昨夜のラボ泊、晩酌のアテはおでん風の煮物とタラフライの温め直し。CBガスによる暖房は外気-3℃のところ、胸前で20℃前後。二時間半の晩酌でガス消費は約150g。数値だけで見ると大成功と言っていいんだけど、薪ストーブによる暖房に比べるとくつろぎ感が圧倒的に小さい。
煙筒排気に比べるとCOの排出は大きいので割と気を遣う。ひたすら効率を高めるべく居住容積を小さくしているので窮屈。あと、特に今回は暖気を低い位置でホールドするために低脚五徳を使って火鉢っこのフチドリを焦がしてしまってせわしなかった。…といったあたりがその理由か。
雪による閉塞感が余裕を失わせるようにも思えるわけで、雪上泊で積極的に使う手法とは言いにくい。が、逆に言うと心理的に余裕のある無雪期には効率のいい暖房システムとしてもっと活用するに足る、という手応えも得た。

押忍 快速旅団

アウトドア道具のレビューとして「設営・セッティングが簡単」というのをよく見るが、個人的には撤収のしやすさの方が重要だと考えている。なぜなら現着時点では気合が入っているから少々手間取ってもストレスにはならないが、雨の折や冬場は撤収の作業そのものがストレスとなるため。
先のラボ泊で撤収に要した時間は約30分。薪ストーブを使わなかった分スムーズに運んだ面はある。が、薪は使うと当然無くなるので収納具に余裕ができる一方、ガスだとガス缶を持ち帰らなくてはならないのが負担になる。特に帰り支度って大雑把にパッキングしたいので、そういった意味では帰り容量に余裕のある薪ストーブの方が実はラクな側面がある。
実は庵もJiggerも撤収のスムーズさを重視して開発したつもり。まあ…一般的な評価基準じゃないからこの点をあまり評価されないのは仕方ないが。

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先のラボ泊、最低気温は-7℃。無雪期を想定したショートマットの耐用限界を見極めるのが目的の一つだったから恨むことはない。ただ、02時にはさすがに背中が寒くて目が覚めた。クルーズインは400gライナーを使っていたので上面はなんてことないのにとにかく背中が冷たい。
想定内っちゃ想定内の状況に「やれやれ」と思いながら、保険として腹巻に仕込んでおいたシート型ヒータINKOの電源を入れる。出力は2/5とやや控えめの設定にしたが、そんなに間を置くこともなくジンワリ暖かくなってまさに地獄に仏の心持ちだった。これからの季節、もう手放せんな、こりゃ。
ホントは背中側に配しておく方がよかったんだろうけど、うたた寝を繰り返すうちに気温は-3℃あたりまで回復してきたのでそのまま惰眠をむさぼった。10000mAhバッテリであれば8時間くらいは安心。

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Big AgnesさんのエアコアショートにVaudeさんのポンプっていう呉越同舟コラボを通販アップ。ちょっとした裏技で1分もかからず厚手マットをセットアップできるのがポイントで、この秋からコッチすっかり愛用品。先日のラボ泊で耐用温度を見極めたところでやっと売りにかけることができた。
「真冬に向かう今、ショートマット?」という遅きに失した観はないでもない。が、カタログスペックやファーストインプレッションだけでは評価できない“使い込んでこそ”のリアルなアピールが身上なわけで、写真のようにポンプに枕等を入れてチェアの腰当てとして軽く固定するのも最近気が付いた手法。
一般的にマットの販売がビュンビュン好評ってことはまずないんだけど、BAさんもV社さんも同じ規格のままラインを存続させるかどうかわからないので今しか実現できない限定パッケージとしてノンビリ売れればいいや。

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野球もラグビーも終わって時間に余裕ができて、最近ではスカパーを中心とした録画を見ながら晩酌することが多い。昨日は「鉄道員(ぽっぽや)」を見て一昨日は「ワイルド7」を観た。
「鉄道員」は99年の封切りを映画館で観て20年ぶりってことになるなあ。かつてはロマンチックではかない悲劇という風に感じたっけ。が、今や映画の舞台に極めて似通った廃鉱・廃線・人口減まっただ中の北海道内陸住まいでより深く感情移入できた。ジンワリとした余韻よりも「それはそれとして結局はまだ頑張らんと、ってことなんよなぁ」という感慨が滲みわたる。
もう一本の「ワイルド7」は望月三起也作品のムチャクチャ感をよく踏襲していたように感じて、この手のドカバカ映画としては珍しく心に残った。エンディングのオフショットつなぎが一服の清涼剤。

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雪の降る量も増えてきて朝イチ雪投げ。雪国暮らしのこだわりポイントとなる長靴、愛用しているのはプロノさんのスターマリン。一般の長靴と比べると割高感はあるが、厚手のライナーと幅広甲高を極めたシェイプが優れたフィット感につながり、雪の中10,000歩の歩行にも耐えられる長靴は他に知らない。
で、先日ネットショップを覗いたらオレンジx黒が新発売となっていたので衝動買いしてしまった。3年前に買った黄色は全然ヘタってないんだけど、かつてオリーブ濃淡のカッコイイヤツがリリースされて「冬明けの型落ちを狙えばいいや」と構えていたら完売となっていた経験から確保に踏み切った。
特徴的な星型ソールも復活。雪の上に星の足跡が残っているのを見ると見知らぬ愛好者に思いを馳せてフフッってなる。現行ラインは他に赤黒とライムグリーン、「商品開発にライダーさんもいるのかも」なんて思ってみたり。

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先のラボ泊、エアコア・インシュレイテッドを使って-7℃で寒くて目が覚めた。これはこれで-5℃あたりまで、すなわち道内無雪期を通して使えることを確認できたので失敗というわけじゃない。しかしもう一声、「厳寒期以外は使える」ってところまでイケると個人的にとてもありがたい。
そこで2mm厚銀マットと裏銀シートでチューンアップしてみた。具体的には「-10℃をそこそこラクにこなして-13℃あたりで限界」というのが目標。起床状態であればマットと分離して床敷きとする。幸い雪上では泥汚れはつかないので床に就くときに仕込めばよかろう、という算段。
正味、厳寒マットを使えばこんな工夫は不要。だけどあまりにエアコアの取り回しが良いもので挑戦心をくすぐられ、春秋と同様の手際良さに近づけることを夢見てしまう。したっけ、明日天気が荒れなければまたラボ泊。

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朝イチ雪投げ。朝食後には日が出てきたので犬を歩かせてからいつもどおり事務仕事。予報では明日に向けて天気が良くなっていく、みたいな見込だったので外泊の準備を仕込んでから昼食をいただく。…とやっているうちに天気好転どころか吹雪に逆戻り。うあー。
やむなし、かつて作っていた参天灯の改造工作に着手した。目標は単三仕様の試作品に実装していたチップLEDを単四仕様の基盤に移植すること。このチップLED、色温度2300K/ローソク色とされているシロモンで裏白生地シェルタに持ち込んで使うと雰囲気がいいんでないかと取り組んだ次第。
しかし…基板から外すうちにLEDをピンセットで砕いてしまう大ヘマをこいて作業は頓挫。新たにLEDを手配し直す二度手間に陥ってしまった。もう今日は何やってもダメだわ。酒飲んで寝よう。

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12月もやがて中盤になろうか、というところでスノウバイクの準備にとりかかる。今シーズンからはキャタの太いヤツにしよう、ってんで苫小牧の2and4さんにお世話になることにしてトンボを搬送してきた。
本来の思惑としてはショップで指導してもらいながら手ずから組む、という段取りを考えていたんだけど、おかげさまで年末は人並みにせわしないもので冒頭組込みはお願いすることにした次第。
日が出たことで今朝までの冷え込みから一変、搬送している間にも道路はシャバシャバ。軽トラの荷台にトンボを乗せればラクなものを、トレーラーを扱う練習もした方がよかろうと曳いて走ったものでシオシオになってしまった。2週間先の納車の頃には年末進行は少し落ち着いて雪の頃合いも良くなっているだろう。何より、受領して帰ってきたところで一回洗車したいわ。

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チハ、私くし兵隊にこ。時ならぬ暖気にて我が町でも冬日を脱し、気象庁記録としても6℃まで気温が上がったようでございます。朝の気象情報では「季節は逆戻りで秋の陽気」と報じていたところ、幹事長は即座に「春の陽気なら聞いたことあるけど秋の陽気…って?」と難癖をつけておいででした。
朝歩いておりましても空気は生ぬるく、路上の雪が表面だけ溶けた状態となって二足歩行の団長は坂道で難儀をしておいでのようでした。そうこうするうちに一旦雨、のち昼前から日が出てめまぐるしく変化。“秋の陽気”の言葉に劣らず、マカ不思議な天気の一日となったのでございます。
「今さら突発的に気温が上がってもどうせ帳尻を合わせるようにキッツイ冬になるから後が怖いわ」とビビる団長に同情しつつ、遠い目で旧鹿ノ谷駅を眺める私くしなのであります。

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