うーん、、ちょっとダメでした。おもしろいと思えない。

  「デスノート」「バクマン。」の小畑健作画なので期待したんだけど、、
  何がダメかって、お笑いを目指す高校生コンビが主人公なんだけど、彼らの作中のネタがどうにもおもしろいと思えない。やあ、もしかするとわしのセンスがずれてるのかもしれないけど、、なんか肝心なところが面白いと思えないから主人公や周囲のひとたちにも感情移入できない。これはもう読めないと思った。

  こういうのって、作品中作の位置づけってやっぱ重要だよなあと思った。バクマン。の作中作って、どれも1ページくらいだけど、面白そうだな、読んでみたいなと思えるものが多かったし、作中作者の特性みたいなものもちゃんと出てたんだよな。それがあの漫画のおもしろさの一つでもあったかなと思う。
  逆にいまいちな例でいえば、アニメ版のBECKで、漫画では歌詞とかをあえてかかずにコユキの歌を読者に想像させることで補完させていたところ、アニメではしっかり歌ってしまったためにコレジャナイ感が、ねえ。そうでもないひともいたんだろうけどね。でもまあほかの音楽漫画とかだと、作中作品の歌詞とかで台無しになったりするケースも多いじゃないですか。まあそういうことかな、とね。

  ということで☆☆☆☆☆。
  12年ぶりの更新でこれかよ。
(1巻発行日:2022/01/04)

  いやもうちょっとこれヤバイでしょ。
  なんかこうキューっとなるっていうか。甘酸っぱいアレですよね。

  中2陰キャの市川が、同じクラスでモデルやタレントとしても活動している長身の美少女・山田のことが気になり、いつしか山田も市川が好きになってしまうんだけど、市川は陰キャっぷりから「自分なんかが山田に気に入られるわけがない」っていう、平丸先生の「僕には通じない」的な発想ですれ違うみたいな感じで、読んでてじれたりイライラしたりキュンキュンしたりする感じがもーっ!!って感じです。

  4巻目くらいからは山田のアプローチが積極過ぎてちょっと引いちゃうようなところもあるけれども。まあ、キュンキュンすればいいんじゃないですかね。
  ってことで★★★★★。ひさびさに更新が待ち遠しくなっちゃう作品。

(1巻発行日:2018/12/15)

  アニメから入りまして、本放送から1年近く経ってもなんかこう引っかかりがあったので漫画一気買いしてからの小説版一気買い。

  埼玉に住む大学生の空魚(そらを)は、「裏世界」で出会った鳥子(とりこ)と行動をともにして、危ない目に遭いながらも裏世界がらみの出来事を解決したりしなかったりする、みたいな感じなんですが。。
  「裏世界」というものが謎で、実話怪談に出てくるような現象がそのまま再現されるような世界で、そこで出会う現象はひたすら人間の恐怖に働きかけてきて、物理的にどうこうというよりは精神的におかしくしてしまおうとする、みたいなものらしく、この描写がなんとも奇怪でクセになる感じ。これ、アニメは相当マイルドになってるんだけど、漫画だとそこそこグロく、これが小説版になるとだいぶ容赦なくなってくる。アニメ見てよかったと思う人はぜひとも小説版までいくべきですな。あと小説版だと漫画にくらべて随分話が進んでるってのもあるし。

  ストーリーの主軸の一つが、鳥子の家庭教師だったという冴月(さつき)という女性を裏世界で探すことなのだが、この冴月が話が進むにつれて空魚への関りが大きくなってきたりして、だんだん存在感を強めてきて、「裏世界」そのものへの関係も示唆されたりするのだが、、そういう謎解き的な要素もさることながら、空魚と鳥子、それと冴月の友人だったという小桜(こざくら)のテンポよく進む会話もおもしろく、また空魚と鳥子のやや百合めいた関係も興味深い。
  いろいろ現実ばなれしているところも多いのだが、なんかこう、つい裏世界の入口を探してしまいたくなるような読後感があって、つい何度も読み返してしまう作品。オススメ度合いは★★★★☆ですかね。万人向けでもないかもな、というあたりも含めつつ。

  これ、アニメ2期とかやってもらいたいけど、無理だろうなあ。小説版では漫画版8巻の最後、コトリバコのあとから展開が速くなってどんどんとんでもない方向に進んでいくんだけど、そうなりながらも読み進めるのが止まらない。小説版のこの記事を書いている時点での最新の7巻では、冴月の件について一応の決着が着くように見えるのだが、逆にこのあとどうなるのか気になっちゃうよね。小説も漫画もはよ続きでろ。

(発行日:2018/08/22)

  これもアニメから入ったんだけど、いやちょっとヤバいでしょw
  はよアニメ2期やれよ。

  ひな人形作りを生業とする祖父を持ち、自身もいずれは職人になりたいと思って日々修行する高校一年生男子の五条新菜(わかな)は、ひょんなことからいつもみんなの中心にいるような陽キャのギャルである喜多川海夢(まりん)のコスプレ衣装を作ることになって、、という感じのコスプレを主題に据えたラブコメ。奥手で引っ込み思案の新菜とぐいぐいくる海夢のやりとりが子気味良いいのと、海夢の新菜へのラブっぷりと、ほどよいエロ、、という要素もさることながら、この漫画のすごいところはまりんとその周辺の仲間の会話のテンポと言葉選びかなーとかつくづく思う。わし、最近のギャルの言葉とか一切わからんので、まりんが使っている言葉がいちいちホントに使われている言葉なのかどうなのかとかもわからず、ときどきググったりもする(笑)んだが、しかしこのテンポ、リズムのよさあってこその作品かなと思う。言葉選びが秀逸と思ったのは、6巻のありさコスプレして歓喜のまりんのセリフだよね。「マジでマジでマジでよぉ~~~」とか、いやほんとに最近のギャルがこんなこというのかとか全然わからんけど、なんかこう沸いてる感満載で読んでてほころんじゃうよね。ほんでアニメ版の声優さんもこれすばらしいと思った。漫画でのこのまりんのテンションを余すところなく再現っていうか、漫画を超える表現でまりんぽさを出してたよね。いやマジでいいアニメだったわ。2期やらねえかな。
  あとこの漫画ですばらしいのは、周辺のひとびと。まりんの学校での友人もいいけど、コスプレ仲間的なひとたちもすばらしいよね。特に涼香さん。この人のセリフもいっちゃってるよねえ。「寿命が延びる~~」「参加費払うだけでこんなに可愛いコスが見れるなんて実質無料~~」とか、極めつけは「い 生きててよかった~~」「本当に助かる~~」ですかね。ほんとどうかしてるよね(笑)。

  ということで★★★★★。もう何周したかわからんくらい読んだ!
  アニメ2期ぜひやってほしいなあ、っていうかさ。アニメでだいたい5巻いっぱいくらいまでやったので、そのあとのあまねさんエピソードから文化祭の麗様コスと打ち上げゲーセンあたりまでをさ、劇場版とかで作るとよくねえ?だってもう文化祭あたりとか、熱過ぎでしょう。ねえ。

(第1巻 発行日:2018/11/24)

  志村貴子のノーマルな恋愛モノ。

  幼なじみの聡ちゃんに恋し続ける30歳のまめが主人公の恋愛もの。
  聡ちゃんは奥さんの春子さんを亡くし、娘のゆうと二人暮らし。まめは子供のころから何度となく聡ちゃんに告白して振られ続けているがあきらめきれず、、という感じで。

  ひたすら一途なまめにも感情移入しがちだけど、「再婚するならまめちゃんがいい」と言っていながら、いざまめと聡ちゃんが付き合い始めて、聡ちゃんに新しい奥さんができることがリアルになってきたらまめを拒否するゆうの心情もなかなか切ないものがあったり。
  まめが聡ちゃんへの思いを断ち切るためにほかの男性と付き合ってみるもののうまくいかなかったり、ブラジルから帰国した姉の由芽といっしょに家を出てみたりまた戻ってみたりなど迷走するあたりもこの人の漫画っぽいなあ、って感じで安定感がありますやね。ただ、この「安定感」ってのは、マンネリってのではないけど、ある種驚きみたいなものがそれほど多くないっていうか(ないわけではないけど)、安心して読めるってのはいい面もあるけど、物足りなさもあるってのもまああるかなあ、って気もします。

  というあたり差し引いて★★★☆☆。
  いやあ、全然おすすめできる漫画ですけども。なんなら1日で一気に読める分量ですしね。ただ、読後さっぱりしてて引きずるものがあまりなかったなあ、って気もする。それだけきれいに終わってるってことでもあるかもしれないけれども。あと、わしが主人公に感情移入してないってこともあるかもね。してたらしてたでキモいけどさ(笑)。

(第1巻発行日:2015/03/13)