前述の馬場氏サイトは基本的にTRPGについて取り扱ったページだが、そのコラムの中でも特にコレが興味深かった。
外に向かう言葉(後編)
ここでは、ゲーム(ことRPG)の魅力は意志決定にある、と述べられている。そして、意志決定とは葛藤、結果への責任、決断の理由を含むものだ、と。これは非常に唸らされた。多くのコンピュータRPGなどよりEQの方が面白い、と俺が感じる理由がぴったり説明できるからだ。
ごく簡単にいえば、EQでは真剣に頑張らないと成功できないということと、失敗するとペナルティを受けるということだ。
前者に関してはいいだろう。遊びだって(遊びだからこそ)真剣にやらないと面白くない。テキトーにやっててもどうにでもなるものは面白いゲームとは言えない。それを克服する方法もないでもない。低レベルクリアだとかノーセーブプレイのように、自分で制限をかける方法だ。でも、それは喩えれば将棋を飛車角落ちでやるようなもの。ハンデをつけなくても真剣になれる方がずっといいのはわかってもらえるだろうか。
続いて後者に関して。何が重要かっていうと、やり直しがきくのかどうかということだ。FFならせいぜい20分前に戻るだけ。同じチャンスは何度でも回ってくる。ま、EQだって取り返しがつかないわけじゃぁないけど、容易にいくらでもというわけにはいかない。それって不便だけれど、その方がひりついて面白い、真剣になれるってのはわかってもらえるだろうか。
そして、ほとんどのコンピュータRPGでは意志決定の余地そのものが少ない。そのため、より良い意志決定を行えるようにならない。つまり、いくら遊んでも上達の余地がほとんど無いってこと。ゲーム中盤くらいにはシステムの要を見切っちゃってつまらなくなる、といつか俺メモに書いた。ゲームとしての底が浅いと言い換えられるだろう。
ちなみに、今思えばMTGをやめてしまったのは、自分の上達にかげりが見えてしまったからだろう。それ以上手間隙かけて上手くなる気になれなくなってしまったのだ。俺はまだまだEQの腕前は上達しつづけているので、まだしばらく止めることはないだろう。
余談だけど、だからといってFFはクソであるということではないよ。アレはゲームの枠を越えて優れた作品であることは確かだ。