3.0以降のdarktableでは,つまるところフィルミックRGBをまず理解するのがいいんじゃないだろうか.まず設定でベースカーブとシャープネスの自動適用をはずしておいて,現像するときはフィルミックRGBとローカルコントラストを使うだけでもけっこう見れる感じになる.あと色がなんか変だったらホワイトバランスを直して,レンズプロファイルのある機種ならレンズ補正をして,暗いときはノイズ低減(プロファイル)を使えばひとまずヨシである.それ以外のモジュールについては,まずフィルミックRGBの挙動をよく理解してからでもいいと思う.
フィルミックRGBは,要するに,「カメラのセンサーと,画面や紙のダイナミックレンジはだいぶ違うので,どう押しこめるかを決める」という機能を持つ.一般的には極端に明るい/暗い部分を圧縮して(細かい差を無視して),ふつうの明るさの部分がちゃんと見わけられるようにするわけだが,写真によっては暗いところがもっとはっきり見えてほしいとかいろいろあるので,そのへんの具合を調整するのだ.あるいは,たまたまダイナミックレンジがせまい場面を撮影した場合は,逆に画面や紙のダイナミックレンジまで広げる加減を調整するのに使える.
ベースカーブも似たような機能を持つので,フィルミックRGBを使う場合はベースカーブを切るのが基本である.というかフィルミックRGBのほうがはるかにマシなので,別にベースカーブ使わなくていいと思う.
なんかS字カーブみたいのが表示されてて,これがまあトーンカーブみたいなノリでどのへんが圧縮されるか示しているのだが,「このカーブは表示されているだけで,操作するものではない」という点も慣れないうちは注意が必要である.
まあ俺がどうこう言うよりYouTubeでAurélien PIERRE氏の解説動画とか見たほうがいいか.