待望の単行本、1・2巻同時発売。
 平勝平太(通称・カペタ)は父親と2人暮らしの小学4年生。家庭の事情から常に「いい子」でいてなんでもガマンしてきていたのだが、ある日、父親が廃材のフレームから作ったカートと出会い、カートにのめり込んでいく・・・という感じか。

 面白い。熱いし。けどねえ、また天才なんだよな。はじめてカートに乗ったはいいが、フレームが曲がっていてうまく走らない。それを天才的なひらめきで、うまく操ってしまう、とかね。いや、悪くはないんだけど、「またか」って気がしちゃうのも事実。
 とはいえ面白いわけで。しかもご存じの方も多いと思うのだが曽田氏はモータースポーツマニアでね。たぶんずっと書きたかったネタなんだろうなあと思うのよ。なので、なんつーか絵に元気がある感じがするのね。昴のときの圧倒的な迫力とはまた違った感じがあるのね。なので、その分期待が持てるんじゃないかな、と。
 そんなわけで★★★★☆。

 しかしこの辺から書いてると、ずいぶん長い話になりそうだなー。んでこれが月刊誌連載とか思うと、なんだか気の遠くなる話のような気がしないでもない。でもまあどうだろうなあ。案外あっというまにF1まで登って、あっという間に世界一に登りつめちゃうのかも。「シャカリキ!」みたいな雰囲気になるといいやねえ。期待しましょ。

(発行日:2003/10/17)

 ぬう。相変わらずパワーあるなあ。つーかここへ来てキレっぷりが上がってる気がする。富士鷹の回もいいのだが、この巻収録のほかの話は、どれも勢いがすごい。や、冷静に考えると「ため」とか「間」の妙がないのだが、それを補ってあまりあるパワーがある、っつー感じ。すごいなあ。
 相変わらずやってることは楽屋ネタでしかないのだが、楽屋ネタでこれだけ爆発できるってのもある種の才能なのだろう。
 そんな感じで★★★★☆。

 ちなみに来月、炎尾先生と富士鷹先生のサイン会があるらしい。あのバトルがリアルで!!すげえ行きてえ(笑)。

(発行日:2003/11/20)