静岡よりマサラをこめて

関西圏でダルバートを求めて･その2。某ログ情報によるとランチ時のサーランギセットというのがまんまダルバートだそうなので、それを狙って。大阪－神戸間は各社快速(特急)があるから苦ではないにしろ、ここまで歩を運ばないとダルバートが食えないとはね…。

お店は新神戸駅のすぐ近くで、徒歩5分もあれば着く。元は街の中華屋みたいなハコだろうか…カウンター席＋2人テーブル×3＋奥の座敷席？で狭めの店内は、カウンターからだと調理工程がガン見出来なかなか楽しいが…2回訪ねて先客はゼロないし1組だったので、ちゃんとやっていけてるのかちょっと心配。この辺人通りもまばらだったし…。カウンター内のシェフ2名の日本語もまだちょっと怪しい。

ランチメニューはシンプルに4セットのみ。廉価のククリセット(キーマカレー＋ナンorライス)、中堅のサーランギセット(ベジカレー＋ダル＋ナン＋ライス)、最豪華のゴルカセット(チキンカレー＋焼き物＋ナン＋ライス)に、トゥクパのラリグラスセット。グランドメニューは壁面に貼られているのでカウンターからだと見えなかった(見なかった)が、そっちから頼んでもいい…みたいではあった(取り敢えずドリンクはOK)。

サーランギセット。野菜カレー，ダル，ナン，ライス，パパド，パコラ1pc，サラダ，アチャールで\1,000也。
ナンは小ぶりながら、目の前で焼きたてがサーブされるのでアツアツで美味しいです。

……ってナン？ナンって何なん？ナンの付くセットのどこがダルバートやねん！とモヤモヤしながら食したのですが、帰ってから某ログを見直してみると…あぁ、以前はこのナンがロティだったのか。そうだよなぁ、あのナンをロティに置き換えて想像するとしっくりするもの。そんなに周囲から「ナンにしろ！」ってなプレッシャーがあったんでしょうか？しかし野菜カレーもダルも結構いい感じ(ネパール風に素材の味が活きた感じ)で美味しかったので、私に言わせればなんでナンにしちまったんだ馬鹿野郎！って感じです…。ナン化を推した人は猛省してほしい。何故このセットが野菜カレー1品じゃなく野菜＋ダルになってるのか考えれば…ナンが食べたきゃククリかゴルカでいいだろうに。

中途半端なモノを食べた感が拭いきれずスッキリしなかったので、翌日また伺ってラリグラスセット。トゥクパ，パコラ1pc，サラダで\800也。

あ、このトゥッパは本場感(ベジタリアン向け感)が滲み出てていいんじゃないですか。具材はニンジンとブロッコリーのみ、スープは多分野菜ダシと岩塩とマサラのみだろうか？だから味は薄味、それでいて麺も若干伸び気味なので、敢えて「美味しい」とは言いませんが。本場感に浸りたい人向け。

折角ネパールっぽさを強めに出してる(出そうとしてる)のに、そのまま出しちゃうと一般客へのウケは悪いって事なのかな…？チャイをサービスして頂いたのでその辺の話を伺ってみようかとシェフの1人に話し掛けたが、意思疎通がうまく行かない…。

『アッ、カレハマダニホンゴヨクワカンナイヨ』

だっ誰だ！？と思ったら何時の間にか奥のテーブルでダルバートを食べているネパール人が。もしかしてこの人がオーナーだったのか？この人は日本語が結構話せたので暫しネパールの事で歓談したが、「私もそんな感じのダルバートが食べたかったんですよね！」とは言えず終いだった…(ダメじゃん…)。

この分だとこの店のネパール感は淘汰されていく一方なのだろうか？だとするなら、僅かでも残ってる内に行っといた方がいいかもです。

JR新神戸駅を出たらすぐさま左に進み、ちょっとした歩道橋を渡り、その先にある交差点を右に。更にその先にある交差点の角。

※.移転しました → [三宮] サーランギ
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