とりあえず全巻通しての評価っつーことで★★☆☆☆。
やっぱ蛇足だったかなー、というのが正直な感想。
前シリーズが終始楽屋ネタみたいなモノだったのに対し、 「新」ではあえてアシスタントにスポットを当ててみたりとか、 いろいろな創意工夫は見られる。 のだが、その分だけ前シリーズが持っていた無駄な熱さというか暑苦しさというか、 そういうものがそげ落ちてしまっているように感じる。 ちょっと違った視点で見るなら「作り物くさくなってしまった」というか。 最後2〜3巻あたりなんか特に顕著だ。 まあ、この辺、まとめに入ってるというのもあるのかもシレンが、 どうしても何かが足りない感じがしてしまう。 本来、島本氏というのは読後感にこんな物足りなさを感じさせる作家ではなかったはず。 ……とか勝手に思ってしまうほど、アレな感じである。
前シリーズのことは置いといて、単純に島本マンガとしてどうか?
と考えると、はっきり言って評価はもって低い。
まず導入からわけがわからん。
やはり前シリーズあっての本シリーズなのだ。
であるならば、やはり前シリーズを超えるおもしろさ、爆発力みたいなものを期待して然るべき。
まあ、前シリーズ終盤はかなりパワーダウンしていたので、しょうがないといえばしょうがないのだが、
しかし「新」としてテコ入れするのであれば前シリーズを超えないとまったく意味がない。
思えば人気作に「新」とつくシリーズに成功例というのは極めて少ない。
というか、今ぱっと成功例が思い浮かばないくらいだ。
失敗例なら数多く挙げられるが、それもどうかと思うのでここでは割愛させて頂く。
まあしかし、楽屋ネタでここまで引っ張ったら、氏もこのあと普通の漫画は描きにくいだろうなあ。
余計なお世話か。
今は無きYSで、ヤング炎尾燃みたいな作品も描いてはいるが、こっちもどうなんかなあ、という気持ちが正直ぬぐい去れない。
というか、マンガ家漫画しか描けなくなっちゃったのか!?という気もするし。
といいつつ今更これで普通のヒーローモノとか描かれてもなあ、という気もするし。
そんな感じ。