ひさびさに「これは面白い!!」というマンガに出会えた感じ。感動した。★★★★★。

  ストーリー的にはまんが道現代版って感じだろうか。 ふたりの中学生が出会って、原作と作画を担当する、という。 なんというか、主人公それぞれに作者の二人を投影したくなるような。でも中学生男子だし、みたいな。 中学生男子ならでは、という面もなきにしもあらずだが、そういう世界とはちょっと違うのかなあ。 この辺うまく表現できないが、マンガとしては良くできている。ってレビューになってねえよ。

  話としては、二人がヒロインの母親に会いに行くくだりが、 ベタっちゃあベタなんだけど、面白かったな。 つーか、読んでて思わず涙が出そうになった。
  もうこの巻はイッキに突っ走って読める読みやすさと魅力があった。 ただ、この作品がマンガとして成功するためには、いつも書いてるけど終わり時を逃さないことだな。 このコンビといえば「デスノート」。あれの後半みたいにぐだぐだにならなきゃいいけどなあ。 まあアレはトリックを入れなければいけなくって、それが常に読者の上を行かなければならない、 というところでストーリーが破綻しちゃったんだけど、 その点こっちはある種王道なので、そういった心配はないかな。 しかし不安はあるね。

  そんなわけで今後に期待。
  ああ、生きる希望が沸いてきた(大げさな)。

(発行日:2009/01/10)

  ううむ。
  ちょっと消化不良だねえ。
  RIN全編での評価っつーことで★★★☆☆。

  ていうか、まさかこんなに早く締めるとは思わなかったな。 はじまっていきなり世界チャンプで、そのあとはほぼ全部立石戦。 まあ長けりゃいいってもんでもないけど、さすがにこれだけだとちょっとなあ。 とはいえ天才石川リンが負けるなんてありえないしな。 つーところと、前作「SUGAR」が載ってたアッパーズが潰れたのとか、 掲載誌がヤンマガ増刊でペースも遅いしとかで、 作者側も飽きが来たりダレたりしても不思議はないけどねえ。 まあこんなもんといえばこんなもんか。

  でもなんつーか、あらためて読み返してみると、表現は面白いんだけど中身がわりと何にもないのね。 なんつーか、行間を一生懸命読まなくちゃいけないような気もするし、そんなものもあるのか?つー気もする。
  よく言えば「難しい」。悪く言えば「わけわからん」。そんなマンガですかねえ。 まあ新井英樹信者なら間違いなくいっとくべきでしょう。 が、一般にはあまりお勧めしないなあ。 なんつーかね、「いきなり世界チャンプになるところからはじめてみる」という実験が失敗した様にも見えるのね。 そう思うとかなり痛いマンガ。

  ま、もちろんキライじゃないですよ。でもなあ。

(第1巻発行日:2006/06/06)