タイは暑いので、散歩の途中けっこう休んでコンビニに入ったり喫茶店に入ったりしていたわけだが、だいたいどこに行っても「オレンジコーヒー」なるものがメニューに載っていてびっくりした。これはつまりオレンジジュースの上からアイスコーヒーを注いだような飲み物である。あとから調べてみたところ、フレーバードコーヒー(になるのか?)としてそれなりには存在するジャンルなんだな。
タイではかなりポピュラーなようなので、試しに飲んでみた。これは、けっこうコーヒーの味とオレンジジュースの味のバランスをうまく調整しないといけないのではないだろうか。最初に某フードコートで飲んだときは「うーんコーヒーとオレンジジュースを混ぜた味」という感想だったが、次に某コーヒー専門店で飲んだときは、ちゃんと二種類の味が合わさって「おいしい」と言ってよい味になっていた。
量とか、コーヒー自体の味とかによってけっこう違う気がする。個人的にはあんまり苦いコーヒーだと合わないと思うが、これは個人の好みも大きそうである。なんなら、お店とかで飲まずに自分で組み合わせたほうが好みの味になるのではなかろうか?
携帯電話が先に普及してしまうと、有線の電話はなかなか整備されない、という話はときどき聞く。つまりインフラ系をしっかり作って維持するのはすげえコストがかかるので、手軽にとりあえず使えるものがあるとそっちに流れてしまうという話だ。
チェンマイでのタクシー配車アプリについても同じようなことを思った。チェンマイでの市内交通としてはよくGrabやBoltが使われており、まあソンテウ(乗り合いタクシーかバスみたいなやつ。旧ソ連で言うところのマルシュルートカ)が使われるシーンもある、という感じだ。正直、ソンテウでももはや一人10バーツとかそういう値段でやってくのは難しいと思うんだけど、たとえば一人30バーツ取るとすると、客が2人組以上ならBoltとかで車を呼んでもそんなに大きな差にはならないのだ。
以前ウズベキスタンに行ったとき、白タクが制度として完全に定着してるのを見たけど、あのときも「バスとか地下鉄とかをもっと整備する気はなかなか起きないだろうなあ」と思った。タクシー配車アプリというのは、要するに、そんな習慣がなかった土地にも白タク制度を導入できるシステムなのである。
チェンマイはまあタイでは第2の都市ということであるが、そんなめちゃくちゃでかい町ということはない。がんばれば中心部の端から端まで歩ける程度である。これも配車アプリがちょうどよくなってしまう原因のひとつかもしれん。
チェンマイは観光地なので、いわゆる夜市がたくさんある。曜日限定のもあって、土曜日には旧市街南側の通り、日曜日には旧市街の中央通りに屋台とかがたくさん出てくる。それはいいのだが、両方行ってみたところけっこう同じ人がやってる屋台を見かけた。まあそりゃそうか。別に両方行く必要もないのかもしれん。
ああいう目立つ夜市ってほぼ観光客向けなのかと思ったけど、食べもののところには思ったより住人も来てる感じだった。いやでもタイ人の観光客だったら俺には区別つかないか? ネットで見たところでは、タイ人観光客がどんどん来るような有名店とかもあるらしい。
というかそもそも夜市多すぎない? ちょっとした食堂や持ち帰り料理の店もたくさんあるのに。
まあ料理店やらおみやげ買うのにいい店やら、いろいろ店を見て回って楽しめるのはやっぱり都会だなあと思った。日本語でも英語でもおすすめ情報は大量にあるし。
でも大麻屋がやたらにあるのはちょっとなあ。タイの大都市て今こんな感じなの?

チェンマイ空港でY氏と合流して、とりあえずチェンライ行きのバスに乗ってみた。たいした距離ではないわりに、山を越えないといけないし、しかも途中の道路が工事中だったりして4時間ぐらいかかる。日帰りツアーもあるようだけど大変じゃないか?
これまた紛らわしいことにチェンマイとチェンライは別の町である。
チェンライはタイの北の果ての町で、これより北にでかい町はない。街中にはラオスに行く案内をしている旅行会社がいくつもあるし、以前はビルマ行きなんかもあったのかも。今はこのへんのビルマ国境は外国人には使えないのだけど。
というかチェンライの町自体にはそんなに観光名所はないので、観光客的には、国境を越えなくてもタイ北部辺境に行く拠点みたいなポジションの町だ。
で例によって特によそへ行かず、町を散歩した。
なんかとにかくすごく青い寺があるというので歩いて行ってみたら、道中わりと日が出てきて、暑くて大変だった。
きっさ店で休憩しようと思ったところ、思ったよりエアコンつきの店がない。やはりこれは地方都市だからだろうか。最終的にみつけた店は学校が集まる通りにあり、どんどん制服の学生が入ってくるし、なんなら裏口は学校に直結していた。中高年の観光客が来るような店ではなかったか。
そのわりに日が暮れるとものすごい大雨になり、しばらく夕食に出ることもできないほどであった。実は今回の旅行中タイは雨季なので、天気はわりと心配していたのだが、土砂降りで行動が制限されるほどというのはこのときだけだった。
なにしろかなりの豪雨なので、多少弱まってきても道が水びたしで大変だった。泊まったところの周囲は空き地だとかバナナ畑だとかだったのだが、雨が降るとカエルの声がものすごい。
なお青い寺はそんなに特筆すべきことはない。それより、その寺の近くにあったカオソーイの店がおもしろかった。
「カオソーイ」というのは北タイでよく出てくる料理で、多くの場合カレースープに二種類の麺が入った料理を指すようだ。しかし、この店では、全然違う担々麺みたいなスープだったり、ワンタンみたいなの(中国で言うところの腸粉みたい。もはや麺料理ですらない)を味噌タレにつける料理だったりして、カオソーイの定義がさっぱりわからない。しかも、どれも凝った味でおいしいことはおいしいのだ。
どうでもいいが泊まったホテルに猫がやたらにいっぱいいた。名前が「パン粉」とか「しょうゆ」とかだったけど、タイ人的にはかわいい名前なのか? パン粉ちゃんは確かにパン粉みたいな色だった。

隣りあった地域に「ランプーン」と「ランパーン」というまぎらわしい地名がついている。俺が泊まったのはランパーンのほうだ。
というかまあタイ語的にはpの有気音・無気音の差と最後がnかngかの差もあるようなので別にまぎらわしくはないのかも。俺はほぼ区別できないが。
あと、なんか「ン」がmであることを表そうとしてるのか、「ラムパーン」とか表記する向きもあるようだが、無駄なのでやめるといいと思う。日本人は「ム」と書いてあるとmuと発音する(正確に言うとuではなく日本語の「う」の音なのかな)ので、どっちにしろm単独の音にならないからだ。
というわけで、このブログでは
「カタカナで外国語の発音を正確に表現できる方法があるはずだ」などという無益な思いこみはやめれ、ということを繰り返し主張していきたい。
それはともかく、ここは歴史的経緯から木造の凝った建物があったりしておもしろい、という。確かに変わった建物がそれなりに見られる。住宅街(?)のほうでもけっこうしっかりした木造のものがあった。
だいたいは別に古い建物そのままというわけではないんだろうが、どっちにしろ素人がちょっと見たぐらいでは区別はつかん。
「グルメでは細かく味の区別がつかないほうが幸せ」理論は観光でも成立するのだ。
ところで、ここは週末になるといろいろな出店が出てにぎやかになり、観光客もあちこちからやって来るという話だ。というわけで、月火は開いてる店も少なく静かであった。水曜からはそこそこ開ける店も増えるようだ。
いや、別にアレだ、俺はかわいい雑貨とか買うわけじゃないし、閉まってたって建物自体は見物できるよ。負け惜しみとかじゃなくて。
こういう決まった曜日にしかやらない商店街ていうのは観光地にときどきあるけど、たまにそういう中で他が閉めてるのに開けてる店とかあるよね。ああいうのってじっさいお客は来るんだろうか。

バンコクとチェンマイの中間あたりにある町だ。観光客的にはスコータイ遺跡に行くためのバスに乗るところ、という認識だろう。
まあアレだ、俺はスコータイには行ってないわけだが。
ただ俺は常々主張しているのだが、観光客にとっては「滞在してもつまらない町」などというものは存在しないとおもう。
どこの町も地形とかいろんな条件とかが違うので、土地勘を得て、必要なものを買ったり、どこかに移動したり、何か食べたり、次の町までの切符を買ったりするだけでも何かしら考えたりするし、おもしろいのだ。
道の風景だって町ごとにいろいろ違いがあるしな。
この町でちょっと不思議だったのは、鉄道駅の建物に仏像のミニチュアみたいなやつを売る店が集結していることである。お守りみたいなもんだろうか。特に日曜日は朝からたくさん開いていて、客もたくさん来ていた。似たような店ばかりに見えるけど、買う人からすれば違いがあるんかな。
あと地方都市らしく店の閉まるのはどこも早めなのだが、駅前に並ぶ果物屋だけはわりと遅くまでやっているのも不思議だった。朝もそんなに早くない。なんでこうなってるんだろう。
とりあえずマンゴスチンをちょっと買って食べてみたら、めちゃ甘ですごくうまかった。
ていうかマンゴスチンて手でも剥けるんだな。
全然関係ない話。
夕食にちょっといいレストランに入ってみた。内装も凝ってて雰囲気がある。ということは、照明もテキトウではなくておだやかで雰囲気がある感じであり、つまりちょっと暗いのだ。
それで何が問題かというと、メニューに書いてある小さい字(英語)がよく読めないのだ。加齢に伴い、だんだんできないことが増えて不便なことである。
いや、料理はちゃんと凝ってておいしかったんだよ。

…というように日程で決めたので、アユタヤについてはあんまり調べないまま来た。来てみると、なんか夕方になるとだいたい店が閉まってて静かである。単に地方都市だからだろうか。
でも、夜市には人がぎっしりいてびっくりした。そもそもそんなものの存在を知らなくて、単にどこかで買い物できないかと歩いていただけだったので、余計びっくりした。他のところからいなくなった町の人がみんな集まってるいきおいである。
遊園地みたいな遊具だとかムエタイの試合だとかまである。
観光の話。
前から疑問に思っているのだが、遺跡の類というのは、アトラクションとしてまあまあ難易度高くないだろうか。正直、現在の状態から往時の様子を想像したりするとか全然できない。
歴史的な情報については、何しろ情報なので、文章で読んだりしても全然構わないわけなんだよな。ARで再現とかも全然無意味で、そういうことやるんだったら最初から快適な部屋で普通にCGを見たらいいのである。
まあ、アユタヤの遺跡でも、やはり現状でおもしろい見た目をしている樹木に埋まった仏像とかでかい涅槃仏とかに人が集まるわけだな。
何が言いたいかというと、藤原宮跡とかの世界遺産登録で町おこし、とか言うのは厳しいんでないか、ということである。
ところでこの町は旧市街全体が島になっていて微妙に不便なのだが、鉄道駅のすぐ近くには渡し船があるので活用するとよい感じだ。いちいち橋のほうまで回る必要はないのだ。
料金払うところが片側にしかなくて、島に渡る時は先払い、逆は後払いになってるのがちょっと面白い。

今回の旅行はタイ北部のチェンマイが主な目的地である。ただ、それだけ行くのもなんだなと思い、前半ではバンコクからチェンマイまでだらだら移動してみることにした。飛行機や夜行列車で一気に行かず、わざわざ普通の列車で細かく刻む感じ。
普通列車なのでまあまあポンコツである。何しろ冷房がなくて窓を開けているだけだ。
今回はバンコクにドンムアン空港から入るので、そのままアユタヤまで移動してみた。スワンナプーム空港とは違い、ドンムアン空港は北本線沿いにあって、すぐ隣に鉄道駅もあるのだ。日本を朝に出発して、その日の夕方にはアユタヤに着ける。
あと、タイでは空港の両替所は一律にレートがいまいちなので、鉄道駅のそばにある両替所に行った。今回は一万円につき1200円ぐらいお得だった。
