「安達哲」(検索対象:タイトルのみ)の検索結果

検索結果:6件中 1件-6件



 安達哲の最新作。B6オールカラーで900円。なんか絵本みたいな単行本だよ。
 これが「さくらの唄」「お天気お姉さん」を描いていた、あの安達哲か!?というくらい、ほんわかのほほんとした作風。なのだが、それなりに毒も効いてたりする。ヤンマガで隔号連載中。
 町中から愛される、推定年齢3歳くらいの姉弟の日常を描いた・・・って感じなのだろうか。なんとも説明の難しい感じ。いや、読んでみてくれとしか言えないんだよな。かわいいのだが、かわいいだけでない、という感じ。これじゃわからんよなー。うーむ。どこぞのインタビューかなんかで、作者自身はこの「バカ姉弟」をして「ニューロマ」と言ったとか。ニューロマってのも大概ようわからんのだが、ま、いずれにせよ「さくらの唄」あたりとは全然違うのでそのつもりで。
 とにかく、★★★★☆(←おい)。

 ちなみに「最新作」って書いたけど、この連載はじめたあとに近代麻雀ゴールドで短期連載もやってたんだよな。あれはお蔵入りか。残念。いずれ短編集とか出して欲しいよな、この人も。

(発行日:2002/06/06)

 ほんとは「の」が逆さなんだけど,書けないし.
 決して手に入らないんじゃないかと思っていた一冊だがニュウシュ.いや,そう思ってるのなら注文すりゃいいんだろうけどね.なんとなく,ね.

 元女優の小学校教師が教え子をおもちゃにして遊ぶが・・・というようなお話.って書くとさ,なんだかエロ誌に載ってるようなありがちな女教師モノみたいな感じなのだが・・・まあそうかな(笑).いや違う違う.その辺はやはり安達哲で,なんつーか女教師の心の闇と葛藤みたいな部分と,おもちゃにされる少年の気持ちみたいなのが安達流で描かれてて,エロの部分じゃなくて,そういう部分を読まされる作品ですわ.「さくらの唄」に通じるものもあるかな.
 ただ,ラストがちととってつけたような感じだな.なんつーか,もっと救いようのないラストのほうがいいんじゃないかなとかってのはまあ勝手な言い分なんだけどさ.ってのは,最後の方で女教師が生徒をおもちゃにしてたことがバレて警察沙汰にまでなり,そこでおもちゃにされてた生徒が先生をかばって・・・ってなエピソードがあるのだが,ここで物語的には一度救われちゃってるんだよな.なら,も一度突き落としてしまうのが読んでる側としてはショックが大きくていんじゃないかしら?などと思ったのだが,もしかしてそゆのって,昨今のマンガやらドラマやらの,やたらと奇をてらって読者や視聴者の裏をかいたりショックを与えたりするだけってな風潮の影響を受けてるのかもシレンなー.イカンイカン.

 まあそんなわけでいい作品です(←どんなわけだよ・・・).
 ファンだからってこともありますが★★★★☆くらいでひとつ.

 ここんとこ安達哲を立て続けに読んでいたのだが,「さくらの唄」まで行ったのなら,コレも行っとかないことには.ねえ.
 ということで言わずと知れた安達哲の代表作.マンガ読みならご存じない方はおられないと思うが,ボディコン・ワンレン(←うわー)なお天気キャスターの仲代桂子が主人公の,破天荒なお話.しかし設定のわりには今読んでも十分おもしろい.古くささはまったく感じられないなかなかよいマンガ.
 ただ,これって,書き始めの頃に作者自身が描きたかったであろうことって,1巻ですべて描き尽くされてる感じだよな.1巻の最終ページにそのまま「完」て書いてもいいんじゃないかってくらい.まあ2巻以降,かおり,かよこ,変態ハンターの夏美と律子など濃いキャラクターが登場して面白くはなるのだが,どうにも1巻のテンションが出ていないように読める.深読みしすぎかもしれないが,5巻あたりで桂子が引きこもってしまうあたりは,作者の心情をそのまま表わしているのではないかとも思える.
 とはいえ総じて作品の完成度は高いし,いいマンガです.マンガ読みなら一度は読んでおきたい作品.安達哲入門としてももってこいです.っつーことで★★★★☆

 安達哲・青春三部作(←またそんな勝手な呼び名を)のその3.ステージを少年誌から青年誌(ヤンマガ)に移して,かなり濃いめの,鬱屈した青春を描く.て感じかしらん?
 何軒かブックオフを廻ったのだが3巻だけが見つからない,と思ったらなんと3巻は成年指定されていた.あらー.どこかそんなに?って気もするが,まあエロだという以外に危ないものなあ.
 両親が海外赴任中で,出戻りの元ヤンな姉と二人暮らしの主人公・市ノ瀬利彦.叔父夫婦が居候することをキッカケに利彦の周囲がどんどん変わっていき,そして文化祭での大事件が起きる・・・ってな感じか.んむ,こう書くとなんだか分からんな.んむー,その叔父ってのが地上げ屋でとんでもなく悪いことばかりやってるのだが,利彦もその中に否応なく巻き込まれていくのだな.それで,利彦のまわりの人たちがどんどん不幸になるというか.
 なんつーか,読むとかなりダークな気分になるマンガではあるのだが,しかし有無を言わさぬ面白さがある.安達氏のこれまでの2作が比較的明るめの話であるのに対して,この「さくらの唄」はどろどろ.ただそのどろどろ具合がただどろどろしてるってだけじゃないんだよな.青春の葛藤とかナントカ,そういうものがちゃんと描かれていて,んむ,なんかうまく書けんが,まあそういうことだ(←どういうこと!?).

 しかしコレ,残念ながらリアルタイムでは読んでいないのだが,当時はいろいろ問題あったんだろうな.ラストもそれなりにまとまっていて打ち切りって感じの終わり方ではないのだが,なんとなく,作者が描きたかったモノを全部描けているのかなって気もするな.でもま,いいですわ.これがあまりに完成度高いと,案外佳作「お天気お姉さん」なんかは生まれなかったかもシレンしな.
 などと偉そうなことを言いつつ★★★★☆

 安達哲・青春3部作(←勝手に名付けるな)の2作目.ブックオフの100円コーナーになんとKCで全巻揃っていたので大人買い.って全巻で800円じゃんとかってツッコミはなしね.
 ひょんなことから芸能人高校に通うことになった慎平と,その周辺を描く.「ホワイト〜」がただのスケッチみたいな(←「絵が」ってことじゃなくてね)マンガだったのに対して,「キラキラ!」は作者の意志みたいのがずんずん伝わってくる.特に2巻のあたま2話あたりからは目下連載中の「バカ姉弟」にも通ずる安達氏独特のセンスが冴えてくる.それと,彼らを取り巻く周辺の脇役がまたイカス.奥平とか岡島,あるいは美里や美里の弟なんかは「お天気お姉さん」に出てくる脂っこい連中の伏線っぽくてヨイ.や,こういうの描かせるとほんとうまいよな,この人.あと,恵美里のベッドシーンなんかは,おいおいおい少年誌でここまで描いていいのかよッ!ってくらいソソりますね.この人の描くソノ時の女性の表情とかって,ほんと上手いです.

 バッドエンディングになりそなところを6〜7巻でまとめつつ,さらに登場キャラをうまく使ってキレイにまとめてるよなって感じのエンディングですな.まー最後の方は主人公そっちのけって感じもしなくもないし,今読んでみると平和すぎてちょっと味気ない感じもするのだが,でもまあいいですわ.うん.
 そんな感じで★★★★☆.あの頃の切ない想い出って感じ.・・・ってそんなもんねーよ.けっ!