また忘れてた。っていうか、もういらないかなー。と思いつつも。

日付項目期待値ひとこと
02/05小畑健・大場つぐみ 「DEATH NOTE」(5)☆☆☆☆うひー
02/17コージィ城倉 「おれはキャプテン」(7)☆☆☆マガスペに移籍かー
02/23村枝賢一 「仮面ライダーSPIRITS」(7)☆☆☆ひさびさに
02/23山崎さやか 「はるか17」(5)☆☆うーん
02/23佐藤マコト 「サトラレ」(8)☆☆第一部完?
02/28山本英夫 「ホムンクルス」(5)☆☆☆むう
02/28太田垣康男 「MOONLIGHT MILE」(10)☆☆☆吾郎タン・・・
02/28乃木坂太郎 「医龍」(8)☆☆☆☆祝・小学館漫画賞受賞
02/28林田球 「ドロヘドロ」(6)☆☆☆☆まだまだ
02/28雁須磨子 「どいつもこいつも」☆☆☆なにげに

  月末発売多いなー。
  雁須磨子のは旧版を読んでみたいのだが手に入らないだろうか。

  スピリッツで「サユリ1号」「CUE(キュー)」なんかを連載していた村上かつらの短編集。 溜まってはいたのだが、こんなに連発で出るとは思わなかった。 最近の作品で未収録のもあったりするので、案外間髪入れずにもう一冊出るかもシレンな。

  収録作品は、1集が「天使の噛み傷」(全4話)、「かさぶた」、「99夏あたり15歳(じゅうご)」、「さよなら奇跡」、「はるの/よるの/ようだ」、 2集は「いごこちのいい場所」(全8話)、「父伝説」、「(仮)スマ未満」。 実はいずれも初見である。やあ、この人のマンガ、そもそもはじめて読んだのは「サユリ1号」なんだよな。 なんていうか、危うげで鋭くて、それでいて人を惹きつける魅力に満ちていて、 陳腐な表現をするならナイフみたいな雰囲気のあるマンガを書く人だなあ、と思っていた。 といいつつその「サユリ1号」は単行本買ってないし、最近までやってた「CUE」もしかり。 ただ、ほかの作品も読んでみたいな、と強く思ってたのね。それで。
  いずれも、ただの青春マンガであったり恋愛マンガであったり、というものではなく、 ただのハッピーエンドなマンガというのはただのひとつもない。 青春の苦々しい部分をやけにはっきり書いてしまっている。そこまで書かんでも、というところまで。 1集収録「天使の噛み傷」では、自称「フェラチオ無宿」な女の子が、自分の下宿でほかの男にフェラチオをしているところを目撃してしまい、 それだけならまだしも、心にもないひどいことを言ってお互い傷つけ合ったりしてしまう、とか。 2集の「いごこちのいい場所」でもお互いに対して引け目を感じ合う親友同士がうまくいかずギクシャクしてる様子がうまく書けてる。 で、そういう苦さに対してこの人はきれいな答えを出す、ということをしないんだよな。 苦いまま終わるわけでもないのだが、しかしたしかに現実はいつもきれいな答えだけが用意されているわけでもなくて。 だからこそこの人の作品は、心にぐいぐいと入ってくるのかもシレン。
  と、べた褒め気味で気持ち悪いが、★★★☆☆くらいで。 ちょっと薦めにくいなーと思う一番の理由は、この短編集あたりだと絵がいまいちうまくないってところだろうか。 これはこれでいいんだけどね。ただちょっと読みにくいと感じる人は多いんじゃないかと思える感じ。

  これを読んで、あらためて「サユリ1号」が読みたくなった。むう。

(第1巻発行日:2004/11/01)

  うーん、急展開につぐ急展開。
  前巻のヒキが、ライト拘束だったわけだが、この巻ではついにライトはデスノートを捨ててしまう。 そこへ第3のキラが出現し、ライトはLといっしょに第3のキラを追うことになるわけだが・・・。

  面白いのは面白いのだが、前回も書いたようにもはやサスペンスとしての面白さではなくなっているよな。 単純に展開の読めない漫画でしかなくなっている。 しかもその展開の読めなさは、あえて読めなくしているって感じで、なんていうかなあ、ある意味子供だましっぽい雰囲気も出てきたかも。 無理があるっつーかね。 まあ、もともとLの、「この漫画」を読んでいるかのような的確な推理は、やや不自然ではあったし、 ライトの策もかなり強引ではあった。 いや、その辺全部ひっくるめて「マンガ」であって、そこがこの作品の面白いところではあったのだが、 なんていうかその「マンガ」たる部分を保っているバランスっぽいところが、なんとなく崩れてきてる感じがするんだよなあ。 マンガくさくなりすぎてる、ということだろうか。

  とまあ否定的なことを書いてはいるが、目が離せない展開であることにはかわりはなく、ぶっちゃけ面白いです。 不自然ではあれ、まさか、ということをやれるのは作家の技量なんだろうなあ。
  ということで、この巻も★★★★☆くらいで。

  最近の連載を追いつつ、この巻を読み返すとまた違った意味で楽しめるなあ。次巻、次々巻あたりも楽しみ。 っていうか、もうすでに2巻分くらい溜まってるよね。もう少し早いペースで出せないのかなあ。
  そういえばこの巻、なぜか書き直されているコマがいくつかあった。 はっきりわかったのが page.41 で3コマほど。 そんなに変な絵だったわけでもないと思うのだが、なぜ書き直したのだろうか。不思議だ。

(発行日:2005/02/09)

  フィールヤング掲載の恋愛マンガ完結。
  んんー。正直なところ物足りなかった。 1巻目で一段落ついて、そこからもう一波乱二波乱あることを期待していたのだが、この巻は終始まったり。 まあ、晴れてミキの彼氏となった鎌谷が就職活動して、ミキも自分の仕事が徐々に変わりつつあって、 とかないことはないのだが、1巻の波乱に比べると物足りなさを感じるなあ。 とはいえこの人に例えば内田春菊やら南Q太みたいなモノを描かれても困ってしまうわけで。 こんな感じのまったりしたマンガがこの人の持ち味なのかなあ、と思うと許せちゃうかな。 や、でも、許せるんだけど、じゃあこの人はこの先ずーっとこんな感じのマンガしか描かないのかっつーと、それもなあ。 いつか飽きられちゃうよなあ。好きな作家なだけに、もうひとつステップアップしてほしいな、とか偉そうなことを思ったりするわけです。
  そんな感じでこの巻に関しては★★☆☆☆。 残念ながら人様にばっちり薦められる、というマンガではない。

  で、今現在この人、同じフィールヤングで、この「トリバコハウス」の脇役達にスポットをあてたマンガをいくつか書いている。 これも悪くはないし、はやく単行本にならんかなー、とか思いつつも、全く別の作品を描いて欲しいなという気持ちもあったり。

(発行日:2004/12/15)