一般に、「意志が弱い」と言われる場合、意志とは即ち自制心のことである。今ゲームやったらあかんがな、というときにゲームをやってしまう人のことを、意志が弱いと言うわけである。
 はっきり言って、私はかなり意志が弱い。我慢しなくちゃいけないときも、私の心は巧妙に言い訳を見つけてきてしまう。
 例えば、最近Age of Enpireというオンラインゲームに熱中しているのだが、一度のプレイに結構時間がかかり、気がつくと夜中の3時ということも珍しくない。私は毎日5:30起きなので、これは辛い。電車で寝過ごしてしまうことが頻繁に起こるようになった。授業中も寝てばかりいて、これはいかにもまずい。
 だが、ゲームの性質上夜中くらいしかできないし、きっと明日は起きられるはず、ということになり、良くないことは承知で毎晩プレイしてしまうのだ。
 ほんとにこれじゃいけないと思い、今日からはウィークデイのプレイは控えることにした。こうして宣言してしまえば、きっと抑止力になる・・・はず。こんなこと言わなきゃよかったかな(逝)。
 とまぁ、一事が万事この調子で、思い立ったことを実行するのに、多大な時間がかかってしまうのが、私の悪い癖である。なにか、これにつける良い薬はないものか・・・。
 人間の脂肪には二つの種類があるそうだ。
 一つは、白色脂肪。皮下脂肪に代表される、いわゆる普通の脂肪のこと。身体の中にエネルギーを貯えておくわけですな。
 もう一つは赤色脂肪というもの。こちらは、重要な臓器の周りや、首の後ろの辺り(脊椎)など、身体の重要な機能を果たす部位の側に集中している。こちらの方が白色脂肪よりもエネルギーが強く、人体が特に激しくエネルギーを必要とする時に使うようになっている。
 例えば、生まれたての赤ん坊は、母親の胎内という高温(38度くらい)から突然温度の低い下界に放り出され、体温を保つために、赤色脂肪が急激に燃焼しだすようになっている。(だから、赤ん坊ほど赤色脂肪は多いのだ)

 で、この赤色脂肪に対して「燃えろー!」という司令を伝えるのがβ3アドレナリンという物質。これが分泌されることで、赤色脂肪は激しく燃焼し、エネルギーに変わるのだ。

 ところが、である。日本人のなんと三分の一以上が、このβ3アドレナリンに生まれつき異常を持っているのだ。どういうわけか、赤色脂肪が、β3に乗せて伝えられた指令を、ほとんど認識しないらしい。また、β3そのものの分泌量もかなり少ないようなのだ。つまるところ、他人種に比べて、遥かに脂肪が燃焼しにくい民族だと言える。(なお、あるネイティブアメリカンの種族などは、8割がこの異常をかかえているらしい。そのせいで、人口の大半は肥満なのだそうだ。)

 元々日本は気候も穏やかで、食べ物も蛋白質などが少ないヘルシーな食事を摂っていた。ところが、近代に入り、欧米なみな肉食の生活になると、欧米人よりも脂肪の燃焼が少ないのに摂る栄養の量が同じ、ということになってしまう。早い話が、太るってことだ。
 なんと、日本人は先天的にデブの素質を持っていたのだ!だから、少々のデブは「ああ、日本人であるが故の悲劇だな」と暖かく見守って上げて欲しい(逝)。