海月玲二
2021-04-13(火)

無題

文科省のあほどもや大学を運営している連中が知っておかねばならないのは,「オンライン授業と対面授業を平行して実施するというのは,全面的にオンライン授業にするよりさらに難しく,無理な場合も多々ある」という事実だ.

教室にカメラマイク付きPCさえ置けば,そこにいるのと同様に授業が受けられるはずだというなら平行して実施も問題ないと思うが,俺は寡聞にしてそのような超高度なPCが存在しているという話は聞いたことがない.オンライン授業はオンラインでの準備と対応が必要であり,それは教室向きの準備とは別の作業である.

気軽に「同じ内容を半分ずつ対面とオンラインでやれ」だの「基本は対面授業だが要望があった場合はオンラインで受けられるようにしろ」だの言い出すやつは基本的にあほであり,実施方針を左右できるような地位にいるべきではない.

もちろん「どうしても疾患等の事情で通学できない学生にも学修の機会は与えられるべきだ」という意見は,福祉国家としては正しい.しかし,福祉国家を実現するためにはコストがかかる.予算なり人員なりを増強せずに,現場でがんばってなんとかしろかと言うのはブラック企業の発想である.

まあ,学校について言うならばブラックなのは国民なのかもしれない.みんな教育に多額の税金が投入されるの嫌いだからな.