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待望の3巻目。相変わらずイイ。
が、この巻はちょいと泣けるって感じではないかな。
メインは阿部の過去。阿部が中学時代にシニアでバッテリーを組んでいた榛名(武蔵野第一)のエピソード。
阿部と榛名の過去を挟みつつ、三橋の気持ちの揺れ具合なんかを描いたりしている。
って書くとなんだかアレっぽいよなあ。まあ正直、そんな雰囲気ますますかもしだしているがそれはさておき。
泣けないといいつつもこの辺とか、ピッチャー、キャッチャーを増やすくだりとかでの三橋と阿部のやりとりはいいな。ぞくぞくする。
「オレが受けりゃあお前“いい投手”になんのか」「……う…… ───うん」
たまらんね。
あとアレだ。花井・沖あたりの責任感ありそなセリフとかもいいし、相変わらず天然全開の田島もいいな。
田島はこのまんまプロになったりすると面白いだろうなあ。
そんなこんなで相変わらず文句なしで★★★★★。この巻の最終話があの声出しの回ってのがまたいいよな。「オレタチまだまだ強くなる!」って感じだー。
この巻、本編のあとに読み切りだった「基本のキホン!」も収録。武蔵野第一の加具山と榛名のエピソード。 エエ話だし、本編読む前にこれを読んでたらかなり来ただろうが、本編で榛名がこれほどヤなヤツっぽく描かれているとちょっと微妙。 わし自身は掲載時にこれを読んでなくて今回の単行本が初見だったのだが、すでに阿部、三橋に思いっきり感情移入しているので、 ちょっと読めなかったな。武蔵野第一とすげえいい試合した後で、武蔵野第一の連中にも感情移入できるようになった後に読んでいたらまた違ったと思うのだがなあ。 そういう意味でちょっと残念な感じ。
「絶対桐青に勝って、こいつを有名にしてやる!!」
んもー、たまらんなーオイ。
はやく3巻でねーかなー。2月か3月だっけか。えー。
しかしまー。確かにアレだな。腐女子ウケするよなあ、このマンガ。わかる気がするよ。
いいなあ。最高。★★★★★。(はやっ)
えーと前巻の続きで、三橋の元チームメイト達の学校・三星学園との練習試合に決着。
そもそもは「勝ってエースを手に入れるぞ!」っていう試合で、これに負けちゃうと物語としてどうなのよ?
ってのはあるんだけど、ただ勝ち負けはわりとどうでもいいよなあ。
それよりは登場人物それぞれの心理が非常にヨイ。
三橋は自分が抜けたことによって「チーム」になっている三星の面々に未練を感じつつ、
そんな三橋を見て阿部は、三橋に西浦(というか自分)を選ばせるために勝ちを急ぐ。
対する三星の投手・叶は、自分が投手として三橋に劣っていることにコンプレックスを持つが、
中学時代に三橋とバッテリーを組んでいたキャッチャーの畠は三橋のことを認めない。
越境入学してきた4番・織田も、三橋の特殊なストレートと阿部のリードに翻弄されるが・・・。という感じ。
や、まあこれだけ書いてもわからんのだけどね。
なんていうかさ、それぞれの想いっつーのがちゃんと描かれていて、それが逐一胸に突き刺さる感じ。
三橋、阿部、叶の三人の想いはもちろんなのだが、今回いい味を出しているのが西浦の5番・花井と、
三星の4番・織田だな。
花井は自分ももと4番であったにもかかわらず、田島の圧倒的なセンスの前に4番を譲っている。
自分のプライドと、田島を認めようとする気持ちとの交錯の具合がなかなか。
ワンナウト一塁で田島が敬遠されての打席、
「・・・だけど頭くる必要はない、田島はそんだけの打者だぜ!落ち込む必要も、ない!」
ってあたりがね。
まあ正直高校1年生にしちゃ人間できすぎだろって感じもあるんだけど、でもまあいいキャラだよな。
たしかにキャプテン向きだこりゃ。
織田もなかなか名セリフが多い。が、一番は逆転された直後の叶とのやりとりのあとの
「お山(マウンド)の大将はそれでエエんや。オレはそういう投手がスキなんや。ふんばれ、叶!」
だな。関東大会とかにでもならん限りは三星と試合をすることはないだろう。
ってことはこの織田なんか、もう二度と登場しないかもしれないってキャラなのに、
それでもこのくらい入れ込めるってのは、書き方がうまいんだろうなあ、って思うのよね。
回を重ねる毎によくなっていく感じだな。と思う反面、やっぱり最初のインパクトはちょっと薄れてきたかも。
それでも十分面白いし、ていうかインパクトが薄れてきた分、細かいところでの面白さがよく伝わってくるようになってきた気もするね。
いやわし、このマンガ、野球マンガの面白さを感じ取ってるわけじゃなくてね。こういうの、青春群像とか呼んじゃっていいだろうか。
こういうのに弱いんだなー。
今月号のもなかなかよかった。いやー、3巻はいつになんのかな。3月8月ときたから、1月頃か。なげー。
中学時代にヒイキでエースをやっていた三橋は、越境入学した高校の1年ばかりのチームの中でエースに仕立て上げられてしまう。
中学時代のいじめのせいで卑屈になってしまっている三橋は辞退しようとするが、
謎の女監督・百枝とキャッチャーの阿部にひきとめられ入部することになるが・・・という感じ。
いやもうもろ野球マンガなんだけど、非常に面白い。
野球そのものの部分というよりは、それぞれの心の動きみたいなものが実にいい。
とりわけ三橋と阿部のやりとりは目頭が熱くなるものがあるね。
阿部のセリフ「オレがお前をホントのエースにしてやる」があって、
三橋のモノローグ「オレはこのチームで、ホントのエースになれるかもしれない───!!」とか、
「だってお前、がんばってんだもん!!」とか。
極めつけは「勝ってエース手に入れるぞ!!」だよな。
いやいや。これ書くために今読み返してたんだけど、また半泣きですよ。どうしてくれよう。
そんなこんなで。生まれて初めて野球マンガを読んで心底面白いと思った、そんなマンガです。
文句なし★★★★★。
連載の方では三橋の元いたチームの三星学園との練習試合に決着がついている。 この辺の展開がまた熱いなあ。2巻が出るのが待ちきれないっすよ。