半期に一度の映画感想の時間がやって参りました。見た直後に書けよ。
○PTU
監督ジョニー・トー。路線としてはザ・ミッションみたいなダサかっこいい系。ラムシューかわいいよラムシュー。隊長もしヴい。
ジョニトはほんとに天才的な映画人だと思うのだが、相変わらず一般的にあまり薦められる作品ではないな。
○インファナル・アフェアIII -終極無間-
3部作ついに完結。アンディがかなり鬼気迫っている。レオン・ライも非常にいい。トニー・レオンも出番があったのはよかったのだが、女医とのラブシーンはほとんどそっくりそのまま不要だったような…。
○オペレッタ狸御殿
チャン・ツィイー主演。美空ひばりが出てた作品のリメイク?
なんつか、すごく昭和の香りが漂う極めて微妙な作品。監督のファンには好評らしいので、相性の問題なんだろうか。とりあえずチャン・ツィイーはまたしてもロクでもないことになっていた。彼女が本当に羽ばたけるのはいつの日か。
そしてオダギリジョーはもう二度と映画に出ない方がいいと思います。ヒーイズキングオブラディッシュ。
○チーム☆アメリカ
「サウスパーク」のクリエイターが世に問うアメリカを皮肉る映画。何が言いたいのかはわかりやすすぎるくらいだけど、単に下品で悪趣味なだけで全然心に響きませんでした。直接内容とは関係ないが、この映画のせいでマット・デイモンをまともに見られなくなってしまった。
○奥様は魔女
ニコール・キッドマン主演。すごいハマリ役なんだけど、相手役との格の差が気になったりなんぼなんでもトウが立ちすぎな気もした。映画そのものは「フーン?」
○頭文字D the movie
なぜか大陸から逆輸入されてきた頭文字D。原作読んだことなかったけど、香港映画おなじみの面子が大量出演してるので見に行ってみた。やはり原作ファンは色々思うところがあるらしいが、知らない人間はとても楽しめた。相変わらずみんなよい仕事をしているが、特にショーン・ユー(中里人)がとてもかっこよい。エディソン・チャン(高橋の人)は役柄でちょっと損してる気がしたけど、二人ともインファナルアフェアから比べてぐっとよくなってるね。見分けもつくようになったし!
その後原作を読んでみたのだが、うまいことまとめてあるなと思ったよ。ただまぁ、藤原父ののんべ設定とイツキのワガママぼっちゃんぷりは確かに原作ファンは気に入らないかもなぁ。
○STOMPの愛しの掃除機
パフォーマンス集団STOMPが出演してる、ミュージカル(の歌のかわりにパフォーマンスシーンが挿入されている)作品。予想通りストーリーはどうでもよかったが、パフォーマンスはイカしてた。なぜ今更STOMP?という気はしたが。
ちなみに渋谷で四日くらいしか上映してなかったようで、多分観た人って日本で数十人なんじゃないだろうか。
○セブンソード
7人の侍武侠味。最近武侠分が足りないので見に行ってみた。映像のせいか、人物の見分けがロクにつかない…。三角関係とか出てきても、誰と誰が抱き合ってるのかわからなかったりして。脚本も淡々と展開する上に脈絡があまりなく、かなり残念なデキ。アクションのキレはさすが本場のデキだったのでそれでよしとしよう。
これ多分アレンジとか編集が良くないせいで、原作は面白いんじゃないかなー。
○SIN CITY
アメコミ原作どころか、コミック自体を絵コンテに使って完全再現した作品。白黒世界の陰影とか雰囲気はすごくよかった。あと予告編で流れていた音楽が超coolだったのだが、本編では流れなかったしサントラにも収録されてなかった…。日本でもアメリカでもそのことに言及する人が凄く多くて笑えた。
タランティーノが特別協力してるだけあって血飛沫が凄かったり生首が出てきたりグロ場面が多いが、彼自身の作品よりもエグくはない感じ。
○ベルベットレイン
アンディ・ラウ、ショーン・ユー、エディソン・チャンが出てるということで見に行ってみた。凝った絵を取ろうとしてるのはわかるんだけど、それが特にクォリティに結びついてない。ただ監督はこれがメジャーデビュー作品らしいので、今後に期待か。
アンディとジャッキー・チュンの掛け合いシーンは圧巻。こういう俳優同士の演技対決が香港映画の魅力のひとつだなぁ、と。ショーン、エディソンも作品を重ねるごとにどんどん良くなってきててこれからが楽しみ。
しかしアンディにマフィアのボスなんて貫禄ある役ができるのか?と思ってたけど、まったく失礼な心配だったね。見事な大物っぷり。若手の成長著しい中でも、今一番油の乗ってる俳優は彼なんじゃないだろうか。
○イエスタディ・ワンスモア
またしてもアンディ主演。相手役はインファナル・アフェアでフィアンセ役だったサミー・チェンだが、彼女に関してはIAの方が良かったような。出番が少なくてボロが出なかっただけだろうか?
映画自体はラストのオチ以外特筆するほどでもなかったが、アンディが本当に良い。たまらなく良い。本作での役どころはもし存命ならレスリー・チャンがハマリ役という感じで、レスリーの穴すらアンディが埋めつつあるんだなぁと思うと特別レスリーファンではない俺でも感慨深いものがある。
しかし、IA観たときはバリバリのトニー・レオン派だった俺なのに、ここ最近はアンディにメロメロだ。そろそろ「これぞトニー」みたいな映画を見なければバランスが取れませんぞ…。
○コープス・ブライド
ティム・バートンのストップモーション映画。公開時期といいナイトメア・ビフォー・クリスマスを非常に想起されて、「単なる焼き直し?」と印象が良くなかった。の、だが。
やー、なんだこれ。非常にいいよ。儚く切ない。腐った死体のエミリーがとても可憐で美しい。ティム・バートンの中でも最高傑作じゃなかろうか?テクノロジーの進歩とかに支えられてる面もあるので今シザー・ハンズを撮ったらわからんが、ともかくそれくらい良かった。超オススメ。
が、残念なことにマイカル系のシネコン以外では11/2で終わってしまうらしい。チャリチョコをロングランしてる暇があったらこっちをやりなさいよ…。
○デッドライン
タイ版インファナル・アフェアの宣伝文句に強い警戒心を抱いていったら、案の定ミラクルクソ映画でした。
映像は金かけてガンバってハリウッド並みのを撮ってるんだけど、脚本が超クソ。出来事の羅列にしかなっておらず、伏線も脈絡もサプライズもない。
映像に関してもタイ映画ならではの味が感じられず、単なるハリウッドのコピーに成り下がっている。結果的にほめるところがまったく見つからない…。
原作ファンでアレな人はそこが問題なんじゃないらしいぞう。<頭D(2005-11-01 20:03:58)
それはまた暴言の様な(汗)。(2005-11-05 01:08:41)
ジャッキーのシティハンターとか、浅野忠信が主役食いまくりの殺し屋イチとかの話ではないのね…(笑)。(2005-11-09 00:37:03)