うちでは一匹の猫を飼っている。名を「ピー子」といい、牛模様のスマートな猫である。一見何の変哲もない雑種だが、実は、実年齢にして私より年上なのだ。当年とって22歳である。
一昨年に祖母がなくなった時に、祖父一人では世話が大変だからと引き取ったのだが、昨年祖父も他界してしまい、名実ともにうちの猫となっている。
うちで引き取った時点から既に20歳だったので、飼い主の死とともに死んでしまうのだろうと思っていたが、どうしてどうして、いっかな死ぬ気配を見せない。
足取りは多少怪しいものの、毛並みはビロウドのように美しく、蚤もまったくいない。獣医さんさえ驚くほどの若さなのだ。頭の方もしっかりしているようで、いつも悪戯をされる人間が近づくと、ダッシュで逃げてしまう。
普段は寝てばかりいるが、居間で寝転んでいるときに身体の上によじ登ってきたり、(腹が減っている時限定だが)足に頭を擦り付けてきてニャーニャー鳴くのがなんとも可愛らしい。
だが、それだけに、死んでしまった時のことを考えると、少々気分が暗くなる。今までペットを飼った経験がないので、ペットとの別離というものがちょっと想像できない。まして、うちの猫は私が生まれた時からの付き合いなのだ。
年齢から考えて、明日死んでもおかしくないくらいだが、出来うる限り長生きして欲しいものである。もっとも、一家で一丸となってピー子の寿命を減らしているという話もあるが(ぉ。
うちのピー子
一昨年に祖母がなくなった時に、祖父一人では世話が大変だからと引き取ったのだが、昨年祖父も他界してしまい、名実ともにうちの猫となっている。
うちで引き取った時点から既に20歳だったので、飼い主の死とともに死んでしまうのだろうと思っていたが、どうしてどうして、いっかな死ぬ気配を見せない。
足取りは多少怪しいものの、毛並みはビロウドのように美しく、蚤もまったくいない。獣医さんさえ驚くほどの若さなのだ。頭の方もしっかりしているようで、いつも悪戯をされる人間が近づくと、ダッシュで逃げてしまう。
普段は寝てばかりいるが、居間で寝転んでいるときに身体の上によじ登ってきたり、(腹が減っている時限定だが)足に頭を擦り付けてきてニャーニャー鳴くのがなんとも可愛らしい。
だが、それだけに、死んでしまった時のことを考えると、少々気分が暗くなる。今までペットを飼った経験がないので、ペットとの別離というものがちょっと想像できない。まして、うちの猫は私が生まれた時からの付き合いなのだ。
年齢から考えて、明日死んでもおかしくないくらいだが、出来うる限り長生きして欲しいものである。もっとも、一家で一丸となってピー子の寿命を減らしているという話もあるが(ぉ。
うちのピー子