ちょっと抜けた姉妹ユーコとやよいの、男を巡って、あるいは男以外のことでどたばたしたりするギャグ漫画。 FEEL YOUNGで連載中。
  「ちょっと抜けた」とか書いたけど、違うよな。なんつーか、バカっぽいというか。 ダメっぽいというか。で、この姉妹のまわりの人間がこれまたことごとくダメ人間でね。 従姉妹のふりるとか、ふりるのファンの野郎どもとか、もうかなりダメすぎ。 今、わしの中ではバカマンガNo.1です。こうやってまとめて読むとやはり破壊力あるなー。 ただ、破壊力と同時に、なんていうか我が身を振り返ってしまうようなところもあってある意味諸刃の剣。
  まあとにかくおもろいです。気楽に読めるし。★★★☆☆。

  回を重ねる毎にダメっぷりがあがってくのもまた。
  そうさね、やよいがもてまくって、誰にしようか考えてるうちに・・・って話がベタだけど面白い。 や、なんつーかさ、やよいが自分のこと棚に上げて男を選ぶ様がなんともね。いや、多くは語るまいて。

(発行日:2004/08/15)

  えーと。
  先月引っ越したのですが、引っ越すとなんとなく「りびんぐゲーム」を読みたくなりまして。 で、それを読んだらなんとなくプチ星里もちる祭になりまして、「夢かもしんない」「ハーフな分だけ」「結婚しようよ」なんかを読みあさりつつ、 本屋でこれを見つけてなんとなく購入。いや、以前立ち読みで済ませてるんだけどね。ついつい。

  あらすじは帯から引用しちゃおう。

突然無職になってしまったアニメーター・工藤直人は、同棲相手の売れっ子少女漫画家・信崎千明のヒモ状態。 世間体を気にしながらも、主夫への道を踏み出すが……?

  なんというか、ほとんどが少年キャプテン掲載だったせいもあるのかもシレンが、毒が全然ないのね。 いや、面白くないわけじゃないんだけど、ラブコメのドキドキハラハラ感がないっつーか。 終始ほんわかした感じなのね。それが心地よくもあるんだけど、読後の物足りなさにもなってる、という感じか。
  で、★★☆☆☆。 まあねえ。やはり古いマンガなんだろうな。今から15年も前の作品だしね。 面白くないわけじゃないけど、物足りない。そんな感じです。

  で、改めて星里作品読み返してみて、やはりベストは「結婚しようよ」だなー、と感じた。 以前「結婚しようよ」の感想で書いたのとまったく同じ理由で。 なんていうかな、主題がハッキリしてるし、構図がわかりやすいしね。 「りびんぐゲーム」も面白いけど、主題ってことろだと結構ぼけがちだし、 「夢かもしんない」は構図が、というかヒロイン不明な感じだし。 や、まあどれも何度も読み返したくなるくらい面白いんだけどね。 好きな作家なだけになんか言いたくなっちゃう、ってことね。

  なんの感想だかわからんなこりゃ(汗)。

(発行日:2003/03/07)

  いいなあ。最高。★★★★★。(はやっ)

  えーと前巻の続きで、三橋の元チームメイト達の学校・三星学園との練習試合に決着。 そもそもは「勝ってエースを手に入れるぞ!」っていう試合で、これに負けちゃうと物語としてどうなのよ? ってのはあるんだけど、ただ勝ち負けはわりとどうでもいいよなあ。 それよりは登場人物それぞれの心理が非常にヨイ。
  三橋は自分が抜けたことによって「チーム」になっている三星の面々に未練を感じつつ、 そんな三橋を見て阿部は、三橋に西浦(というか自分)を選ばせるために勝ちを急ぐ。 対する三星の投手・叶は、自分が投手として三橋に劣っていることにコンプレックスを持つが、 中学時代に三橋とバッテリーを組んでいたキャッチャーの畠は三橋のことを認めない。 越境入学してきた4番・織田も、三橋の特殊なストレートと阿部のリードに翻弄されるが・・・。という感じ。

  や、まあこれだけ書いてもわからんのだけどね。 なんていうかさ、それぞれの想いっつーのがちゃんと描かれていて、それが逐一胸に突き刺さる感じ。 三橋、阿部、叶の三人の想いはもちろんなのだが、今回いい味を出しているのが西浦の5番・花井と、 三星の4番・織田だな。
  花井は自分ももと4番であったにもかかわらず、田島の圧倒的なセンスの前に4番を譲っている。 自分のプライドと、田島を認めようとする気持ちとの交錯の具合がなかなか。 ワンナウト一塁で田島が敬遠されての打席、 「・・・だけど頭くる必要はない、田島はそんだけの打者だぜ!落ち込む必要も、ない!」 ってあたりがね。 まあ正直高校1年生にしちゃ人間できすぎだろって感じもあるんだけど、でもまあいいキャラだよな。 たしかにキャプテン向きだこりゃ。
  織田もなかなか名セリフが多い。が、一番は逆転された直後の叶とのやりとりのあとの 「お山(マウンド)の大将はそれでエエんや。オレはそういう投手がスキなんや。ふんばれ、叶!」 だな。関東大会とかにでもならん限りは三星と試合をすることはないだろう。 ってことはこの織田なんか、もう二度と登場しないかもしれないってキャラなのに、 それでもこのくらい入れ込めるってのは、書き方がうまいんだろうなあ、って思うのよね。

  回を重ねる毎によくなっていく感じだな。と思う反面、やっぱり最初のインパクトはちょっと薄れてきたかも。 それでも十分面白いし、ていうかインパクトが薄れてきた分、細かいところでの面白さがよく伝わってくるようになってきた気もするね。 いやわし、このマンガ、野球マンガの面白さを感じ取ってるわけじゃなくてね。こういうの、青春群像とか呼んじゃっていいだろうか。 こういうのに弱いんだなー。
  今月号のもなかなかよかった。いやー、3巻はいつになんのかな。3月8月ときたから、1月頃か。なげー。

(発行日:2004/08/23)
【このトピックへのコメント】
  • yapuやっと買いましたよ。つか、これ買うためだけに久々に本屋へ。面白かった。本誌で見逃した分がめっちゃ気になってて、その辺も更に面白くて良かったです。今回は本誌掲載分ギリギリいっぱい収録みたいだし、次巻はもうちょっと先になるんですかねぇ。
    (2004-08-30 23:15:06)