2019年、感銘を受けたことの一つがモーターヘッドの再評価。LPやCDを整理していて最も査定が高かったのがモーターヘッドで「おや?」と思ったものだけど、スカパーのバンド伝記で異例の2時間構成だったり、2011年のドイツでのステージを見たりして改めて惹きつけられた。
楽曲は金太郎飴のようにどれを取っても同じ。「モーターヘッド」「エースオブスペイド」「オーバーキル」の三曲を知ってればおなか一杯なんだけど、逆に言うとブレのなさでユニークさが際立つ。その変わり映えの無さはリンガーハットのちゃんぽんに似て自分にとってのランドマークのようにも感じられる。
思わず年末にはロックTシャツを二枚も購入してしまった。新年となり、おニューのTシャツに袖を通すとき「ブレはないか」「スジは通っているのか」とレミーから問いかけられているようで身が引き締まる思いがする。

押忍 快速旅団

年末から予想された冬の嵐、警戒態勢はもう解いてもいいだろうと判断して今日はラボ泊。「大晦日と元日が大荒れ」との予報に反して我が町では30日の雨が結局一番の大荒れだったというのが皮肉と言えば皮肉。ただ、雨の影響で随分雪は薄くなってしまった。
今回の泊りはスノウバイクで泊まりに出るとした場合の予行を兼ねて、昨年から懸案だった3シーズン用ショートマットで-10℃あたりをしのげるかの検分。走行乗車の服装から雪上でカンジキを履いて作業用手袋を履いたままので設営作業っていうのも段取り確認のため一からやってみた。
冬の設営作業自体は初めてじゃないけど、とにかく雪が薄いことでスノウペグが弾かれて鋳鉄のペグに換装し直したり素手での作業を一切廃したり、で通常の倍くらい時間がかかってしまった。

押忍 快速旅団

ラボ泊での最低気温は-13℃/シェルタ内-8℃。年末来の懸案だったショートマットの-10℃運用には概ね理想的な環境を得られた。結果としては割とあっけなく成功。明け方05時に目が覚めた折に背面の冷感はあったが耐えられないほどではなく、運用テストとしてINKOを稼働させた。
ショートマットで-10℃をしのげる手法、ってこと自体は一応目覚ましいティップスと言っていいとは思う。が、断熱性向上のために資材を追加するのはまだいいとして、これを装着したり撤収したりという手間が特に雪の上で行うのに煩わしい。そういった訳で次回からは素直に厳寒マットを使おうと思った。
他には単四参天灯が意外といい働きをしてくれたのと、服装をもっとシンプルにすべきとか、薪が余り気味になるので少し運用を見直した方がよさそうとか何かと得ることの多いラボ泊だった。

押忍 快速旅団

チハ、私くし兵隊にこ。おかげさまでお休みいただいておりましたところ、本日いよいよ2020年の御用始め。精一杯の流し目をもちまして新年のご挨拶を申し上げる所存でございます。
さて、団長はと申しますと年末年始の嵐の予報に警戒態勢を敷く日々。外遊びがままならず悶々とした日々を送ったかといいますとそうでもなく。結果として大きな荒れにならなかったことを幸いと、強制的にノンビリとした休日を過ごしておいででした。それでも雪の合間を縫ってスノウバイク試走やラボ泊等、年が明けてからの活動の布石を打ってご満悦。
一方、幹事長はお節とオードブルで団長の晩酌アテの催促をかわし、平素の休日以上にグウタラした時間を満喫していたようでございます。そんなこんなで団員一同気合充実、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

押忍 快速旅団

年末年始の平穏さがウソのように一昨日から雪が降り続いた。今日に至っては朝イチの雪投げに加えて昼イチにも除雪機での作業が必要なほどだった。午後には小康状態になったもののどこかに出かける気にもならず、先のラボ泊で使った道具の後片付けをした。
薪ストーブJiggerはオビノマキ運用による完全燃焼がすっかり定番となって、撤収時には灰を新聞紙でくるむだけ。筐体付着のススも現地である程度落とすことができるので帰宅後の洗浄も随分ラクになった。軍手を履いたまま湯洗いして手の保護と軍手洗濯の一石二鳥。
乾燥させた庵も畳んで後片付けは終わり。この撤収~後片付けの煩わしさが少なければ少ないほど次への意欲につながることを実感して、この冬は撤収を優先した手法を掘り下げて行こうとひらめいた。

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雪は未明のうちに降り敷いたようで今朝もまた雪投げ。コースもさすがに出来上がってきただろうという見当にて、予定していたとおり市役所に申請を出していた林道を走ってみた。積雪は最低50cm、深いところだと腰あたりまで吹きだまっていて思った以上に深かった。
あまり雪が深いとかつて乗っていたエクスプローラーだと発進時に埋まってゲンナリしていたものだけど、マウンテンホースであればほぼストレスフリー。良くも悪くも“どこまでもイケる”感が強いのでガボガボに深いところにハマり落ちて結局埋まるので体力を使うことには変わりなかったりする。
前ソリが目線の高さまで雪を巻き上げるのでゆったり走るつもりでも立ち乗り、っていうのは新しい体験だった。あと、エアクリーナの雪の詰まり具合が多いのもこれまでになかった課題となった。

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昨日出走時の携行食はアンパン。かつてはラーメンをこさえたり調理パンを持ち出したりとどちらかといえば塩気の強いものを摂っていた。が、ネットだったかラジオだったかで低体温症の対策には塩分と糖分を摂るのがいいと聞いて「つまるところアンパンが手軽」と携行するようになった。
-5℃あたりの雪中を極限状態と言うには大仰だけど、ある種の狂騒状態では味覚が鈍感になるようで普段お気に入りの調理パンでさえ味気なく残念な気分になる。それならば大きな期待もせずアンパンを頬張る方がいい。そしてむしろアンパンの優しい甘味だけは脳に直接届くのを感じた。
元旦の「芸能人格付けチェック」では和田アキ子さんが牛肉と豚肉の分別がつけられなかったのが一つの見どころとなったが、笑いながら見ながらもこの“パニックによる味覚鈍化”には少し同情した。

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時系列としては前後することになるが、写真は先のラボ泊晩酌での一コマ。元々カシスソーダが好物なんだけど、一般にカシスソーダってあまりアルコールがガツンと来るものではない。そこでいっそのことノンアル缶をスピリタスで好きなだけブーストしてみたら、っていうのを試してみた。
結果としては正直美味いんだか不味いんだかよくわからん味、ただしアルコールだけはギチギチに摂取されてるんだろうなあというロシア人が好みそうな飲物となってしまった。これも昨日触れた「狂騒状態で味覚が鈍化する」っていうのが影響しているのかもしれない。
これまで雪上泊ではウィスキーとコーラを飲むことがほとんどだった。けど、そこはそれ何らか変化があった方がアットホームな感じにもなるわけで、今後はサブとなる飲料の候補と持ち出し方を検討していくとしよう。

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先日も触れたがこの冬は撤収の負担を最小化することに挑戦する腹積もり。これまでは夏の荷姿に冬装備を付加して、というパッキングを行っていた。が、足元が不安定な雪上で積載のために歩き回るのはラクじゃない、ってんで「それなら全部背負ってしまえ」と60Lザックを買った。
元々あまり背負う行動をせず、初めての大容量ザックにメイカー品の立派なヤツで失敗すると嫌なので中国製のタクティカル系をチョイス。大雑把に6気室に分かれていて構成のモジュール化に適するのが自分の好みに合う。雨フタ部収納には角雪平も収まったのには喜んだ。
成型薪90cmにカンジキ、ショベルまで同梱させて約18kg。食料を含めると20kg見当か。外気室にカンジキを収めるために「これ以上カットするとカンジキの意味をなさない」というほど寸をツメたった。

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「スノウバイクで泊りに出るなら60Lザックで」っていうパッキングはマズマズの手応えを得て、車台への積載が空になることから予備タンクを据え付ける工作をした。メイカー純正オプション品もあるんだけどかなりイイお値段だし、エクスプローラーで使っていたタンクをお蔵入りにするのも勿体ない。
タンクを仮置きしてみるとタイヤハウスの奥スペースで縦寸の収まりがいい。ただ、横幅がスリムで左右に振られることが懸念されるので木工でコの字型に囲んでスワリを落ち着かせた。トラッカーズヒッチによる固縛でブレはないが細引きだと激しい動きに不安なので小型のタイダウンを手配しておいた。
今週末はイトコ姪ちゃん来夕でスノウバイク出走は来週までお預け。時間に余裕があるので次の出走までに準備を充実させておきたい、といったところ。ただ…雪が少ないのはどうもならんが。

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