・・・のだが、連載が不定期なのよね。2巻発売後はしばらく連載が止まって、作者の人はほかの漫画を同誌で連載したりして、なんというかかなりアバウトな感じ。まあそれでも待ってる甲斐があると思わせるだけ面白い漫画なのだが・・・。
 そんなこんなで★★★☆☆。雰囲気は諸星大二郎とかに近いだろうか。熱い漫画ではないが、アクションありの冒険モノがお好きな方なら。

 3巻分まででしばらく止まっていた連載が、最近再開した。これがまた予想だにしなかった展開で。というか、こういう感じで来られると、もしかすると萎えちゃうかもしれない。むうー。
 もう少し様子見かしらね。

(第1巻初版発行日:2002/10/23)

 オムニバスのいろんな女の子のいろんな恋愛、って感じです。オムニバスなんだけど、全部の話が微妙に繋がってたりして。こういうの、繋がってるのがかえって鬱陶しいのもあったりするのだが、これに限っては繋がってることでそれぞれの話に深みが出てるように思える。

 宇仁田ゆみという人、前にも書いたかもしれないけど、IKKIでやってた「スキマスキ」が初見なので、あまり長くは読んでない。が、なんかいいのよね。なにがいいかっつーと、多分まぬけな女の子がいいんだと思う。この作品だと、最初の話に出てくる初音とか、「スキマスキ」のフミオとかもそうだな。あと、まぬけっぽいのとは違うけど、楓子みたいな雰囲気もいいさね。まあ要はかわいい女の子がよろしいってことで(そんな結論か)。
 んで★★☆☆☆。やあ、面白いんだけどね、万人向けではないかなあって気がして。とりわけ、コレ系をあまり読まない男性には受けなさそう。あるいは、「媚売ってる」ように見えちゃう人もいるかも。
 あとがきがちょっとよかった。じんわり来た。

(発行日:2003/04/15)

 先週はおそい夏休みを取っていて毎日ヒマだったのでガシガシ更新できてたのですが、今日から通常営業で休みボケしてしまってる関係でここはお休みです。明日以降、気力があればって感じですが、先週ほどの更新頻度はしばらく望めないかも。週に2回くらいは書きたいんだけどなあ。
 あー、先週の更新頻度が高かった理由のもひとつは、部屋の大掃除をしてたからで。部屋のあちこちに積まれた単行本のヤマを切り崩したりして、未処理物件を発掘してたっつーわけです。たはは。

 先週のマガジンをようやく読みました。一歩はほんとに宮田戦が実現する運びでやんすね。楽しみだ。が。なんとなく不安も。サンデーの表紙、コータローぽくねえです?こっちがマガジンかと思いましたよ。

 げげ。明日は月末か。ビッグコミックス系で4〜5冊買いがあるな。あと、週刊アクション最終号。泣くな。