新連載。死ぬほど笑った。
  絵やセリフもイカスが、金太郎の最初の仕事が鉛筆削りってあたりも芸が細かくてヨイ。
  しかしこれ、本家本宮氏は了承してるのかなー。了承してないわけがないが、まさかここまでやるとは思ってなかったんじゃなかろうか。恐るべし画太郎画伯。

  ところでヤンジャン、次号からは武富智が新連載。
  しばらく買ってみようかなあ。

  イギリスのナフ・レコードとの契約も決まり、ライブもレコーディングも好調なBECK。 相変わらず演奏シーンはしびれるのだが、なんだろうなあ、飽きてきたかも。 マンネリってのでもないんだけど、BECKの面々がどん底のときは読んでて悲しくなるし、 かといって好調すぎてもカタルシスがないというか、なんとなく違和感があるような。 ひたすら好調なのが続きすぎるのがイマイチなのかなあ。 1巻で3話はいるわけだけど、その間にある程度のドラマがあると読んでていい感じかもしれない。 それはあまりに都合がよすぎる気もするけどね。
  ということでこの巻は★★☆☆☆。ヤメドキ、誤ったんじゃないかなーという思いが拭い去れない。

  ときにアニメは好調っぽいね。わしゃ3〜4回見たきりでやめました。あの世界にやはり馴染めなかった。 まあ人気あるのは事実っぽいし、否定はしないけどね。わしのセンスじゃなかったということで。

(発行日:2005/01/17)

  待望の3巻目。相変わらずイイ。
  が、この巻はちょいと泣けるって感じではないかな。 メインは阿部の過去。阿部が中学時代にシニアでバッテリーを組んでいた榛名(武蔵野第一)のエピソード。 阿部と榛名の過去を挟みつつ、三橋の気持ちの揺れ具合なんかを描いたりしている。 って書くとなんだかアレっぽいよなあ。まあ正直、そんな雰囲気ますますかもしだしているがそれはさておき。 泣けないといいつつもこの辺とか、ピッチャー、キャッチャーを増やすくだりとかでの三橋と阿部のやりとりはいいな。ぞくぞくする。 「オレが受けりゃあお前“いい投手”になんのか」「……う…… ───うん」 たまらんね。
  あとアレだ。花井・沖あたりの責任感ありそなセリフとかもいいし、相変わらず天然全開の田島もいいな。 田島はこのまんまプロになったりすると面白いだろうなあ。
  そんなこんなで相変わらず文句なしで★★★★★。この巻の最終話があの声出しの回ってのがまたいいよな。「オレタチまだまだ強くなる!」って感じだー。

  この巻、本編のあとに読み切りだった「基本のキホン!」も収録。武蔵野第一の加具山と榛名のエピソード。 エエ話だし、本編読む前にこれを読んでたらかなり来ただろうが、本編で榛名がこれほどヤなヤツっぽく描かれているとちょっと微妙。 わし自身は掲載時にこれを読んでなくて今回の単行本が初見だったのだが、すでに阿部、三橋に思いっきり感情移入しているので、 ちょっと読めなかったな。武蔵野第一とすげえいい試合した後で、武蔵野第一の連中にも感情移入できるようになった後に読んでいたらまた違ったと思うのだがなあ。 そういう意味でちょっと残念な感じ。

(発行日:2005/01/21)

  職業「まぐろの餌」のまちこと、まちこに恋する脱サラ漁師の小川、そしてまちこを操りまぐろ漁を生業とする中村の繰り広げる大スペクタクル。スペクタクル?
  女の子がまぐろの餌で、セーラー服やらテニスウェアやらを来て海に飛び込んだりして、マグロに食われてまたマグロの腹から出てきて、という感じで設定やらなにやらかなりイカレてる感じなのだがさすが三宅乱丈って感じだ。豪快で面白い。 あと、マグロを割いて出てくるまちこがエロすぎ。これを描きたかっただけなんじゃないかと思うほどに。 いや、あと鼻毛も描きたかったんだろうな、きっと。
  まちこがタマゴを生んだりするくだりは、人によっては気持ち悪いとか感じる場合もあるかもシレンが、その変さもひっくるめてこの人のマンガだなあ、って感じがする。 ただ、万人に勧められる漫画かなあ、と考えるとちょっと疑問。「ヒーローズ」あたり見ててもそうだが、結構人を選ぶ作家だよなあ。 そんなわけで★★★☆☆。わしは好きですよ。

  書き下ろし「その名はますこ」収録。ますこ、すじこ、イクラに偽イクラ。

(発行日:2004/11/22)