帰省一日目。今回の目的は親父の遺品、中でも膨大な量のCD整理。前回の帰省でザッと見当をつけて買取り依頼の段ボールを手配。今日は09時から作業をしたが、部屋の整理も並行しながらでへこたれそう。
昼いっぱいまでの作業で4畳半のスペースに段ボール14箱、約1400枚見当。聴いて楽しむ、というよりも収集すること自体が目的という側面が強いので保管の状況も結構乱雑で、部屋の隅々をほじくり返しながらの作業にかなり精魂が消耗させられた。
しかも、、、残念ながらストックのかなりの割合がベストプライス系の廉価版なのでおそらく1枚¥100にもならないんだろう。収集だけには猛烈なエネルギーを注いだであろう親父の遺志が矮小化してしまうことには哀しさと同時に申し訳なさがある。

押忍 快速旅団

スポティファイだかチューンインラジオだかの営業メイルで今サンクスギビングの期間だと知る。「自分の帰省も似たようなニュアンスはあるわなあ」となんとなく気持ちがシンクロした。
果たして埃にまみれたCDの山にくじけそうになりながら、準備しただけの段ボール分には箱詰めをやりおおせた。CDはまだまだあるし、さらにはレコードの整理も控えているから一度で済ませるのはあきらめた。
部屋の整理を並行して進めるうちに自分のお宝も発見。高橋留美子先生のカレンダーを二種発掘して「こっちの方は交通費くらいになるんじゃねーの?」と色めき立った。が、軽く調べてみるとよほど程度がよくっても¥2,000程度。CD収集に心血を注いだ親父のことを笑えない。まあ…サンクスギビングのはかない夢を楽しませてもらったと思うことにしよう。

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午前中一杯かけて遺品CD第一次整理は終了。佐川さんの集荷を待ちつつひと風呂浴びる。出荷し切ったら今日明日と福岡で同窓会的な催し二つに呼ばれているので今回はバリカンも持ってきて風呂のついでに刈る。
旅支度を整えているところでオカンから「なんだか立派な出で立ちなことで」とからかわれる。それもそのはず、自分の普段着としては珍しい紺ブレ姿。まあなー、若い頃にはドテラに草履で一升瓶ラッパ飲みしてたようなツレでもこの歳ともなると立派な人もいるから、同席した連中に恥をかかせるわけにもいかんやん。
自宅を出て岡山駅へ。新幹線のホームに上がるとちょうど我がココロの500系と新鋭700系が並んでいた。どちらもこだま仕様で短い編成なので鼻先が揃って基地感がなかなかカッコイイ。

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福岡二日目。宴会の予定自体は半年前には決まっていたので予約に動くのには余裕があるつもりでいた。が、二か月前の段階で飛行機と宿を取ろうとしたらなんとも窮屈な状態になっていて相当泡喰った。
調べてみるとAAAとエグザイル系のコンサート、加えて医療系の学会が催されるようでカプセルホテルですら¥20,000あたりにはねあがっている。腰を抜かしつつようやく確保したのは博多区須崎のゲストハウス「ミコハウス」さん。ご主人に聞くと福岡の宿泊施設のキャパに問題があるようで、連休と言わず週末ごとに青天井の宿泊料金になるとの由。
須崎と言えばかなりのコア博多。宿の隣の敷地には出動のときを待つ屋台が駐留してあって、若いころには気付くことのなかった風情を改めて発見したような気分になる。

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本日16時前に帰夕。長のお休みをいただきありがとうございました。明日は店舗自体はお休みではありますが、通販発送対応からスタート。
お盆はおかげさまで繁忙、暮正月は大雪のリスクがあるのでいずれも帰省に適さず。都合、GW前あたりと勤労感謝の日が帰省させてもらう中心となるのは致し方ないところ。ただ、去年の秋の法事帰省ではいきなり-15℃くらいに気温が低下したり、今回は今回でそれまで音沙汰のなかった雪がドカ降りしたりで気が気じゃない。去年のようなよもやの事態に備えて在夕待機してもらった幹事長に却って申し訳なかった。
飛行機が千歳に着陸する前に窓の外を覗くと確かに白い。気温は去年ほどには下がらなかったことと今日は日が出たこととで夕張の雪も20cmくらいに縮んでいたのが不幸中の幸い。

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この3月の高温猛吹雪、力ずくで除雪機を振り回して腰を痛めてしまったことから入れ替えを考えていたのが本日納車。先代の出力が8馬力だったところを11馬力にっていうのは元より、走行のしやすさが体に負担が少ないだろうという思惑でハイブリッド車の導入とあいなった。
幸か不幸か、不在にしていた間のドカ雪で痛い目に遭った幹事長が「自分も多少なり除雪機を扱えるようになりたい」と殊勝なことを言うようになったので周囲に残る雪で教習を行った。雪はひどいシャーベットとなってしまっていたが、そこはそれ11馬力、一応は飛ばしてくれるのがエライ。
これまでの“瞬時に方向転換”なんていう力技はさすがにできそうにないのが吉と出るか凶と出るか。流れるように優雅に操縦、というレベルに達するにはいささか慣熟が必要そうではある。

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先の岡山帰省・福岡行、宴会の合間の日中には中学時代の同級生が博多区から東区にかけて散策案内してくれた。かつて住んでたとはいえ、街の歴史にほとんど興味がなかったので「ディスカバー博多」という趣き。黒田官兵衛さんの墓所があるやら知らんやったバイ。
25日の最終日、山笠のお膝元となる須崎の宿を発って地下鉄駅を目指していたところ、ビルの谷間にひっそりたたずむ神社を見つけた。さすがは商人の街、お稲荷さんはムゲにはできまい。
観光立国の旗振りの下、自治体を挙げてインバウンド確保に狂奔しているようにも見えるわけだが、外国からおいでになったお客さんたちは果たしてこういったさりげない歴史、北海道に置き換えるならさりげない自然とかに思いを寄せてくれるものなんだろうか、とふと思った。

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親父の遺品CDを整理する過程で発掘したリーバイスのショルダーバッグ。87年に初めて北海道を走ることができた際に「少々高くても造りのしっかりしたものを」とあつらえたものだっけ。捨てたわけじゃない筈だけど行方不明、と案じていたのを夕張まで引き上げてきた。
ベルト-バックルがヘルメットのストラップと同じような二度通しで旅先での出し入れに使いやすいものでなく、当然のことながら防水性もアテにならず…ってんで使用頻度は低い。して、それが幸いして30年前のシロモンの割に程度は悪くないようには思う。
白タブは大量生産外の製品らしくてオークション等で同じバッグは見当たらない。…希少なんだろうけど、ビンテージ価値を期待するほどでもなかろうなあ。かといって普段使いにして盗まれるとシャクよね。

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近々リリースの薪stv、ぼちぼち原稿も進めていかねばというところでまずはダンパー関連が着荷。特許出願までこぎつけた独自性のキモとなる箇所で、それだけに図説が厄介になるだろうと思っていたので原稿作成の冒頭に取りかかることにした。
ダンパーコア、特に煙筒バッフルの効能として開発・検証してきたのは2つの効能。一つは二重のリングとすることで火の粉をシャットダウンすること。これにより成形薪使用時には90%以上の火の粉噴出を防ぐ。従ってメッシュフィルタを廃し、かつ、持ち出す煙筒をムダに長くする必要もなくなる、と。
もう一つはキャブレターの構造に着想を得た副燃焼室。未燃焼ガスをヌケ逃げさせず圧縮して下方からの炎熱で二次燃焼を制御する。ダンパ板での調整とあいまって燃費向上につながる、と。

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昨日のダンパーコアに続き、オプションとする耐熱ガラスのスライドドアが着荷。当初こさえた試作と少し寸法を変えて、本体ストックの金属単板スライドの内側に収められるようにした。
…折り畳みストーブにガラス部品っていうのは携行性をスポイルするので、自分としては必須とは思っていない部分があるのは確か。だけど、使ってみると和むのも間違いない。そこで重量はさておき、せめてパッキングの負担が少ないものにしよう、という考えに至った次第。
ドアの構造が上下開きなのはハッチ上部の開放時間を少しでも減らしてCO漏出のリスクを減らそうという考えに基づく。そういった考えからすると、155gもあるガラススライドも「自重で閉じやすい」ということになるのは悪くない。単純な構造だけにヤニ等を洗浄しやすいのは他にはないメリット。

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