志村貴子のノーマルな恋愛モノ。
幼なじみの聡ちゃんに恋し続ける30歳のまめが主人公の恋愛もの。
聡ちゃんは奥さんの春子さんを亡くし、娘のゆうと二人暮らし。まめは子供のころから何度となく聡ちゃんに告白して振られ続けているがあきらめきれず、、という感じで。
ひたすら一途なまめにも感情移入しがちだけど、「再婚するならまめちゃんがいい」と言っていながら、いざまめと聡ちゃんが付き合い始めて、聡ちゃんに新しい奥さんができることがリアルになってきたらまめを拒否するゆうの心情もなかなか切ないものがあったり。
まめが聡ちゃんへの思いを断ち切るためにほかの男性と付き合ってみるもののうまくいかなかったり、ブラジルから帰国した姉の由芽といっしょに家を出てみたりまた戻ってみたりなど迷走するあたりもこの人の漫画っぽいなあ、って感じで安定感がありますやね。ただ、この「安定感」ってのは、マンネリってのではないけど、ある種驚きみたいなものがそれほど多くないっていうか(ないわけではないけど)、安心して読めるってのはいい面もあるけど、物足りなさもあるってのもまああるかなあ、って気もします。
というあたり差し引いて★★★☆☆。
いやあ、全然おすすめできる漫画ですけども。なんなら1日で一気に読める分量ですしね。ただ、読後さっぱりしてて引きずるものがあまりなかったなあ、って気もする。それだけきれいに終わってるってことでもあるかもしれないけれども。あと、わしが主人公に感情移入してないってこともあるかもね。してたらしてたでキモいけどさ(笑)。
これもアニメから入ったんだけど、いやちょっとヤバいでしょw
はよアニメ2期やれよ。
ひな人形作りを生業とする祖父を持ち、自身もいずれは職人になりたいと思って日々修行する高校一年生男子の五条新菜(わかな)は、ひょんなことからいつもみんなの中心にいるような陽キャのギャルである喜多川海夢(まりん)のコスプレ衣装を作ることになって、、という感じのコスプレを主題に据えたラブコメ。奥手で引っ込み思案の新菜とぐいぐいくる海夢のやりとりが子気味良いいのと、海夢の新菜へのラブっぷりと、ほどよいエロ、、という要素もさることながら、この漫画のすごいところはまりんとその周辺の仲間の会話のテンポと言葉選びかなーとかつくづく思う。わし、最近のギャルの言葉とか一切わからんので、まりんが使っている言葉がいちいちホントに使われている言葉なのかどうなのかとかもわからず、ときどきググったりもする(笑)んだが、しかしこのテンポ、リズムのよさあってこその作品かなと思う。言葉選びが秀逸と思ったのは、6巻のありさコスプレして歓喜のまりんのセリフだよね。「マジでマジでマジでよぉ???」とか、いやほんとに最近のギャルがこんなこというのかとか全然わからんけど、なんかこう沸いてる感満載で読んでてほころんじゃうよね。ほんでアニメ版の声優さんもこれすばらしいと思った。漫画でのこのまりんのテンションを余すところなく再現っていうか、漫画を超える表現でまりんぽさを出してたよね。いやマジでいいアニメだったわ。2期やらねえかな。
あとこの漫画ですばらしいのは、周辺のひとびと。まりんの学校での友人もいいけど、コスプレ仲間的なひとたちもすばらしいよね。特に涼香さん。この人のセリフもいっちゃってるよねえ。「寿命が延びる??」「参加費払うだけでこんなに可愛いコスが見れるなんて実質無料??」とか、極めつけは「い 生きててよかった??」「本当に助かる??」ですかね。ほんとどうかしてるよね(笑)。
ということで★★★★★。もう何周したかわからんくらい読んだ!
アニメ2期ぜひやってほしいなあ、っていうかさ。アニメでだいたい5巻いっぱいくらいまでやったので、そのあとのあまねさんエピソードから文化祭の麗様コスと打ち上げゲーセンあたりまでをさ、劇場版とかで作るとよくねえ?だってもう文化祭あたりとか、熱過ぎでしょう。ねえ。
アニメから入りまして、本放送から1年近く経ってもなんかこう引っかかりがあったので漫画一気買いしてからの小説版一気買い。
埼玉に住む大学生の空魚(そらを)は、「裏世界」で出会った鳥子(とりこ)と行動をともにして、危ない目に遭いながらも裏世界がらみの出来事を解決したりしなかったりする、みたいな感じなんですが。。
「裏世界」というものが謎で、実話怪談に出てくるような現象がそのまま再現されるような世界で、そこで出会う現象はひたすら人間の恐怖に働きかけてきて、物理的にどうこうというよりは精神的におかしくしてしまおうとする、みたいなものらしく、この描写がなんとも奇怪でクセになる感じ。これ、アニメは相当マイルドになってるんだけど、漫画だとそこそこグロく、これが小説版になるとだいぶ容赦なくなってくる。アニメ見てよかったと思う人はぜひとも小説版までいくべきですな。あと小説版だと漫画にくらべて随分話が進んでるってのもあるし。
ストーリーの主軸の一つが、鳥子の家庭教師だったという冴月(さつき)という女性を裏世界で探すことなのだが、この冴月が話が進むにつれて空魚への関りが大きくなってきたりして、だんだん存在感を強めてきて、「裏世界」そのものへの関係も示唆されたりするのだが、、そういう謎解き的な要素もさることながら、空魚と鳥子、それと冴月の友人だったという小桜(こざくら)のテンポよく進む会話もおもしろく、また空魚と鳥子のやや百合めいた関係も興味深い。
いろいろ現実ばなれしているところも多いのだが、なんかこう、つい裏世界の入口を探してしまいたくなるような読後感があって、つい何度も読み返してしまう作品。オススメ度合いは★★★★☆ですかね。万人向けでもないかもな、というあたりも含めつつ。
これ、アニメ2期とかやってもらいたいけど、無理だろうなあ。小説版では漫画版8巻の最後、コトリバコのあとから展開が速くなってどんどんとんでもない方向に進んでいくんだけど、そうなりながらも読み進めるのが止まらない。小説版のこの記事を書いている時点での最新の7巻では、冴月の件について一応の決着が着くように見えるのだが、逆にこのあとどうなるのか気になっちゃうよね。小説も漫画もはよ続きでろ。
いやもうちょっとこれヤバイでしょ。
なんかこうキューっとなるっていうか。甘酸っぱいアレですよね。
中2陰キャの市川が、同じクラスでモデルやタレントとしても活動している長身の美少女・山田のことが気になり、いつしか山田も市川が好きになってしまうんだけど、市川は陰キャっぷりから「自分なんかが山田に気に入られるわけがない」っていう、平丸先生の「僕には通じない」的な発想ですれ違うみたいな感じで、読んでてじれたりイライラしたりキュンキュンしたりする感じがもーっ!!って感じです。
4巻目くらいからは山田のアプローチが積極過ぎてちょっと引いちゃうようなところもあるけれども。まあ、キュンキュンすればいいんじゃないですかね。
ってことで★★★★★。ひさびさに更新が待ち遠しくなっちゃう作品。
うーん、、ちょっとダメでした。おもしろいと思えない。
「デスノート」「バクマン。」の小畑健作画なので期待したんだけど、、
何がダメかって、お笑いを目指す高校生コンビが主人公なんだけど、彼らの作中のネタがどうにもおもしろいと思えない。やあ、もしかするとわしのセンスがずれてるのかもしれないけど、、なんか肝心なところが面白いと思えないから主人公や周囲のひとたちにも感情移入できない。これはもう読めないと思った。
こういうのって、作品中作の位置づけってやっぱ重要だよなあと思った。バクマン。の作中作って、どれも1ページくらいだけど、面白そうだな、読んでみたいなと思えるものが多かったし、作中作者の特性みたいなものもちゃんと出てたんだよな。それがあの漫画のおもしろさの一つでもあったかなと思う。
逆にいまいちな例でいえば、アニメ版のBECKで、漫画では歌詞とかをあえてかかずにコユキの歌を読者に想像させることで補完させていたところ、アニメではしっかり歌ってしまったためにコレジャナイ感が、ねえ。そうでもないひともいたんだろうけどね。でもまあほかの音楽漫画とかだと、作中作品の歌詞とかで台無しになったりするケースも多いじゃないですか。まあそういうことかな、とね。
通称:七女(ななじょ)
「ラブロマ」「友達100人できるかな」のとよ田みのる氏がブログ等でお勧めしていたので読んでみた。どう表現すればいいかちょっと考えていたのだが、「なごみ系まったりSF」ってのがぴったり来るかな、と思いましたよ。「なごみ系」はいらんかなー。まあ、まったりしたSFです。
主人公は金村さん(金やん)と高木さん。二人は【友達選定】というシステムで友達になることになったってー設定なのだが、わりとその辺はどうでもいいかも。それよりも二人の住んでいる世界は、ドラえもんの道具のようなアイテムが日常的にあったり、未来からワケの分からないバケモノがやってきたりするようなところなのだが、それでも淡々と日常がある、というような感じ。まー、否定する人もいるかもシレンが、見ようによっては一種の「あずまんが大王」フォロワーであり、話を展開させる材料にSFを用いている感じ。だが、どちらかというと本来はSFがあって、それをほんわかと見せるための触媒的に女子高生を用いているのではないか、という気もする。載ってる雑誌もリュウだしねえ。
まあ、どっちがどうでもいいんですよ。とびきり面白い!ってワケではないのだが、なぜか読み返したくなる中毒性がある。で、何度か読んでいるウチに病みつきになってくる。この辺が「あずまんが大王」に通じる何かを持っているのではないかと思わせるところかねえ。
というわけで★★★☆☆。そうだなあ、ジャンプしか読んでないような人除けば、漫画好きなら読んで損するってことは多分ないと思う。あー、比較的対象年齢は高いかもなあ。多分漫喫で読むような作品ではない。とりあえず一冊買ってみて、ベッドに寝転びながらノホホンと読んでみる、そんな漫画だ。
おお振りもヴィンランド・サガもなくて読み応えもうひとつだったなー。ま、本誌はとりあえず置いといて、四季賞。「四季賞」一発変換できてびっくりですよ。すげえなATOK2008。
曹子「不死身屋の花音ちゃん」
大賞かー。話はいいけどなあ。正直絵はアレだし、話の細部とかわかりにくいし。マンガとしてはいまいちだなー、というのが率直な印象。でも案外アフタって絵にはそれほどのこだわりがないのかもなー。
雨松「ヒーローの娘」
こっちは逆に絵がえらくこなれてるなー。話もしっかりしてる。なんでも昨年冬の四季賞でも佳作だったとか。あと、マガジンでも賞をもらってるらしいです(マガジンのWebサイトで読めますな)。好き嫌いが分かれそうな絵柄で、また話もアレだなー、カワユイ女子とバイオレンスってだけで拒否反応起こす人も多いかもシレンな。なんとなくアフタよりはサンデーとかかな?って気もしたが、どうすかね。
松本藍「屋上友達」
やー、最初作者名見ずにぱらぱらーっと読んで、アレ?と思ったら、エフとかで描いてる松本藍じゃないですか。エフの「超えろ!モリタ」となんとなく構図が似てる感じですが、「屋上友達」もまあよかったです。この人のマンガはなんか妙なエロさがありますな。ひっそりと期待してますよ。
ちなみにジャンプで「保健室の死神」を描いている藍本松はかつて「松本藍」を名乗っていたそうな。しかしこの人とは別人だそうです。や、絵柄も作風も全然違うしな。。
そんな感じ。
【このトピックへのコメント】最高によかった。「これで最終回です」と言われても納得する。せざるを得ない。まー、もっと読みたいけどね。
なんとなくぼんやりと、こういう瞬間がどこかであるだろうとか、ほんとにぼんやりと思ってはいたけど、こういうタイミングとは思わなかった。とよ田氏はこういうトコロ、意外と(?)うまいと思う。いや、毎回きっちり笑いと涙を入れてこられるって、それだけでもすげえ。とよ田氏のブログとかtweetとか見てると、こともなげにネーム切ってるように思えちゃうんだよな。ほんとは生みの苦しみがあるんだろうけどね。
や、ともあれ。
宇宙人側の事情ってのもこの作品においてはスパイスとして非常によいと思う。これがありすぎても困るけどさ。第9話「HERO(ヒーローになる時、それは今)」、第14話「やさしい悪魔」とか、このくらいのペースでこういう話があるならテンポもいい。
まー、あえて穿った見方をするならば。あー、100話かけなくて済むよねー、みたいな。や、すでに3巻で18人クリアなので、計算上16巻くらいで終わるじゃん、てことは7〜8年?んでもまー、あまり長々やってもマンネリ化しそうだしね。個人的には10巻以内で終わってほしいですよ。この人にはもっといろんな作品で楽しませてもらいたいです。
おおおおっ。こういうのはワクワクするねえ。イイヨイイヨー。「男が化ける瞬間て、たまんないのよ」(裕美子さん@G戦場ヘヴンズドア)って感じスかね。
でもさー。
この設定だと、アニメじゃなくってドラマになっちゃいそうな気がするんですが、気のせいですかね?
あー、はよ9巻でないかな。
雑誌単位でのトピックはすげーひさびさな気がするです。
モーニングはちょっと読後感物足りなさがあるんだよなあ。
ツジトモ「GIANT KILLING」
表紙&巻頭カラー。今回はちゃんと描いてるなー。村越みたいなタイプはめんどくさいやねー。
弘兼憲史「社長 島耕作」
最終兵器登場ッスカ!どうオチつけるのかが楽しみになってきまシタヨ。
矢島正雄・Boichi「ラキア」
んー。ここまで長すぎじゃない?3話くらいでここまで来ないと、誰もついていけないのでは。。実際わし、読んでなかったし。
三田紀房「ドラゴン桜外伝 エンゼルバンク」
ホテルマン研修はウチのスタッフにも受けてもらいたいですよ。というか、わしが受けるべき?
中村明日美子「呼出し一」
イイ。まあ相撲の場面は正直もうひとつかなあって感じですが。でもむしろこの人もこういう絵が描けるんだってオドロキましたよ。どうでもいいけどこの女の子(名前忘れた)、可愛すぎです。13ページ目の表情の変化なんかあり得ませんよ。犯罪です。タイホしてください。
次週は「へうげもの」「ライスショルダー」「ピアノの森」ですか。あの、「ダンダリン」の登場人物がみんな赤面してるのがいつも気になってしょうがないです。いじょう。