というわけで,新企画の単発短編型旅行である.
台南というのは台湾最古の都市であり,旧首都ジャンルの町であるが,なんというか京都と言うよりは奈良の感じだった.全体にわりとヌルい雰囲気.京都はもっとサツバツと(以下略).さらに,古い建物や町並みが残っているところをきれいに改装して,オサレな雑貨屋だとか喫茶店だとかを入れて観光名所化しているのも,現代の奈良と似た感じである.というか,これは最近ひさしぶりに奈良を訪れたときに知ってびっくりしたんだけども.
ヌルい雰囲気といえば,町の中心がどこなのかがどうもよくわからなくて不思議だった.どの地域にもそれなりにぽつぽつ人がいて,みんなが集まるところというのが見当たらないのだ.ただ,単に寒くて出歩いてる人が少なかったからという可能性はある.店に入ると突然人がたくさんいて驚くことも多かったし.でも,店もいろんな地域にばらばらとあるような気がしたなあ.
まあ,この日は十年に一度級の大寒波が来ていたらしく,南国のはずなのにわりと本格的に寒かったのは確かである.日本で空港まで移動するためにフリースを着ていたのだが,そのまま台南でも必要になるとは思わなかった.
ほかの人はどうか知らないが,俺としては台湾旅行というと,露店だとか夜市のような外の席で軽食を食べたりかき氷を食べたりするイメージだ.しかしながら今回は,室内のお店で鍋ものを食べたりぬくい麺やスープを食べたりして,ずいぶん想定と違った感じ.いわゆる小籠包も食べてないし.鍋料理にもいろいろおいしいものがあるとは知らなかった.
まあ,台湾土産の定番パイナップルケーキは今回もたくさん買いこんできたけども.好きなんだよねアレ.