海月玲二

実に3年ぶりのバージョンアップだが、下と同様、たいした話ではない。これも本質的には最近の開発環境に対応させただけである。まあ、それだけではなんなので、多少はユーザーから見える違いもある。

  • 設定画面を整理した
  • 変換辞書は初回起動時に自動で解凍されるようにした

辞書の自動解凍は、初リリースからなんと11年たって実装された。驚くべき引き伸ばし。いや、思ったより手間はかかったんだよ。

ところで、最近の開発環境に合わせて修正していて今回いちばん驚いたのは、なんかKeyboardViewとかKeyboardとかのクラスが軒並みdeprecatedにされていたことである。しかもその理由が「このクラスは単なる既存のクラスの組み合わせにすぎないし、要るなら自分で実装したらいいよね」みたいな感じだった。ふざけた話と言わざるをえない。そりゃまあ単なる便利クラスかもしれないが、消す理由はないだろ。実装しなおすのめんどくさいし。

まあ俺は別にGoogle playに出してるわけじゃないから、これは気にせず残してるけどね。そのうち自前のものに直すかもしれないけど。気がむいたら。

というかね、前から思ってるんだけど、Google的にはIMEなんぞあんまり作ってほしいわけじゃないんだろうか? サポートが適当すぎる。APIドキュメントもたいへん説明不足だし。

実を言うとSKKServiceに「設定を読みなおせ」とか「個人辞書をcommit()しろ」とか通知するつもりでsendAppPrivateCommand()とかいうのを使ってたんだけど、どうもこれはそういう使いかたをするためのものじゃないようだ、というのに今さら気付いた。よくわからないが、Broadcastを使って通知するようにしたら、いちおう期待通りに動いているようである。

そういえば、辞書の追加機能をテストするためにSKK用の絵文字辞書なるものを入れてみたら、ふつうに絵文字が入力されてちょっとおもしろかった。もともとutf-8なので変換の手間もないし、もうこれは絵文字変換をサポートしていると言っても過言ではないのでは。いや実際使うわけじゃないけど。