だいぶ前に「分数ができない大学生」とかいう本があったように思う.しかし現代日本では,分数がどうこう言ってるのは多少マシな部類の大学である.本当の底辺ではそもそも四則演算からして怪しい.おそらく日常生活で全く計算をしていないと思われる.
実際のところ,日常生活にしたって仕事にしたって,単純に計算するだけなら別に機械がやればいいというのは事実だ.ただ問題は,計算が全然わかってないと,機械の使い方を間違ってたり機械にバグが入ってたりしても全然気付かないというところにある.
なんかアレだ,だいたいどういう答になるはずか,どういう答にはなるはずがないか,あるていどは考えてほしい.物理学科の教授が黒板に大量の数式を書いて,最後に答のマイナス記号に縦棒を足して「むしろプラスだ」と言った話とか,まあそういうヤツだ.その手の伝説が本当なのかはおいとくとしても.
少なくとも,整数部ひとケタの数とふたケタの数を掛けてるのに6ケタの数を書いてあるようなミスは,その場ですぐ気付けるようになってほしいものだ.なんかたくさんの計算式を書いておいて「この中で間違ってる式を30秒以内に見つけよ」みたいな練習問題とかやったらどうだろうか.小中学校とかで.そういや,小中学校で「およその数」っていちおう算数のカリキュラムに入ってたと思うんだけど,あれが大事だと思ってる奴っていないよね.