その昔、セガサターン、日立のHiサターン、ビクターのVサターンをそれぞれセガーン、ハイーン、ビクーン(ビクターサターンなので)と呼んでいたわけだが、なぜビクターのはブイーンじゃなかったのだろう。そんなことを思う夏の午後。

 80点。俺は満足した。説明不要の大作続編。まぁ流行の一種なので押さえておいて損はないが、映画としての面白さを求める場合、B級SFファン以外は行かない方がいい。

 一番どうしようもないのは、なんといっても全編の7割以上を占めるアクションシーン。動きがトロいのはおいといても、当てる気0の攻撃で、しかも当たってもまったく痛そうに見えない(実際作中人物もダメージほとんど受けてない)。もうね。お前らね。これならザ・ワンの方がまだマシ。

 変なところで多用されるコマ落としや、意味不明の階段飛び回りシーン、ネオのスーパーマン姿を見ると、どうも求めているかっこよさそのものが歪んでるように思える。

 ストーリーや台詞まわしもなんてーの、エヴァ以降によく見られた「謎を振りまいてるように見えるが単に破綻してるだけ」を地でいっている。いくら監督がジャパニメファンだからってそんなとこを真似しなくてよろしい。

 とにかく全般的にリアリティ(現実性ではなく、ホントっぽさの意。)がない、どうしようもないB級っぷりと、人目でわかる金のかけっぷりのギャップが最大のセールスポイント?そういうのが楽しめてしまう人にはオススメ。かなり満腹。

 ottonとかはこういうのすげぇ好きそう。

【このトピックへのコメント】
  • ばしT3は嫌な予感が的中してしまったよ。(2003-07-21 22:00:00)
  • ばしでも\1000ならまあまあかもだ(2003-07-21 22:12:00)
  • ottonその通りっす、好きでふ。(2003-07-24 17:41:00)

 40点。第二次大戦前後に活躍した実在のロシア人スパイ、リヒャルト=ゾルゲを描いたスパイもの。大変地味。

 逮捕当時「もはや日本から盗むべきものなど何もない」等と嘯いただとか、日本を一人で手玉にとった「怪物」、だとかいう話を聞いていたので痛快スパイ活劇かと思ったのだが、実際は正反対。地に足のついた諜報員の地味ーな活躍を地味ーにリアルに描いている。

 しかしながら、映画が無駄にだらだら長すぎ。ほぼ全ての女性キャラは出てきた意味無し。ロシア人もドイツ人も皆英語で話すのはまぁともかくとして、ほとんど全ての役者が大根。お前ら感情込めてしゃべれんのか。

 常々疑問だったのだが、なんでこうも邦画の役者は演技がショボいのだ?ほんとは洋画もしょぼいんだけどネイティブじゃないから気付かないだけ?予告編で見たドラゴンヘッドも演技がかなり地雷風味。見に行くのはやめとこかな…。