相変わらず熱いね。
  鬼頭の策でER(救急救命部)を手伝う朝田。そこで麻酔医・荒瀬と出会う。 荒瀬は論文のための手術を徹底的に嫌い、論文のための手術を手伝うなら手術報酬は1回300万とふっかける。 そんな荒瀬の過去の罪を知った伊集院は荒瀬に絡むが、そこで荒瀬の通うバーの女の子が発砲騒ぎの流れ弾に当たり・・・ という感じでかなりエキサイティングなER編に続いて加藤はついに野口から「教授推薦しない」宣告を受けてしまう。 加藤のかわりに野口が次期教授候補として引き抜いたのはなんとあの・・・という目が離せない展開。

  いやいや。いろいろあり得ない事態はあるものの、相変わらずエンターテインメント性に優れたイイ漫画だ。 リアリティのなさすぎる漫画もなんだが、しかし漫画なんだからリアルなだけじゃダメなのよね。 この漫画はその点のバランスが非常にいいと思う。
  ということで★★★★☆。

  ときに原案の永井氏は、この7月に亡くなってるんだよな。 「原作」ではなく「原案」ということから、物語に深く関わっていたわけではないのだろうが、 この先何か影響が出たりするだろうか。とはいえまあ無理に長く引っ張る漫画でもないだろうし。 加藤が教授になるあたりで一区切りつけるんだろうかね。

(第7巻発行日:2004/12/01)

  読んでから随分経ってしまっているがいまさら。
  帯「これは変態マンガではない。青春マンガだ!」 まあ青春マンガかどうかはさておき、ただの変態マンガではないのは確か。
  高校一年の望月夢子は、最近ちんこのことが気になってしょうがない。 ちんこが見たくてたまらず悶々としていたある日、 「ヌードデッサンをすれば堂々とちんこを観察できる!」と思いつき、美術部に入部、 そこでたった一人の部員であった本田にヌードモデルになることを依頼する。 夢子は生のちんこを目の前にして、何かに取り憑かれたように描きまくる。 このあと夢子はどんどんエスカレートして、最後には本田とセックスするところに至るわけだが、 そこまでの夢子と本田の葛藤がなかなか面白い。なんていうか、いい意味でイカれたマンガだと思う。
  ただまあ、ひとに薦めるかっつーとなあ。てことで★★☆☆☆。変なマンガをあえて読んでみたいという人はぜひ。

  別冊ヤンマガ掲載の読み切り「スーパーフライ」も収録。こっちは雑誌掲載時にレビューしてるな。
  この後この作者、本誌で短期連載持ったのだが、あまり評判良くなかったなー。 これもちょっとひんまがった性癖をテーマにしたマンガだったのだが、 この人の感性って一般受けしにくいのかもなあ。わしは好きなんだけどねえ。 ヤンマガよりは、モーニングないしアフタか、あるいは太田出版とかエンブレの方が向いてるかもね。 まあ、期待しているのでがんばってほしいな、と思う作家のひとりです。ええ。

(発行日:2003/11/06)

  アニメも好調(かどうかしらんけど)、5巻目。
  この巻はなんつってもコミフェスか。 まー、モノ作るってのは大変だーねえ(そんな感想か)。 いや、なんつーのかな。こういうの実際あるだろうなあ、とか思いますよ。 わしゃ文化系のサークルとか入ってなかったんで実際のところよーわからんけど。

  さておき。
  なんかさあ、咲がすっかり馴染んでるのがなあ。 荻上をかばったりとか、斑目におしゃれすすめるとか、 あと結果的に同人誌作りを仕切っちゃったりとかね。 オタクを嫌いつつも引っ張っていっちゃってる、ってあたりのアンバランスっぷりが本来笑うところなんだろうけど、 ここまで馴染んじゃうともはや。この巻の最後なんか、あれは咲がひとりでコミフェスに来て、 人混みかき分けてあそこまで行ったってことでもあるわけでさあ。ま、いいか。
  あと、なんだかなー、って思っちゃうのが朽木。痛いだけのキャラになってるのがさあ。 実際あんな人もいるのかもシレンけど、ちょっとなあ。なんつーか、オタクの痛い部分をすべてひとりで引き受けてる感じ? 咲やほかの人間からの扱いも含めて、ちょっとかわいそすぎ、というか見ててホントに痛い。 原口みたいのは如何にもって感じなんだけどね。

  と、否定的なコメントに終始しちゃったけど、本編は相変わらず面白いっすよ。 ま、そりゃ最初の頃の爆発力みたいなものはなくなっちゃってるけど、牽引力は健在だと思う。
  つーことで★★★☆☆。安パイ。でもなあ、この手のマンガが安パイであっちゃイカンって気もするのよね。 というか、この作者って、本来もっと危うい感じであるべきじゃない?なんかうまく言えないんだけどさあ。

  ちなみに栞は副会長。4巻はオギッペでした。

(発行日:2004/11/22)

  これから、っていう感じのところで完結。
  うーん、人気なかったかなあ。

  意外な矢畑のファルコンズ、武智への思い入れ、他方門前はグレイツの監督・郷にトレーニングコーチになることを持ちかけられる。 もろもろうまく回るのか?と思わせておきつつ、郷の失脚。 失意の門前に、矢畑流の叱咤激励で、門前は本当に自分がすべきことを思い出す。

  うーん。面白いんだけどねえ。なんていうか、じっくり読ませるべきところが4巻直前くらいからやや駆け足になっちゃった感じだよなあ。 本来作者が書きたかったことはちゃんと書けてるんだろうか、という気になってしまう。
  この作品のもうひとつの不幸は、現実の球界の大騒ぎだよな。いや、不幸かどうかわからん。 このマンガをヘタに続けてると、マンガよりも現実の方がドラスティックに動いてたりして、 マンガ本来の面白さがまったく失われたって危険性もあったかもしんないしなあ。
  なんつーか、面白いんだけど、不遇のマンガだなあ、という気がする。★★★☆☆。

  この人、このあと「いま、会いにゆきます」の漫画版を書いてるのね。 こっちもまあなかなかいいんだけど、やっぱこの人本来の持ち味じゃないって気がしちゃうんだよなあ。 ぼちぼち年明けくらいからまたスペで書くらしいけど、次はあたって欲しいなあ。 で、「ユニゾン」と「塩浜電工バレーボール部」、その他短編、読み切りを単行本化する、と。
  あ、そういえば最終巻に本作のプロローグ的な位置づけの「ドライチ」が入るかと思ってたんだけど、入らなかったなー。 読み切りいくつかと、この間のヤンサンで書いてたやつなんかあわせれば、単行本一冊分くらいにはなろうに。 むー。

(発行日:2004/10/01)

  「絶対桐青に勝って、こいつを有名にしてやる!!

  んもー、たまらんなーオイ。
  はやく3巻でねーかなー。2月か3月だっけか。えー。

  しかしまー。確かにアレだな。腐女子ウケするよなあ、このマンガ。わかる気がするよ。

【このトピックへのコメント】
  • くろひょうおおっと。1月発売予定にラインアップされてるね。うしし。あとアレだ。プーねこも買っちゃいそうなのだが、巻数が付いてないのはどういうことだ。まさか・・・ね。(2004-11-26 13:40:21)

  4巻目。
  ぶっちゃけ、マンネリ気味かもしれない。
  面白くないわけではない。むしろアフタでは毎号楽しみにしている。 のだが、なんとなくマンネリっぽさが漂ってくるというか。 加えてカズフサが連載期間にあわせて年を取ってるのがなあ。 連載開始頃の26歳くらいならまだ笑えたが、いまや28歳、いずれ30歳とかになっちゃうと笑うに笑えなくなるよなあ。 なんつーか、徐々に痛さの方が気になりだしてきた、というか。 作者自身、巻末マンガかなんかで「ヒデヒコは痛すぎるのであまり出さないようにしている」とか書いていたが、 最近ではカズフサ自体も痛すぎる人間になってきている、ということかな。 年を取らずにぐだぐだやっているだけならある種の慣れと惰性で読めるのかもしれないが、 このままあと1年2年と経つと、読めなくなりそうな気がする。

  ともあれ。
  まあ、内容自体は面白いんだけどね。 面白いのだが、いつも書いているようにギャグマンガは感想が書きにくい。 あー、そうだ。前から思ってたんだがこのマンガ、サブタイトルがイカスよなあ。 この巻だと「モミアゲ」とか「ヌクイですか」とか。 このサブタイトルの付け方は、アレだな。デスノートのそれに通じるモノがあるな(そうか?)。

  そんなこんなで。★★★☆☆。なんだかんだいいつつまだ読めるし、笑えるもんな。

  しかしアレだなあ。
  なんつーか、心配になるマンガだよなあ。
  「わし、こんなマンガ読んで大笑いしてていいんだろうか?」て。

(発行日:2004/11/22)

  随分ため込んだな。

  はじめて走ったカートコースで出会った「ライバル」源奈臣。 カペタはその母親であり、彼のチームの監督でもある奈々子にSLレースに出ることを薦められる。 チームへの誘い、エンジンの提供を断り、オンボロのカートでレースに挑むカペタは、練習走行で自分の走りを見つけ出し、 奈臣の持つコースレコードを塗り替えてしまう。
  レース本番、カペタはスタートに失敗し、16台中12位まで順位を落としてしまう。 自分の前にほかのマシンがいて思うように走れないいらだちと葛藤するカペタだったが、 徐々に自分の走りを取り戻し、最後の一周で1位、2位のマシンをパスし、初出場で優勝してしまう。
  と、ここまでが5巻までの内容。6巻からは中学生編。 友人や町の人たちの協力でなんとかレースを続けていたカペタだったが、3年目のフレームはもはやボロボロ。 カペタは奈臣と戦うために直近のレースをパスして、15歳になるのを待ってFA(奈臣のいるクラス)に出たいと言い出す。 しかし周りの説得などもあって、ICA(カペタのいるクラス)のレースに出続けることを決める・・・という感じ。

  熱いなー。
  や、ただ熱いだけじゃないな。この作品、これまでの曽田マンガとはちょっと雰囲気が違う。 前回1・2巻の感想では「また天才かよ」みたいな書き方をしたのだが、しかしこのマンガ、ライバルの奈臣は明らかにカペタよりも上。 まあ、ここまでまだ直接対決したわけではないのでどちらが完全に上ということははっきりはしていない。 奈臣がひとつ上のクラスにいるのは、年齢と環境のせいってのもあるしな。 しかしはっきりとライバルを意識している主人公ってのは、この人のマンガでは珍しいよな。
  加えて主人公カペタを取り巻く環境。テルにしろ、昴にしろ、その天才性のためもあって、ストレートな「友情」というのとは無縁だったように思う。 例えば大吾と甘粕のような、やや屈折した友情は描かれては来たが、 しかしこのカペタでの、カペタとノブやモナミ、あるいは父親や周りの人間との絆は、これまでの曽田マンガで描かれてきた人間関係とは一線を画しているように思える。 ぶっちゃけ、ストレートな分だけ、わかりやすく、熱い、という感じか。 ともするとベタベタでありがちなマンガになりがちな人間関係ではあるが、しかしそこは曽田正人、こんな普通のマンガにありがちな人間関係でありながらもしっかり熱い。 なんつーか、この人の新たな引き出しを見せつけられているような気になるな。
  あと、絵。昴は中盤以降、絵がややあやしいな、とか感じていた。 ぶっちゃけ、雑だな、と感じることが結構あった。熱さの裏返しとも取れなくはないのだが、それを差し引いても、ということが度々あった。 しかしこのカペタは丁寧だよな。絵柄的には大吾の頃にかなり近い感じ。絵からもエネルギーが伝わってくるような気がするよ。 ま、昴は週刊連載で、こっちは月刊連載ってのもあるかもしれないな。 といいつつ、シャカリキも大吾も週刊連載だったわけだが。 まあ、いずれにせよ腰を落ち着けて書けてるのかな、とか思える感じ。

  そんなこんなで、ここまではもう期待通りというか期待以上というか。★★★★★。

  この先、どうなんかなあ。奈臣と戦わないわけにはいかないだろうし、いずれF1まで行くんだろうし。 結構長い連載になりそうだなあ。これはこれでいいのだが、昴の続きも気になったり。

(第6巻発行日:2004/11/17)

  よつばととーちゃんと隣の3姉妹とかがドタバタするマンガ3巻目。 いや、ドタバタってのもちょっと違うか。 最初はあずまんが大王に近い感じかと思ったけど、最近雰囲気変わってきたかな。 なんていうか、「いいマンガ」って感じになってきたな。 そうさなあ、ある意味学習雑誌に載るようなマンガのようでもあり、 あるいは「三丁目の夕日」とかみたいなマンガのようでもあり。 まあ結構ブラックなネタとかもなくはないので一概にそうとも言えないんだけどね。
  この巻はあさぎがイイ感じだ。クールなようでいてよつばをかまったりするあたりがなあ。 四つ葉のクローバーをもらったおかえしに花火を買ってくるくだりなんかたまらんね。 そしてお母さんもイイ感じだ。別の意味で。
  そんなわけで。★★★★☆。相変わらず何度も読み返したくなる漫画だ。っていうか、今日買ったのだが、すでに3回くらい読んだ。 2回は電車の中で。ニヤニヤしながら読んでたよ。あぶねーおっさんだな。

(発行日:2004/12/15)